『アルバムのチカラ』出版プロジェクトが、達成期限最後の山場を迎えている中、もうひとりの著者である浅田政志さんからもあらたにメッセージが届きました。
浅田さんが、初めて被災地で写真を撮ろうと思った、というところに、心の動きがあります。
現在の達成率は81%、残り4日。駆け込みでおチカラ添えをくださる方、またこれまでに集まっている応援のチカラとともに、プロジェクトを達成に導く、最後のひとちからを添えてくださる方をお待ちしております!
是非ご一読し、ご参加お願い申し上げます。
僕が写真についての思いを更に深めるきっかけとなったのは、
3年前の東日本大震災です。
アルバムに貼られている写真は、普段他人に見られることはない
とても私的な思い出ですが、津波でその思い出たちはたくさん流されてしまいました。
しかし、見知らぬ誰かの思い出を、持ち主の元へと返そうと一生懸命に写真を
救済する活動があることを知りました。
それが各沿岸地でしかも誰に言われるでもなく自発的に始まったのです。
写真救済はこれまでの日本の歴史上類が無く、どこのチームもそれぞれが
手探り状態で行われていました。
津波の被害が大きな町では、集められたアルバムが体育館いっぱいに並べられ、
一目で声を失ってしまうような光景もありました。
途方も無い作業。自身も被災されながら、一枚一枚とても丁寧に心を込めて
写真を洗う現場の人々姿を見て、僕は初めて被災地で写真を撮ろうと思いました。
その時は現場の人々の姿や気持ちを誰かに伝えるために撮ろうと思ったわけではなく......
この光景を写真に写したい、と素直に思ったのだと思います。
あまりにも美しかったから、あまりにも輝いてたから。
破滅的な状況のなか、前を見て歩みを始めた、しかも自分のためではなく誰かのために。
編集者の藤本智士さんと2年間をかけ一緒に巡った写真洗浄を取り巻く記録を、
一人でも多くの方に知ってもらいたい。
藤本さんと本のあり方を話し合い、赤々舎の姫野さんに版元を
お引き受けいただきました。
そして本づくりをひとつのプロジェクトとして、本の印刷にかかる費用については
モーションギャラリーの大高さんの協力を得てサイト上で支援金を募り、
一人でも多くの人、図書館へ届けたいと思っています。
本の名前は「アルバムのチカラ」です。
2014年6月の出版に向けて、準備を進めています。
この本を読んでみようと思ってくださった方がいらっしゃいましたら、
モーションギャラリーのサイトから、支援をお願いできますととても嬉しいです。
3000円以上の支援で必ず一冊はお手元に届きます。
支援の締め切りは4月3日中です。
みなさんのチカラをお借りして元気100倍、力強く進んでゆきますので
応援をどうぞよろしくお願いいたします。
「アルバムのチカラ」出版プロジェクト