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来月刊行予定の百々新写真集『対岸』の発売を記念して、
青山一丁目にある書店・BOOK246で展示とトークイベントを開催します。
お誘い合わせの上、ぜひ足をお運びください。

百々新写真集『対岸』発売記念展示&トークイベント



会期

【ギャラリー開催期間】
2012年1月9日(月) ~ 1月31日(火) (最終日は18:00まで)

会場

BOOK246

〒107-0062 東京都港区南青山1-2-6 Lattice aoyama 1F
OPEN : 11:00~23:00 (土・日・祝: 11:00~21:00) 
※ 1月16日より営業時間が変更します。ご注意ください。
Tel : 03-5771-6899
Web : http://www.book246.com/

トークショー【終了

 2012年1月14日(土) 18:00開場/18:30開演
定員 : 20名(要予約)
※詳細はBOOK246ウェブサイトをご覧下さい。

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【プロフィール】
百々 新 | Dodo Arata

1974年大阪生まれ
1995年「コニカ新しい写真家登場」グランプリ受賞
1999年写真集「上海の流儀」(Mole出版)
2000年「日本写真協会新人賞」受賞
2001年写真集「RUSH」(リトルモア・共著)
http://dodoarata.web.fc2.com/



2011年も残り少なくなってきました。
赤々舎では、下記のスケジュールで年末・年始のお休みを頂戴いたします。
大変ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2011年12月28日(水) ~ 2012年1月4日(水)

※弊社ホームページよりご注文頂いた商品につきましては、2012年1月5日(木)以降の発送とさせていただきます。
写真集『夜明け』の山内悠が、年明けに写真展「夜明け」を開催いたします。
山内の作品とともに新しい年の始まりを迎えてみてはいかがでしょうか。
お誘い合わせの上、ぜひ足をお運びください。



山内悠写真展「夜明け」

富士山から望む奇跡の光景。雲の上の旅。

新しい年の幕開けとともに、山内悠写真展「夜明け」を開催致します。

山内悠は、富士山七合目の山小屋(標高3000メートル)で600日間暮らし、眼前に繰り広げられる「夜明け」の光景を撮り続けてきました。地球と宇宙の境界線、雲平線の彼方に日が昇り、色づく雲海。躍動する雲。それはあたかも地球という惑星の細胞に命が吹き込まれ、呼吸する姿そのものです。神秘的で美しい光景の数々は、まさに一期一会。街で生活する私たちの頭上には、常にこうした光景が存在しているのです。

今回の展示では、プリント作品とともに、スライドショーを映写します。
宇宙と地球の狭間に広がる光景をまえに、私たち自身の存在を、その生命体としての在り方を体感していただけたらと願っています。


会期

2012年1月6日(金)~1月11日(水)

会場

スパイラルガーデン(スパイラル1F)

【時間】 11 : 00 ~ 20 : 00 入場無料

主催:株式会社赤々舎
会場協力:株式会社ワコールアートセンター

お問い合わせ先:株式会社赤々舎  tel. 03-6434-0636

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 © Yu Yamauchi / AKAAKA

弊社刊行 『いのちの乳房 - 乳がんによる「乳房再建手術」にのぞんだ19人 -』のfacebookページが開設いたしました。

この写真集はSTPプロジェクトさんが企画をしたもので
facebookページはSTPプロジェクトさんが運営しています。

少しでも乳房再建手術について知って頂けたら幸いです。

どうぞご覧ください。
よろしくお願いたします。

ページは下記のURLになります。
http://www.facebook.com/InochinoChibusa


『いのちの乳房 - 乳がんによる「乳房再建手術」にのぞんだ19人 -』
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本日12月21日付けの産經新聞朝刊の文化面「After 3・11」のコーナーに、
写真集『夜明け』の山内悠が写真と文章を寄稿しました。


「境界線」に隠されたもの

師走に入り、僕は茨城から原発までの海岸線を北上していた。

冬の海は寒々しく、誰もいな い海岸に打ち寄せる波の音が、大きく響く。その傍らには瓦礫(がれき)が撤去されたあとに、家屋の基礎だけが残る更地が静かに広がっている。ふと目をやるとその中にぽつんと神社が残っていた。鳥居から先が無傷と言ってもいいくらいの状態だ。その後も北上を続け、同じように残った神社を幾つもみることができた。なぜ残ったのか、僕はそれを「偶然」という言葉で片付けてはいけないと感じた。聖界と俗界を、鳥居という境界線にハッキリと見せつけられたような気が したからだ。

やがて、北上を続けると警戒区域を示す立ち入り禁止の看板に達した。ここにも境界線があった。「境界線」、それはそのはざまを自覚することにより、世界の在り方を示す目印になる。

人は、なにかを何かと分け隔てることで認識しようとする。現にこの社会はすべてが境界線で成り立っているようにも感じられる。そしていま、震災によって新たな境界線がうまれた。現実の捉え方はいま、社会の中で、個人の意識の中で、ますます細分化しているのではないか。そして、行く先など見えないまま、時代は進んで行く。

そんなことを思いながら振り返ると、そこには海が広がっていた。実は新たな「境界線」をもたらしたのは海から押し寄せた境界線であったということに気付く。そして、母なる海は境界線など持たない、もっと大きな存在であるということにも。僕たちは細分化によってさまざまな世界を認識してきた。しかしその認識を覆す思考が、どこかの「境界線」に隠されているかもしれない。

(山内悠)

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© Yu Yamauchi

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