昨夜、TBSラジオ「宇多丸のウィークエンドシャッフル」で「春の読書特集」があり
哲学者・作家の佐々木中さんが『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』を紹介してくださいました。
20分ぐらい、この本についてお話しくださったのではないでしょうか、、、
本が生まれた経緯や、ジェノサイドの背景を含め、なにかほとばしるような、
同時に言葉に揺れるような、胸に残る声とお話でした。
「圧倒的な現実と向き合うときにどうするのか」
「どう誠実に絶句するか、をジョナサンは考えた」
「写真の限界と言葉の限界をぶつける。写真が力尽きるところで言葉が力を発揮し、
言葉が力尽きるところで写真が力を発揮している」
「わからなさを突きつけられる。宙吊りになる」
「写真の限界をあらわにすることによって、写真にしかできないことを明らかにしている」
「無限のわからなさのままに向き合う」
いくつかメモした言葉。断片になるのが申し訳ない。私ももう一度聞きたい。
(後日、聞けるのだと思います)
ジョナサン・トーゴヴニク(写真、インタビュー)のことも、竹内万里子さん(日本語版企画、翻訳)のことも、
本はこんな内容なのに、いたって温厚でユーモラスなひとと語っていました。(そのとおりでもあるけど、すこし可笑しい)
「無限のわからなさのままに向き合う」、それは不安であり混乱かもしれません。
ただ、そこから繰り返し繰り返し、『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』は始まると思います。
☆3月19日〜4月21日 紀伊国屋書店新宿本店5階 エレベーター脇特設会場にて、
今回、「春の読書特集」で紹介された本の関連本を含めたフェアが開かれます。
☆いま、震災による配送の影響か、アマゾンではこの本が在庫切れとなっています。
できるだけ速やかに補充したいと思いますが、お急ぎの方は小社HP、お電話でもどうぞ!