今秋、赤々舎は共同出版による企画を2冊刊行致します。
畑智章 「The Night Is Still Young」(夜はまだ早い) NYのPower Houseとの共同出版
ジョナサン・トーゴヴニク 「ルワンダ ジェノサイドから生まれて」 NYのApertureとの共同出版
黎明期のドラァグ・クイーンたちを撮影した畑さんの写真集は、いよいよ制作が佳境に。日本語版と英語版では表紙のデザインも異なっていて、それはこの写真集に何を見ているかという重点の違いであると思う。デザインはずべて町口景。 この写真集は実際に形になるまでに時間がたっぷりあったので、構成を間隔をおいて見直すことができ、それもよかった。近日、ふたつの表紙を並べてお見せしながら、「夜はまだ早い」という内なる叫びのようなものに触れてみたい。
そして今日、ジョナサンの写真集のサンプルが届いた。これは本当に美しい本だ。企画・翻訳をしてくれた竹内万里子さん、日本語版デザインの町口景、そして口幅ったい言い方ながら私の、なにか希望のようなものにつながる本だ。 坂本龍一さんの帯の言葉を、今日は引用してみたい。
「こんなヘビーな本なのに、不思議に心がゆったりした。
きっと子供たちの目が、めちゃくちゃ美しくて、それに救われたんだと思う」 坂本龍一