今回の展示について、黒田光一より

今回の東北関東大地震では、今なお余震そして深刻な被害も続いております。被災され苦しい日々を送る皆様には心からお見舞い申し上げ、お亡くなりになった多数の方々のご冥福をお祈りいたします。

昨日から東京のAKAAKAギャラリーにおいて写真展が始まりました。

正直、開催に関しては考え迷いました。そして、こういった事態の中で、影響を受けつつも難を逃れられた、支障もない生活を送ることが出来ている自分が今やるべき最善のことは何かと考えた結果、開催に至りました。

そもそも平時においても、何かを表現し(日常会話なども含め)人前に晒すなどということはそういうことなのですが、まさに今、この社会の中で行う一つ一つ の行為は一体何なのであって、他者にどう影響するのか、という問いが自分のみならず、すべての人に突きつけられていると思います。

展示する写真は、地震発生のほんの少し前、1月中旬から2月の終わりまでの1か月余りの間に東京で撮影したものです。

 

ご無理のない状況において、足を運んでいただけたら幸いです。

 

                                                    黒田光一 2011.3.16(火)