©Aya Fujioka
写真は時に写真家を超える。写真家を超え、作為を超え、より大きな、より複雑な、より多義的な抽象に接続することがある。喩が横溢し、位相の異なる表象が無際限に繋がりあい、瞬間瞬間において意味とイマージュが生成と消滅を激しく繰り返す本作『川はゆく』。
藤岡が川と呼ぶその「抽象」とは何か。「日本の写真史に組み込まれる名作である」と豪語する姫野・松本両氏を迎え、川を遡行(そこう)するように本作を改めて読み解くトークイベントを開催いたします。
【出演】藤岡亜弥 × 姫野希美(編集者)× 松本久木(アートディレクション)
【日時】9月15日(金) 19:00~
【場所】MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 7階 Salon de 7
【予約方法】店頭、お電話にてお願いいたします。参加無料。
【お問合せ】 MARUZEN&ジュンク堂書店 Tel : 06-6292-7383 (10時~22時)
1972年広島県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。2008年新進芸術家海外研修制度(文化庁)の研修員とし
てNYに滞在。2012年帰国、現在広島在住。写真集に『さよならを教えて』(2004年/ビジュアルアーツ出版)、『私は眠らない』(2009年/赤々舎)など。
2004年第24回写真『ひとつぼ展』入選、2010年日本写真協会賞新人賞、2016年第41回伊奈信男賞受賞。
姫野希美(ひめの・きみ)
赤々舎代表取締役、ディレクター。
2006 年に赤々舎を設立。写真集、美術書を中心に150冊余りの書籍を刊行。第33回木村伊兵衛写真賞の志賀理江子『CANARY』、岡田敦『I am』、第34回同賞の 浅田政志『浅田家』、第35回同賞の高木こずえ『MID』『GROUND』、第38回同賞の百々新『対岸』、第40回同賞の石川竜一『絶景のポリフォニー』『okinawan portraits 2010-2012』などがある。2014年より東京工芸大学教授。
松本久木(まつもと・ひさき)
デザイナー・出版者/松本工房代表
2007年より出版・組版・グラフィックデザインを主軸として活動を開始。クライアントは文化的・芸術的領域の団体や機関が多く、仕事内容は主に、芸術関連施設での展覧会やイベントのデザインワーク、演劇・古典芸能・ダンスなどの舞台芸術の広報デザイン、大学・研究所・文化施設の広報物及び出版物の制作、人文・芸術・アート分野の出版及び装丁などとなる。緻密かつ繊細でありながら大胆で強い印象を与えるヴィジュアルイメージの構築と、深いコンテクストを持った抽象性の高いデザインワークに定評がある。
MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店
(大阪市北区北区茶屋町7 茶屋町7−20 チャスカ茶屋町)