写真集『弾道学』の黒田光一さんが、自主ギャラリー・峠で新作「滝壺」の展示を開催します。
お誘い合わせの上、ぜひ足をお運びください。
黒田光一 展 「滝壺」
会期
6月28日(木) ~ 7月16日(月)
OPEN: 15時~20時 (木、金、土、日のみの開催)
※ 最終日7月16日 (月・祝)はオープン
会場
峠
東京都台東区千束4-45-3
Tel: 050-3115-6470
あわせて私家版写真集を刊行。
写真展HP: http://kurodakoichi.jimdo.com/
自覚なく、その実、真っ逆さまに落ち往くというあらかじめプログラムされた特性を共々歩いている。
まだらに赤黒く肥大し切った上昇への欲求だけが、「現在」というマイナス無限大の容器の中で暴れ空廻り、
時おり輝くかのように映るのだ。いや確かに輝いた。数百年前の、数秒前の「過去」どもの堆積が、数時間
後の「今」に何気ない顔つきで並び入り、軋まないはずの肉体を軋ませる時、込み上げてくる笑いと途絶と
を連れ不意に光る。おのおの自由に発注したはずの顔はすべて同型だった。顔が溢れ出す。道がある、
やっぱり逃げ道なんてなかった、と安堵する。固定することのない地上の流れが集約されたれっきとした自
然物、人間は始まりからずっと恐怖の生きものだ。
黒田光一
お誘い合わせの上、ぜひ足をお運びください。
黒田光一 展 「滝壺」
会期
6月28日(木) ~ 7月16日(月)OPEN: 15時~20時 (木、金、土、日のみの開催)
※ 最終日7月16日 (月・祝)はオープン
会場
峠 東京都台東区千束4-45-3
Tel: 050-3115-6470
あわせて私家版写真集を刊行。
写真展HP: http://kurodakoichi.jimdo.com/
自覚なく、その実、真っ逆さまに落ち往くというあらかじめプログラムされた特性を共々歩いている。
まだらに赤黒く肥大し切った上昇への欲求だけが、「現在」というマイナス無限大の容器の中で暴れ空廻り、
時おり輝くかのように映るのだ。いや確かに輝いた。数百年前の、数秒前の「過去」どもの堆積が、数時間
後の「今」に何気ない顔つきで並び入り、軋まないはずの肉体を軋ませる時、込み上げてくる笑いと途絶と
を連れ不意に光る。おのおの自由に発注したはずの顔はすべて同型だった。顔が溢れ出す。道がある、
やっぱり逃げ道なんてなかった、と安堵する。固定することのない地上の流れが集約されたれっきとした自
然物、人間は始まりからずっと恐怖の生きものだ。
黒田光一