今日は製本の方を交えた打合せ。写真、言葉、さまざまなモノたち、という要素を考えると、素直なつくりなのだが、一方で製本面では難しさもある。布貼りの表紙にしたい。しかも、誰もが思わず夢中で選びたくなるような布貼り。 デザイナー、寄藤さんのところでの打合せは、毎回おもしろい。目がひゅっと新しくなる。
長島さんはプリントを追加して焼いてくれた。それらの写真は相当、大きなことのはずだ。本をつくる過程で、そうした動きが自然と萌してくれたことをうれしいとも有りがたいとも思う。大切にしたい。
家を引越ししようとしていて、自分のものが少ないなぁと思う。あふれるほど埋もれてみたい気もするのに、そうした居心地のよさをまだ味わったことがない。
ソウルでみんなと拾った大きなぬいぐるみの方が、私より部屋に馴染んでいる気さえする。
一年(ひととせ)を眺め尽くせる朝戸出に 薄雪こほる寂しさの果て 藤原定家