Blog
9月に開催されたローマ国際写真祭では日本の写真・写真集が特集され、弊社の本も展示、販売をさせていただきました。
その様子の写真が少しだけ送られてきたので、掲載したいと思います。
写真祭の紹介ページ → http://www.treterzi.org/blog/?p=3381



その様子の写真が少しだけ送られてきたので、掲載したいと思います。
写真祭の紹介ページ → http://www.treterzi.org/blog/?p=3381
Posted at : 2011.11.30 12:06
11月23日の産經新聞朝刊の「After 3・11」のコーナーに、写真集『極東ホテル』の鷲尾和彦さんが寄稿しました。
岩手県釜石市についての文章と写真を寄せています。ぜひお読みください。
冬は春を迎えるための季節
気仙沼から大船渡、釜石、宮古方面へと海岸線沿いを北へ向かう。
夏草が生い茂ったまるで原野のような風景が、再び枯れ草や茶色い土に覆われた荒涼とした風景へと移り変わっている。この春から幾度となく通った道。しかし そのたびに目の前の風景は異なる様相をみせる。自然が剥(む)き出しになったこの場所では、季節の変化がより鮮明に見えるのかもしれない。もうすぐ冬がやってくる。
気仙沼の本吉海岸では、壊された防波堤や松林がすっかり撤去され、かわりに大きな土嚢(どのう)がいくつも積み上げられてい た。その大きさに圧倒される。道々では多くの土木作業員が黙々と仕事をする姿に何度も出会った。削り取られた岸壁の先で出会った測量士と少しの間だけ話を させてもらった。
途方もない大変な仕事が続いていくことは確かだ。しかし、それでも出会った彼らはとても静かで穏やかな表情をしているよ うに感じられた。どうしてなのだろう。自然と人とがふたたび関わろうとしていく、彼らがその最前線で働いている人たちなのだと気付いたとき、少しだけその 理由が分かったように思えた。
もちろん、どうにか瓦礫(がれき)の撤去は進んだものの、その先はまだまだ手つかずという場所も圧倒的に多い。土台だけが残る住宅地の跡が続く場 所を歩いていると、突然、白い2本のつややかな木がすっと立っているのが目に入った。それは午後の日差しを受けて光っている真新しい小さな鳥居だった。
土埃(つちぼこり)に覆われたモノトーンの世界の中で、そこだけ空気の流れが違うように感じた。新しい息づかい。新しい呼吸。もうすぐ冬がやってくる。そして冬は、次の春を迎えるための季節なのだ。

岩手県釜石市についての文章と写真を寄せています。ぜひお読みください。
冬は春を迎えるための季節
気仙沼から大船渡、釜石、宮古方面へと海岸線沿いを北へ向かう。
夏草が生い茂ったまるで原野のような風景が、再び枯れ草や茶色い土に覆われた荒涼とした風景へと移り変わっている。この春から幾度となく通った道。しかし そのたびに目の前の風景は異なる様相をみせる。自然が剥(む)き出しになったこの場所では、季節の変化がより鮮明に見えるのかもしれない。もうすぐ冬がやってくる。
気仙沼の本吉海岸では、壊された防波堤や松林がすっかり撤去され、かわりに大きな土嚢(どのう)がいくつも積み上げられてい た。その大きさに圧倒される。道々では多くの土木作業員が黙々と仕事をする姿に何度も出会った。削り取られた岸壁の先で出会った測量士と少しの間だけ話を させてもらった。
途方もない大変な仕事が続いていくことは確かだ。しかし、それでも出会った彼らはとても静かで穏やかな表情をしているよ うに感じられた。どうしてなのだろう。自然と人とがふたたび関わろうとしていく、彼らがその最前線で働いている人たちなのだと気付いたとき、少しだけその 理由が分かったように思えた。
もちろん、どうにか瓦礫(がれき)の撤去は進んだものの、その先はまだまだ手つかずという場所も圧倒的に多い。土台だけが残る住宅地の跡が続く場 所を歩いていると、突然、白い2本のつややかな木がすっと立っているのが目に入った。それは午後の日差しを受けて光っている真新しい小さな鳥居だった。
土埃(つちぼこり)に覆われたモノトーンの世界の中で、そこだけ空気の流れが違うように感じた。新しい息づかい。新しい呼吸。もうすぐ冬がやってくる。そして冬は、次の春を迎えるための季節なのだ。

