展覧会「内臓感覚 - 遠クテ近イ生ノ声」@金沢21世紀美術館 - 4月27日(土) ~ 9月1日(日) -

金沢21世紀美術館で展覧会「内臓感覚 -- 遠クテ近イ生ノ声」が開催されます。
本展覧会では、小社がカタログ制作を担当させていただきました。
ぜひお誘い合わせのうえ、足をお運びください。

「内臓感覚 - 遠クテ近イ生ノ声」

会期

2013年4月27日(土) ~ 9月1日(日)
OPEN: 10:00〜18:00 (金・土曜日は20:00まで)
CLOSE: 月曜日(休日の場合その直後の平日。ただし、4月30日、8月12日は開場)

会場

金沢21世紀美術館


内臓は太古からの生命の記憶・リズムが封入された器官と解剖学者の三木成夫(1925-87)は説き、我々の行動や感覚、こころの働きに及ぶ鋭い考察に よって各方面に大きな影響を与えました。本展はこの視点に学びつつ、人間の諸感覚の中でもより原始的・根源的な「内臓感覚」を手がかりに、その内なる感覚 に響き、語りかけ、新たな知覚の目覚めにつながる現代の表現を巡っていく試みです。
本展で取り上げる国内外13組の作家−ルイーズ・ブルジョワ、長新太、ナタリー・ユールベリ&ハンス・ベリ、加藤泉、草間彌生、アナ・メンディエータ、中 川幸夫、サスキア・オルドウォーバース、オル太、ピピロッティ・リ スト、志賀理江子、ビル・ヴィオラ、渡辺菊眞−は、絵画や彫刻、写真、映像、絵本、建築、インスタレーション、パフォーマンスなどの作品において、原初的 な身体性と絡む感覚や意識、情動、あるいは身体の内軸である内臓と密やかに共鳴する自然の生命記憶を意識的/無意識的に捉え、作品において浮かび上がらせ てきました。
2011年の東日本大震災および原子力発電所事故以降、放射能への我々の漠然とした不安、不快感に代表されるように、自然環境や社会経済システムの綻びや 不安が現実となる今、個々の体の内部は何を感じ、何を発しているのでしょうか。本展において、来場者と作品との出会いの瞬間に生じ、交錯するであろう、あ らゆる感覚や反応を手がかりとして、今に生きる我々が、自分と自分以外の存在の「遠くて近い生の声」に耳を澄まし、感じ、考える場となることを願います。
金沢21世紀美術館キュレーター 吉岡恵美子)


【出展作家】
ルイーズ・ブルジョワ(アメリカ/フランス)/ 長新太(日本)/ ナタリー・ユールベリ&ハンス・ベリ(スウェーデン)/ 加藤泉(日本)/ 草間彌生(日本)/ アナ・メンディエータ(アメリカ/キューバ)/ 中川幸夫(日本)/ サスキア・オルドウォーバース(英国/オランダ)/ オル太(日本)/ ピピロッティ・リスト(スイス)/ 志賀理江子(日本)/ ビル・ヴィオラ(アメリカ)/ 渡辺菊眞(日本)

【展示替えについて】
サスキア・オルドウォーバース: 6月30日(日)まで《トレーラー(予告編)》、7月2日(火)以降《プラシーボ(偽薬)》を展示します。
草間彌生: 7月2日(火)以降《無題(No.white A.Z.)》が加わります。

【イベント】
会期中、多数のイベントが開催されます。
詳しくは、美術館HPをご覧ください。→ こちら

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