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大好評の写真集『浅田家』、『NEW LIFE』の浅田政志さんが
富山県で個展「記念日をつくる記念写真」を開催します。

お近くの方は勿論、会期中は夏休みでもありますので、
ぜひ富山まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

また、初日にはトークイベントも予定されていますので、
そちらもぜひ宜しくお願い致します。


浅田政志写真展「記念日をつくる記念写真」

日時

2011年7月2日(土)〜8月28日(日)

開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(7/18日は開館)、7/19(火)
入館料:一般600円、大・高校生300円、中・小学生100円
           ※20名以上の団体は2割引
           ※土・日・祝日は高校生以下無料

会場

ミュゼふくおかカメラ館
〒939-0117
富山県高岡市福岡町新559番地
Tel:0766-64-0550
HP: http://camerakan.com


主催:(財)高岡市民文化振興事業団ミュゼふくおかカメラ館
共催:高岡市・高岡市教育委員会・北日本新聞社・北日本放送
協力:赤々舎

トークイベント

2011年7月2日(土) 午後2時〜
予約不要

※サプライズゲストあり
※トーク後サイン会を開催します。

ーーー

誰にでも身近な記念写真。僕はそんな当たり前の写真がすごく大好きです。

生まれた時に撮ってもらった写真や、小学校の入学式の時、どこか旅行に行った時に撮った写真など、
思い返せば数多くの記念日に撮った写真が自分にとってとても特別なものとしてあります。

記念写真は、生きていれば誰でも撮られたことがあるはずです。

その記念写真をもっと特別な写真にしてみようと、一緒に写るメンバーで本気で挑戦してみると、
考えもしなかった予期せぬことが色々おこります。

僕は自分の家族や、他のご家族、あるいは個人と、
そういった自分たちで作る記念写真を今までたくさん撮ってきました。

だから何を言いたいかといいますと、そのみんなの力で仕上げたそのような写真は、記念日を超えていけるのです。
写真の撮影自体が記念になり、私たちの心の中でいつまでもその写真と共に輝き続けることを信じています。
未来の私たちや、見に来て下さったみなさんの自分たちへのメッセージを写真に。

浅田政志

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©Masashi Asada





浅田政志、山内悠と浅草浪花家さんで展示をしてきましたが、今日からまた新しい展示が始まります。

写真集『挨拶』を2009年に発表し、今年2月にはAKAAKAで「コノキシ」展を開催した佐伯慎亮さんの展示になります。


佐伯慎亮「コノキシ2」

日時

2011年6月25日(土)〜7月23日(土)
OPEN | 10:00 〜 19:00 無休

会場

浅草浪花家
東京都台東区浅草2-12-4(地図
Tel : 03-3842-0988
ホームページはこちら


独自の死生観とユーモアが滲む写真の力。
コノキシとカノキシの果てしない往還、そして接触。
写真集『挨拶』から確実に動き続けている佐伯慎亮の作品を、
最新作も含めて展示します。

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今まで何度か、このブログでも書いていますし、
ホームページのトップの大きなバナーでも紹介しているので
お気づきの方もいるかもしれませんが

この夏、赤々舎は東北各地でスライドショーツアーを行います!!

名付けて、「ON THE MOVE 〜 写真の種をまく 〜」です。


7月31日(日)に青森県の八戸からスタートし、車で南下して、
最後8月7日(日)に東京のAKAAKAにたどり着くというツアーになります。

各地でスライドショーをするのですが、
新作を発表する人もいれば、映像作品になる人もいたり、とても面白いものになります。

また、一部ではワークショップなども開催します。

そういった詳細は、特設ホームページで順次公開していくので、
ぜひそちらをチェックし続けて下さい。

特設ホームページはこちらになります。
http://akaaka.com/tohoku-tour/diary/

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© Masashi Asada


これまで、数回続いてきた産經新聞文化面の【After 3・11】ですが、
今回は写真集『弾道学』の黒田光一さんが寄稿されました。


いま、本当に欲しいものは


自分たちはそれを欲しいと思わされてきたのか、いや、確かに欲しがったのだろう。
耳当たりのいいコピーで飾られた強大なエネルギー源と、
隅々まで明るく照らされた部屋で安穏を消費し続けられる世界を。
そのシステムをいまだ完全には手放せずにいる。

3・11から1週間が過ぎた頃、気付けば、まったく写真を撮っていなかった。いや、忘れていた。
それはあまりに個人的な些事(さじ)にすぎない。
ただ、その空白に何か焦りのようなものが込み上げてきて、
そこからしばらく毎日、多くの写真を撮った。
無理に、嘘でもいいから、と自分の肩を押した。やみくもに歩いた。

大いなる貧しさを内攻させた東京の表面をなぞりながら、
4月初め、当たり前の肉体感覚は取り戻したつもりになっていた。
さまざまな 情報が飛び交う中、胆力はあるつもりでいた。
被災しなかった人間がとるべきであろう態度を保って、
空気やイメージには流されない自分がいると構えていた。

だが、気付かない内にそんな心持ちは擦り減る。
写真を撮る根拠さえ見失いかけた5月初め、相馬を歩く。
崩れた漁港。人に視線を向けるとは思っていなかった。
しかし不調、乱調の中でこそ人はよく生きるのかもしれない。
自分には"撮らない"という選択はないのだと腑に落ちる。
そしていま、ひたひたとやってく るさらなる虚(うつ)ろさが、この足先を浸しかけている。
人間はいとも簡単に目に見えないものに侵食されていく。
自分にとって"写真"は口実だ。足を浸し切らずに生きのびるための。

僕らは、曖昧で手に取りにくいもの、見えづらいもの、
闇を排除し続けてきた果てに、いま、漏れ出る見えない"飛沫(ひまつ)"に付きまとわれている。
それは、あるのかもしれず、ないのかもしれず、ゆえにどこまでも人をおびえさせる。
いま、本当に欲しいものは何なのか。

(産經新聞のWEBでもご覧になれます。)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110622/dst11062207500007-n1.htm

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現在、大阪のギャラリー・アセンス美術で開催中の「夜明け」展の
関連トークイベントの開催が決まりましたのでお知らせします。

「夜明け」の山内悠さんと、写真集『挨拶』の佐伯慎亮さんの対談になります。

お時間ありましたら、ぜひトークにご参加ください。


山内悠 × 佐伯慎亮トークイベント

日時

7月1日(金)19:00 〜

入場無料・予約不要


会場

ギャラリー・アセンス美術 心斎橋アセンス 5階(地図はこちら

【お問合わせ】心斎橋アセンス Tel : 06-6253-0185

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