「PHaT PHOTO」7-8月号に、写真集『スカイフィッシュ』の高橋宗正さんが
宮城県山元町で行っている活動についての記事が掲載されました。
宜しければ、手に取ってご確認ください。
「写真を救え!」。被災地で写真技術が求められている
「写真ってこんなに具体的に役立つものなんだ。そう実感しました。」
そう話すのは作品集『スカイフィッシュ』などで知られる写真家・高橋宗正さん。
今回の震災に関するボランティア活動に参画しての言葉だ。
高橋さんが関わっているのは、宮城県山元町での「思い出サルベージ アルバム・オンライン」プロジェクト。
日本社会情報学会・災害情報支援チームが実行しているもので、
埋もれて汚れた写真を洗浄・複写し、持ち主の元へ届ける活動だ。
津波被害地域で瓦礫の撤去作業にあたる人たちは、
思い出となる品をできるだけすくい上げ、持ち帰るようにしている。
各家庭のアルバムはその最たるもので、膨大な写真が持ち主不明のまま保管された状態。
泥を被った写真は、そのままではカビが生えたり劣化したりで、
梅雨どきになると大半の画像が失われてしまうおそれも。
そこでプロジェクトチームがボランティアスタッフを募って作業を開始。
写真を洗浄後、複写してデータ化し、レタッチによる修復を施したうえで持ち主を探そうとしている。
撮影の専門技術を生かして作業に取り組んできた高橋さん。
「複写は進んでいますが、レタッチなどはこれから長期戦で続きます。関心のある方、ぜひ一緒に」という。
写真関連の技術を人のために活かせる機会だ。
テキスト:山内宏泰
ーーーー
日本社会情報学会・災害情報支援チームでは、
「思い出サルベージ アルバム・オンライン」プロジェクトに参加するボランティアを随時募集中。