現在発売中の週刊文春 3月20日 55週年記念号 池澤夏樹さんの<私の読書日記>にて、高橋宗正『津波、写真、それから』を取り上げて頂きました。
1ページ長の大きな記事で、過去との断絶に橋を架ける役に立つ写真について、
「実際、この本で海水をかぶった写真を見ていると、かつて幸福な時があり、それが失われたことがよくわかる。晴れ着の子供とケーキ。そういう写真を海水が浸食する。一枚の印画紙の受難がわかる。」
「これもまたぼくたちが津波体験の意味を体感する一つの回路なのだろう。」
と、写真と惑乱とともにある人の姿を書いてくださっています。
ぜひともご一読くださいませ。
(週刊文春 3月20日 55週年記念号は、雪だるまの絵が表紙です。)