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昨年の夏にリリースをした長島有里枝『SWISS』は、1年も経たずに在庫がなくなる人気でした。
より多くの方に『SWISS』をお届けしたいということから重版が決まり、
この度その重版を販売できる準備が整いましたので、ご案内いたします。

初版分は20色もの表紙があったのですが、今回の重版分も20色揃えています。
初版分とは4色は重なっておりますが、その他はまた新たな装いでのご紹介となります。

一部書店では既に販売も始まりましたが、
10月の2週目あたりから、より多くの書店でご覧いただけます。

また、弊社ホームページからもご購入いただけます。

どの色も限られた数でしかお出しすることができないので
詳しくは弊社までお問い合わせください。

どうぞよろしくお願いいたします。

『SWISS』の紹介ページ ☞ http://www.akaaka.com/publishing/books/bk-nagashima-swiss.html
『SWISS』の購入ページ ☞ https://www.shopmaker.jp/basic/order.cgi?user=cp084282&rm=html&rmode=1

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本日9月29日(木)発売の「FREECELL」vol.8に齋藤陽道さんの写真が掲載されています。

齋藤さんが俳優・窪田正考さんを撮影。そして、お二人の筆談も掲載しています。
今回の特集のタイトルは「筆談写真」で、なんと合計で22ページの特集になっています。

今回はその中の4ページだけご紹介します。
スキャンしたものなので、あまり写りは良くないのですがご了承ください。
書店さんに足を運んで、ぜひ手に取ってご覧ください。(表紙はジャニーズの亀梨さんです。)

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弊社代表の姫野希美がラジオに出演します。

写真や写真集のことはもちろんのこと、なぜ赤々舎を立ち上げたのかなど、普段聞くことのない話を話したそうです。


番組

嶌信彦のエネルギッシュトーク

TBS RADIO 954 kHz
http://www.tbs.co.jp/radio/format/shima.html

放送日

【日にち】 10月2日・9日(計2回を予定)
【時間】 23 : 00 - 23 : 30
浅田政志が今年の2月に参加した「八戸レビュウ」。
その「八戸レビュウ」が書籍化され、刊行記念のトークイベントが青山ブックセンター本店にて開催されます。

今回のトークイベントには浅田政志のほかに「八戸レビュウ」に参加した、梅佳代さんと津藤秀雄さんも参加されます。
「八戸レビュウ」の雰囲気がそのまま伝わる『八戸レビュウ』本について沢山話す予定です。
ぜひご参加ください。

(以下詳細)


『八戸レビュウ』(美術出版社)刊行、フェア記念トークイベント
 梅佳代×浅田政志×津藤秀雄 「『八戸レビュウ』から始まること」

日程

2011年10月9日 (日) 13:00 ~ 15:00 (開場12:30~)

※イベント終了後、サイン会も開催します。 

会場

青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山

受付時間 | 10:00~22:00
tel : 03-5485-5511

参加方法

料金 : 800円
定員 : 100名

ご予約方法

WEBでのご予約 ☞ こちら

店頭でのご予約 ☞ 随時行っております。

※入場チケットは、イベント当日受付にてお渡しします。当日の入場は、先着順となります。

※電話予約は行っておりません。

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「八戸レビュウ」は、八戸市民と3人の写真家、梅佳代、浅田政志、津藤秀雄によるコラボレーション・プロジェクトです。

88人の八戸市民が「市民ライター」となり身近な人を取材、書き起こした文章をもとに、
3人の写真家が八戸の人々のポートレートを撮影しました。
8ヵ月にわたる期間、作品制作に参加した市民はのべ400人以上です。

今年2月に青森県八戸市に誕生した複合施設〈八戸ポータルミュージアム はっち〉で
展覧会「八戸レビュウ」が開催され、会期中に東日本大震災が起こりました。

八戸に生き、そこに暮らす人々。人と人との絆。
3人の写真家とたくさんの八戸市民がともにつくりあげた「八戸レビュウ」が、
アートディレクター森本千絵の手により書籍『八戸レビュウ』となりました。

梅佳代さん、浅田政志さん、津藤秀雄さん、3人の写真家の八戸と人々との出会い、
撮影中の出来事、書籍ができるまで、「八戸レビュウ」が繋ぎ、紡がれ、ここから始まること。
3人による楽しいエピソード満載のトークです。

アートディレクションを務めた森本千絵さんの参加もあるかも!?

トークショー終了後にサイン会を行います。
サイン対象書籍:会場にてご購入の3人の著作

本日9月28日の産經新聞朝刊の文化面【After 3・11】のコーナーに、写真集『極東ホテル』の鷲尾和彦さんが寄稿しました。
鷲尾さんは、先月行われた東北スライドショーツアーの道中で撮影した写真を載せて、そしてそこでの体験を綴られています。

ぜひお手に取ってご覧ください。

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©Kazuhiko Washio
 

海の向こうから漂いだした濃い霧はあっという間に砂浜を覆い尽くした。これが夏の三陸海岸特有の「海霧」なのだろうか。
視界が不明瞭になると、場所の感覚だけでなく時間の感覚まで見失いそうになる。
どうやら波打ち際を二時間近くも歩き続けたようだ。今はもう県境を越えてしまったかもしれない。

砂浜はさらさらとして柔らかった。この数ヶ月の間、ただ静かに波と風とが砂浜を洗い、
新しい砂や貝殻をゆっくりと運び続けたのだろう。不思議なくらい優しい色に感じた。
何故だろう、妙に優しい色だった。

しばらくすると、霧の向こうの波打ち際に小さな子どもがひとり立っているのが見えた。
しかし近づいて行くと、それは砂浜に突き刺さった一本の太い松の枝だった。

濃い霧の中、ひとけがない砂浜で僕は周りとの様々なつながりを見失ってしまっていた。どうしようもなく寂しかった。
ふと足下を見る。柔らかい砂の上にくっきりと僕の足跡だけが残っていた。
それはまるで子供が描きなぐった壁の落書きのようだった。
的確な言葉も、伝えるべき相手も見つからず、ただ「ここにいる」というためだけにかろうじて存在する、あの不器用な落書き。


ここに居て、何を撮り、何を見ることが出来るというのだろう。
この沈黙を感じることの他に、静寂の音にじっと耳を澄ます以外に。
僕は目の前の折れた木の枝と同じだった。

あれからもう二ヶ月が経とうとしている。しかし、あの砂浜に立ち尽くした日のことが忘れられない。
あの感覚は僕の中の深いところに入り込んで立ち去りそうにない。
しかし、それでいいと思う。その感覚を手放してはいけない。決して手放してはいけない。
これから迎える日々のために。

(鷲尾和彦)

*写真キャプション
日付; 2011年8月3日 
場所: 福島県相馬郡新地町


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