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2月8日の産經新聞朝刊の「After 3・11」のコーナーに写真集『極東ホテル』の鷲尾和彦さんが写真と文章を寄稿しました。

たった「1枚」の中に

 東京都港区のギャラリーAKAAKAで、震災による津波被害を受けた写真約1500枚を展示する「LOST&FOUND展」が開催されている。この写真を収集した「思い出サルベージ」プロジェクトは、津波で流され泥をかぶってしまった写真を洗浄し複写し、その写真の持ち主に届ける活動を行ってきた。昨年8月に宮城県山元町の活動現場を訪問したとき、一枚一枚い たわるように写真を洗い続けるスタッフの方々の姿に強く心を動かされた。

 日常をとらえたその膨大な枚数のスナップ写真には、何が写されて いるのかはっきりと分からないものもある。人物が写っていてもそれが誰なのか判明しにくいものもある。しかし、たとえ「像」が損なわれても、そこに写し出 された存在の「影」は決して薄れたようには感じられなかった。むしろその一枚一枚の中には、多様な物語や時間や記憶が幾重にも積み重なり存在しているとい うことを強く感じた。
 それは、流され、変色し、損傷し、削りとられてしまった不鮮明な「像」の向こう側に、いま目の前には見えない存在を「見ようとする」、見る側の視線と想像力とが呼び起こされるからに他ならない。

 「見る」のではなく「見ようとする」こと。見えるものだけではなく、見えない存在を想像しようとすること。その時、時も場所をも超えて出会うことができるかもしれない。それも全て私たちの想像力しだいなのだ。

鷲尾和彦

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宮城県山元町

浅田政志がパシフィコ横浜で開催される「CP+2012」にて、下記の通りセミナーを行います。
お誘いあわせの上、ぜひご参加ください。

浅田政志セミナー

日時

9日 13時10分~13時55分
10日 12時10分~12時55分
ペンタックスブースにて
http://www.pentax.jp/japan/news/cpplus2012/

11日 13時~14時
エプソンブースにて
http://www.epson.jp/ec/event/cpplus/#sm4

以上、計3回。


会場

パシフィコ横浜

〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1
TEL 045-221-2155


CP+2012
2月9日(木)〜2月12日(日)
http://www.cpplus.jp/

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島根県出雲市で2月5日(日)に、写真集『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』をめぐるイベントが開催されます。

この写真集の日本での出版の企画者であり、翻訳もした竹内万里子さんや
「ルワンダの教育を考える会」のカンベンガ・マリールイズさんも登壇されます。

お誘い合わせの上、ぜひ足をお運びください。


「写真の学校」 〜写真から人を考える〜

『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』の写真集を通して、
「ルワンダの人びとに思いをはえ、人が共に生きること」を語り合います。

第一部
 「写真と言葉が織りなす力」 〜『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』〜

第二部
 「写真を通して伝えたいこと」  〜カンベンガ・マリールイズさんを招いて〜


パネリスト

竹内万里子(写真評論家 / 京都造形大学美術工芸学科准教授)
カンベンガ・マリールイズ(「ルワンダの教育を考える会」理事長)

日時

2012年2月5日(日) 13:00〜

会場

大社文化プレイス・うらら館
〒699-0711 島根県出雲市大社町杵築南1338-9

定員&参加費

160名 
写真に興味のある方、また国際情勢に興味のある方などどなたでも参加できます。
※ただし、内容に考慮し中学生以下のご参加はご遠慮ください。

参加費: 大人 / 1,000円   学生 / 500円(高校生以上)

※申込みは、当日券もありますが、定員になり次第締切りますので、事前にメールにてお申込みをおすすめします。

会場では、写真集『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』の予約受付をします。
また、特別特典として非売品記録冊子がついてきます。
 
本に関する予約受付は アルトスブックストアが一括して承ります。
アルトス Tell : 0852−21−9418

【お問合わせ】
Child Pictures Bank 「写真の学校」委員会
E-mail : chipic2010@gmail.com
HP : http://childpicturesbank.web.fc2.com/chipic/ruwandajenosaidokara_shengmarete.html

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【主催】 Child Pictures Bank 「写真の学校」委員会
【協力】 赤々舎・日本ルワンダ学生会議
【後援】 BSS山陰放送、山陰中央新報社、島根日日新聞、FMいづも、出雲ケーブルビジョン、出雲市教育委員会、島根県人権推進センター、山陰中央テレビ






アメリカのインディアナ州にあるギャラリー・pictura galleryで開催される「COMTEMPLATION」展に
写真集『境界線13』の頭山ゆう紀さんが出展します。

この展覧会は副題が「Emerging Female Photographers from Japan」という通り
日本人女性写真家を紹介する展覧会でもあり、キュレーションを竹内万里子さんとジェームス中川さんがしています。

ご機会ありましたらぜひお立ち寄りください。
また、現地にお知り合いがいらっしゃる方はご紹介いただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。


会期

2月3日(金) 〜 3月31日(土)

アーティストトーク: 3月8日(木) 19時〜

会場

pictura gallery

122 W 6th St  Bloomington, IN 47404 USA
HP : http://www.picturagallery.com/


CONTEMPLATION: Emerging Female Photographers from Japan

 

Photographs depict no more than what is visible. Yet at the same time they possess the uncanny ability to reveal the invisible.  Just as the hands of the clock mark the linear passing of time, photography can mark our memory, consciousness, desires, and emotions.  Beyond merely documenting the visible world, one of the photographers' roles is to create a space for reflecting and gazing upon such invisibilities. This exhibition introduces the work of four emerging Japanese female photographers who engage these invisibilities from various angles.

 

Tomoe Murakami stares at the boundary between the visible and the invisible through her ephemeral landscapes which are often filled with mist or clouds. By erasing and scratching the surface of her prints, Yuki Tawada uncovers a strength and inter-dependence which transcends the people and cities captured in her images.  It can be said that Murakami traces the limit of photography from the inside while Tawada does so from the outside.  In snap-shot photographs by Yuhki Toyama, everyone and everything look isolated while longing for the other. This is how she reveals the deeper darkness which swallows an individual even as he/she is not willing to admit it. Ai Takahashi's continuous shooting of  remote rural villages and their inhabitants illuminates the accumulated experience of place that runs perpendicular to our urban linear experience of time .

 

The title of this exhibition CONTEMPLATION comes from the Latin contemplatio meaning the "act of looking at" something.  In turn this stems from contemplo meaning "to gaze attentively, observe." More important is that its original meaning was "to mark out a space for observation (as an augur does)." These photographers, too, delineate from, within the real world a space for observation and contemplation of the invisible.  Viewing ourselves in this consecrated space we cannot help but reconsider our individual and collective pasts and futures.

 

Mariko Takeuchi, Curator

James Nakagawa, Co-Curator


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2月1日から2月15日まで、百々新写真集『対岸』の刊行を記念して、青山ブックセンター本店にて特別展示を開催します。

今回の展示では、刊行にいたるまでの過程である色校正や、
表紙の案となったものなど、制作の裏側がご覧になれます。

お誘い合わせの上、ぜひ足をお運びください。

百々新「対岸」 特別展示

日時

2月1日(水)〜2月15日(水)
OPEN | 10:00 ~ 22:00  無休

会場

青山ブックセンター本店 
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前 5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア
TEL: 03-5485-5511

写真集はこちら

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