Posted at : 2011.11.24 15:56
「写真家は東北で何を見たのか?」
震災後、桜の開花に導かれて東京から福島へと旅して
撮影された新作「すべては初めて起こる」を発表する大森、
5年に渡って東北の深層を丹念にリサーチし、
人々の暮らしや儀式を撮影した写真集「東北」(リトルモア)を上梓した田附、
宮城・山元町で津波によっ て持ち主の分からなくなった写真を
洗浄、データ化することで返却していくプロジェクトに関わっている高橋、
3人の写真家それぞれが東北の地で体験したこと を語り合います。
open 19.00 / start 19.30
東京都渋谷区神宮前3-20-13
HP : http://www.n0idea.com/vacant/top.html
田附勝
高橋宗正
booking@n0idea.com
※ 件名を「写真家は東北で何を見たのか?」とし、本文に「お名前/人数/ご連絡先」を記入したメールをご送信ください。
※ 万が一、2,3日経っても返信がない場合は、03-6459-2962(VACANT)までお電話ください。
¥1,000 (お支払いは当日になります。)

震災後、桜の開花に導かれて東京から福島へと旅して
撮影された新作「すべては初めて起こる」を発表する大森、
5年に渡って東北の深層を丹念にリサーチし、
人々の暮らしや儀式を撮影した写真集「東北」(リトルモア)を上梓した田附、
宮城・山元町で津波によっ て持ち主の分からなくなった写真を
洗浄、データ化することで返却していくプロジェクトに関わっている高橋、
3人の写真家それぞれが東北の地で体験したこと を語り合います。
日時
2011年12月2日 (金)open 19.00 / start 19.30
会場
VACANT東京都渋谷区神宮前3-20-13
HP : http://www.n0idea.com/vacant/top.html
出演
大森克己田附勝
高橋宗正
ご予約 / 料金
メールでのご予約が必要となります。booking@n0idea.com
※ 件名を「写真家は東北で何を見たのか?」とし、本文に「お名前/人数/ご連絡先」を記入したメールをご送信ください。
※ 万が一、2,3日経っても返信がない場合は、03-6459-2962(VACANT)までお電話ください。
¥1,000 (お支払いは当日になります。)

ⓒKatsumi Omori「福島県福島市 2011」
Posted at : 2011.11.22 11:51
写真集『夜明け』の写真家・山内悠が、西荻ブックマークのイベントに出演します。
定員があるイベントなので、ご都合宜しい方はぜひお早めにご予約ください。
西荻ブックマーク
開場 16:30 / 開演 17:00
東京都杉並区西荻北3-13-12
TEL: 03-3395-4191
http://www.konnoshoten.com/map.html
――地上3000メートル、富士山から望む奇跡。600日間にわたる雲の上の旅――
地球と宇宙の境界線、雲平線(うんぺいせん)の彼方に日が昇り、訪れる「夜明け」。
地上3000メートルの高さにある富士山の山小屋で600日間、山内悠は「夜明け」を
追い求めた。その輝きは人生の生死、地球の周囲を超え、宇宙の呼吸である。
そのひとつひとつは全ての人に、今、たっているこの場所の尊さを教えてくれるだろう。
NBMではめずらしい写真家の登場です。
全国数か所で行われたスライドトークに加え、
写真集「夜明け」の撮影場所である、富士山の山小屋において
10月に行われたスライドトークも盛況に。
「夜明け」の写真と、山小屋での生活の様子をもとに、山内氏のおおらかで朗らかな口調にて
地球とともに生きる、ということをNBM仕様でより掘り下げて語っていただきます!

定員があるイベントなので、ご都合宜しい方はぜひお早めにご予約ください。
西荻ブックマーク
日時
12月11日 (日)開場 16:30 / 開演 17:00
会場
今野スタジオマーレ東京都杉並区西荻北3-13-12
TEL: 03-3395-4191
http://www.konnoshoten.com/map.html
料金・定員
1,500円 / 定員 30名ご予約
→ ご予約はこちらから――地上3000メートル、富士山から望む奇跡。600日間にわたる雲の上の旅――
地球と宇宙の境界線、雲平線(うんぺいせん)の彼方に日が昇り、訪れる「夜明け」。
地上3000メートルの高さにある富士山の山小屋で600日間、山内悠は「夜明け」を
追い求めた。その輝きは人生の生死、地球の周囲を超え、宇宙の呼吸である。
そのひとつひとつは全ての人に、今、たっているこの場所の尊さを教えてくれるだろう。
NBMではめずらしい写真家の登場です。
全国数か所で行われたスライドトークに加え、
写真集「夜明け」の撮影場所である、富士山の山小屋において
10月に行われたスライドトークも盛況に。
「夜明け」の写真と、山小屋での生活の様子をもとに、山内氏のおおらかで朗らかな口調にて
地球とともに生きる、ということをNBM仕様でより掘り下げて語っていただきます!

©Yu Yamauchi / AKAAKA Ary Publishing, Inc.
Posted at : 2011.11.18 16:49