有田泰而写真展 「First Born」
会期
012年11月22日(金) 〜 12月28日(金)
OPEN: 平日 11:00 - 20:00 / 土曜・祝日 11:00 - 18:30
CLOSE: 日・月
会場
Galley 916
〒105-0022 東京都港区海岸1-14-24 鈴江第3ビル 6F
写真を"産む" -- 有田泰而の「First Born」を巡って
飯沢耕太郎(写真評論家)
©Taiji Arita
会期
012年11月22日(金) 〜 12月28日(金) OPEN: 平日 11:00 - 20:00 / 土曜・祝日 11:00 - 18:30
CLOSE: 日・月
会場
Galley 916〒105-0022 東京都港区海岸1-14-24 鈴江第3ビル 6F
写真を"産む" -- 有田泰而の「First Born」を巡って
飯沢耕太郎(写真評論家)
有田泰而と彼の写真に対して、それほど深くかかわってきたわけではない。むろん雑誌等で彼の作品を目にする機会はたくさんあったし、個展にも足を運 んでいた。1982年の絵画の個展「18枚の絵」(トーキョー・デザイナーズ・スペース)の時だったと思う。会場で黒のスーツに蝶ネクタイ姿の彼と立ち話 をしたのをおぼろげに覚えている。写真家が自作の絵を発表することについて、照れくさそうに「こんなことを始めちゃって」などと話してくれた。
そんな淡い、断片的な記憶しかない有田の仕事の中で、例外的にいつでも鮮やかによみがえってくるのが「First Born」である。このシリーズの中の何枚かの写真、そしてそれらが『カメラ毎日』の誌面におさまっていた、そのたたずまいまでもがくっきりと脳裏に刻み つけられているのだ。しかもその記憶は薄れるどころか、年を追うごとに強くなってくるように感じていた。そんな矢先に、上田義彦さんから有田の写真展を企 画しているので、テキストを書いてほしいという依頼があった。まさに渡りに船、というよりどこか運命的なものすら感じる。
©Taiji Arita