須山悠里さんの事務所で、津田直さんの写真集の打ち合わせ。
麻生十番のgmで工藤千愛子さんと華雪さんに会う。
千愛子ちゃん、久しぶりだった。女三人であれやこれやこの一年ほど(!)の近況を話しているうちに、華雪さんの書のこと、そして展示や本のことへと流れてゆく。 いい時間だった。思えば、以前は関西で、この顔ぶれで何かを語らってもいた。あてどなさは同じでも、(少なくとも私は)今よりゆっくりしていた。
物語を生身で生み、手放す華雪さんの、その発光体の波動。
「みんな、もっと、揺れたらいいのに」と言っていた千愛子ちゃんの黒目。
そして、本の在り方を決めない、ということだけを私たちは決めた。
決めないということ、わからないということを丸呑みするのは、おもしろい。
そうしていつか決めるのは、私たちではなく、書であり言葉なのだろう。
新潟に行ってみよう。
その前に、志賀理江子の展示をみに、あいちへ行こう。
2006年5月、赤々舎の第一作目は華雪さんの「書の棲処」
そこに収めた写真は、志賀理江子の撮り下ろしでした。
(姫野希美)