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写真集『夜明け』の山内悠が、番頭となっている「山小屋檸檬」が本日20日より開催しています。
山小屋がコンセプトなので、通常の展示とは異なる雰囲気があり、くつろげる空間になっています。

また、今回は特別にオリジナル手ぬぐいを限定50枚を販売します。
ぜひお誘い合わせの上、足をお運びください。


会期

12月20日(火) 〜 12月28日(水)
OPEN: 12時 〜 20時まで
CLOSE: 月曜

会場

檸檬の実(2F)
〒113-0022 東京都文京区千駄木2-28-9
Tel: 090-1612-5420

スライド&トークショー

(1)12月23日(金) 18時 〜 20時
(2)12月28日(水) 18時 〜 20時

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山内悠がニューヨークのギャラリー、MIYAKO YOSHINAGA art prospectsのグループ展「SUPERNATUREAL」に参加しています。
その様子をご紹介させていただきます。少しでも雰囲気を感じていただけたらと思います。
またお近くの方はぜひ足をお運びください。

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参加作家 / Artists

Terry Taylor, Osamu James Nakagawa, Ingo Güntherm, Robyn Voshardt / Sven Humphrey, Yu Yamauchi


会場

MIYAKO YOSHINAGA art prospects


会期

2011年12月15日(木)〜2012年1月28日(土) /
OPEN: 火曜〜土曜 11〜18時
CLOSE: 12月24日、31日

Dec 15 - Jan 28
OPEN: TUE - SAT 11am - 6pm
CLOSE: December 24 and 31


A group show challenging conventional landscape photography by exploring sublime images of nature through both the artist's expedition and his interest in extreme image-making process.

展覧会DM / Exhibition DM → supernatrual_postcard_111202.pdf

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写真集『BIRTH』、『DANCE』の写真家・澁谷征司が
年末から箱根にある彫刻の森美術館にて、展覧会「LETTERS」を開催いたします。
みなさま、お誘い合わせの上、ぜひ足をお運びください。


「LETTERS : 瞬きと旋律」

会期

12月30日(金) 〜 2012年3月20日(火)

会場

彫刻の森美術館 : マルチホール

〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
TEL: 0460-82-1161
HP: http://www.hakone-oam.or.jp/

トークイベント

2012年3月3日(土) 13:30 〜 14:30
マルチホールにて

《主催》 彫刻の森美術館
《協力》日本通運株式会社東京ベイエリア支店 / 株式会社フレームマン

【プレスリリース】 Seiji shibuya_PressRelease.pdf

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「LETTERS」

自分の写真にあらためて出会うときがあります。
写真の姿や色合いが違って見えて一瞬「誰が撮ったんだろう」と本気で思う。
なんだか無責任なようだけど悪くない瞬間です。
何度となく作品として発表してきたのに、今時分の撮った沢山の写真を眺めながら
少しの懐かしさと書いたことも忘れていた手紙を見つけるような不思議な感慨があります。

この展示は僕の今までの作品と今回美術館のために撮りおろした作品で構成しています。
昨年の一月から箱根と美ヶ原、あわせて36回ほど通いました。
一年以上かけて撮影しているので、寒い時暑い時気持ちいい時土砂降りの時、といろいろあります。
日の出を待ってもなかなか雲がどいてくれなかったり、
積もった雪に腰まで埋まりながら撮影することもありました。
自然をここまで意識した撮影は初めてだったかもしれません。
美ヶ原では一息つくためによく小さな小屋で過ごしました。
薄明かりの小屋の中から外にある空やオブジェ達の存在を感じるのは少し特別な時間でした。
会場の真ん中にある小屋はそこに由来しています。

「letter」という単語には「手紙」だけでなく「文字」という意味もあります。
文字はそれ自体が意味を持つわけではありません。
文字が指し示す向こうに意味や意味だけではない何かがあります。
写真も同じようなものではないかと僕は考えています。
何が写っているのか、どのように切り取られているのか、そして対象に向かうという行為、
それらに意味があるのではなくそれらが「指し示すもの」に
見る人が見出すべきことがあるのではないかと思います。
大切なことは、この紙の上にあるのではなく、写真と見る人との間にある。

好きなひとと手をつないで森の中を歩くとき
話しながら歩くのもいいけれど、何も言わずに歩くのもいいものだ。
こういう親密さをよく憶えておこうと思う。
そういう写真を撮りたいと思う。
どこまでが自分の手でどこまでがそうじゃないのかわからなくなるような。

2011年12月
澁谷征司


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©Seiji Shibuya "Coquelicot 2008"

千駄木にあるカフェ・檸檬の実さんで「山小屋檸檬」が開催されます。
ここでは作品「夜明け」の山内悠が番頭となり、お客様をお迎えします。
作品「夜明け」や普段公開することがなかった写真も展示する予定です。
また、会期中にはスライド&トークショーも開催しますので、ぜひ足をお運びください。

「この世界の在り方を大きな視点で捉えた作品「夜明け」。その撮影を行うために過ごした600日間の山での暮らし。 この大きな世界で僕たちはどうあるべきか。山での暮らしから捉えた人の営みの在り方を考えて行けたらと思います。」 ー 山内悠

会期


12月20日(火) 〜 12月28日(水)
OPEN: 12時 〜 20時まで
CLOSE: 月曜

会場


檸檬の実(2F)
〒113-0022 東京都文京区千駄木2-28-9
Tel: 090-1612-5420

スライド&トークショー


(1)12月23日(金) 18時 〜 20時
(2)12月28日(水) 18時 〜 20時

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12月7日の産經新聞朝刊の「After 3・11」のコーナーに写真集『弾道学』の黒田光一さんが写真と文章を寄稿しました。

野暮のていたらくから

 夏の頃、写真について人前で話す機会の折、幾人かのやりとりの中で自分は「作品として成った写真が人に理解されそうになると、逃げたくなる」と話した。対してある人に「じゃあ、(そもそも)人になんて見せなければいいのに」と返された。無邪気だがこの人の言葉は至極真っ当であって、日常生活者の基本としてこれで十分いいのだと思う。

 また自分の写真は、人には重く暗く、しかめっ面に映るようなのだが、当人としては笑いも馬鹿(ばか)ばかしさも軽みも含み、というよりそんなもの勝手に混入していると思っている。多くの人にとって笑いや喜びや面白おかしいもの(悲しみや絶望も)というのは、あらかじめモデルが想定されているが、幻想としての大衆の視点に自らの眼玉も同化させて生活を営まなければ精神的に破綻してしまうので、やはり致し方ないのだ。多様な感情の存在など端(はな)から必要とされないまま、社会は足早に動いていく。

 ところで、理解する他者とは誰か。それは他人とは限らず己のことでもある。やはり自分にはその行為の見取り図を早々に展開できて"わかった"などと口にできるようなことをしたくないのだった。簡単に手に入る理解には疑念がつきまとう。そして社会が仕掛ける、理解を装った安い"手打ち"には抗(あらが)うべきだ。

 3・11以降のことを「津波、原発含め歴史的に見ても小さいこと」と言い切る声も直接聞いた。もちろんその真逆も。それぞれに感じる違和は、そのまま現在、この地点での自分の認識の程度を示す。

 世界の事象をほぼ取りこぼしながらあえて写真として規定してしまうことをおそれ、それでもまた形にしては言いよどみ、理解(自身への理解も)の訪れを信じないという、野暮(やぼ)のていたらくからしか動いていけないのだ。

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©Koichi Kuroda
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