高橋宗正がYOKOHAMA PHOTO FESTIVALのシンポジウムに参加します。

YOKOHAMA PHOTO FESTIVALの基調シンポジウム「地域・写真・記憶」に
現在AKAAKAにて開催中の「LOST&FOUND展」実行委員長の高橋宗正さんが参加します。
詳細は以下をご覧ください。

開催日時

  1月22日(日)13:00~15:00

開催場所

  横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース

開催情報

 進行:竹内万里子(写真批評家、京都造形芸術大学准教授)
 パネリスト:高橋宗正(写真家:「思い出サルベージアルバム・オンライン」プロジェクト) 、新井卓(写真家

URL:http://www.yokohamaphotofes.com/program/program01.html

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また、高橋さんが今朝ツイッターにて綴った言葉を引用してご紹介します。

先日の早稲田での講義を聞いていた学生さんが、展示を見にきてくれたらしい。
授業のときは多くの人がしっかりと話を聞いてくれた、感想を書く紙に細かい字でびっしりと書いてくれた人が何人もいた。
思い出サルベージという写真洗浄のプロジェクトに関わってみて印象的だったことの一つに、
大学生たちのがんばりというか、向き合い方があった。
東北大、京大、静大、工芸大、東大など、全国模試で一番になったやつから25年間彼女がいないやつまで
かなり愉快なヤングたちだった。
 みんなそれぞれに何かを考えて参加していたのだろうけれど、
あんなに多くの人がゴールデンウィークも夏休みも合コンもせずに費やして山元町の作業場に集まっていた。
そしてみんないいやつ。そして京大生はちょっと変。
 ぼくが思い出サルベージの活動をしっかりやろうと思ったのは、彼らの姿を見て負けてらんないなと思ったのもある。
あんなに大きな酷いことが起こった時、行動できるヤングがいっぱいいた。
日本には、タイミングさえ合えばしっかり行動できる若者がいるんだと思った。
それは別にボランティアに限ったことじゃなくて、仕事でも自分の好きなことでも何でもいいと思う。
講義では、そんな人たちに語りかけるようなつもりで話をした。 もし何かのタイミングがあったなら行動した方がいいよって。
今、赤々舎でやっている展示の話もした。
 自分が関わっているからというだけでなく、展示してある写真を見ることで自分自身と向き合うことになると思ったから。
酷いことが起きたこと。家も友達も家族も、多くのものを一気に失ってしまった人がいること。
その気持ちはぼくらには分からない。けれど、想像することはできる。
「被災者」としてカッコでくくるんじゃなくて、自分だったらどんな気持ちなのか考えること。それはとても大事なことのように思える。
展示してあるのは、誰の家にでもあるような写真だったものです。
津波を被ってなくて、友達も死んでなくて、家には写真も残ってるぼくたちでも、
これを目の前にすればきっと今よりも想像することができると思う。
 しんどい現実と向き合うことは、あまり楽しくないかもしれないけれど、
その少しの辛さはきっと無駄にはならないんだと思います。 みんな、見にきてみてくれ。
http://www.lostandfound311.jp/

高橋宗正
ツイッターアカウント:@munemunemunema