山内悠はこれから、富士山の7合目で600日間撮影し続けてきたシリーズ「夜明け」の全国巡回展を開催します。
その巡回展の最後を締めくくる場所と日程が遂に決まりました。
そこは、山内が撮影拠点としていた富士山の山小屋・太陽館。
撮影が行われていた場所でのスライドは、またとない機会になります。
ご都合宜しければ、ぜひ富士山まで足をお運びください。
【特別スライドショー】
2011年10月1〜4日・毎夜上映
場所
富士山・須走口七合目 山小屋太陽館
TEL:0550-75-4347(※転送電話になります。)
山小屋に宿泊の方に限ります。山小屋太陽館へご予約をお願い致します。
料金:素泊まり ¥6,300
一泊夕食付 ¥8,400
・ご予約の際に、スライドショーが目的であることをお伝えください。
・当日、会場へは遅くても17時頃には到着をお願い致します。
・登山に不安な方は、五合目までお迎えにあがりますので、ご予約の際にお伝えください。
11時頃集合し、12時頃より登山開始予定です。
・須走口五合目までのアクセスは車かバスでお願い致します。
(バスはJR御殿場駅より土日のみの運行です。
時刻表)
・開催時期が秋になりますので、秋山登山の基本装備を必ずお願い致します。
全国巡回展のスケジュールは以下のようになります。
Posted at : 2011.06.08 16:16
今まで、山内悠・黒田光一・浅田政志が東北に赴き、
その土地を捉えた写真と文章を産経新聞に寄せてきました。
今回は写真集『極東ホテル』の鷲尾和彦さんが寄稿されました。
土地への愛着が未来を創る
津波で壊されてしまった防波堤の上で、彼女たちは霞がかった春の海をみつめていた。
2人は姉妹。姉は仙台で働いている。
妹は今年から東京の大学に進学し1人暮らしを始めたばかり。
ゴールデンウイークの休みで久しぶりに再会し、連れだって懐かしいこの浜辺にきていた。
防波堤のすぐ先にあった彼女たちの家は流されてしまっていた。
僕は彼女たちに、数年前にこの浜辺を何度か訪ねてたくさんの写真を撮ったこと、
ここで漁師の方をはじめ多くの人々と出会い、この海が持つ豊かさを学んだことなどを話した。
すると彼女たちは、「どんな写真でもいいからこの海の写真を送ってもらえませんか」、
そして「たとえどんなことがあってもやっぱりこの海が好き、決して嫌いになったりしない」、そう言った。
以前に撮影した写真を彼女たちに送ることを約束し、
今は荒れている浜辺で2人のポートレートを撮影した。
ファインダーの中で、彼女たちの顔は海からの照り返しを受けて輝いていた。
これからさまざまな復興計画が立てられていくだろう。
それを推し進めていく力は、その土地への愛着、
「その場所が好きだ」という気持ちであってほしいと思う。
そこから始まること、そこへと戻っていくことであってほしい。
目の前の荒れてしまった光景はつかの間のものでしかない。
その土地を愛する彼女たちのような存在が、その感性が、きっとこれからの未来を創(つく)る。
もしも今、写真にできることがあるとすれば、そんな感性を、
その土地に生きる人とも、そして遠く離れた人とも共有しあえる手段として機能することだと思う。
産經新聞の記事が掲載されているウェブページはこちら。
Posted at : 2011.06.08 14:56
6月5日の読売新聞朝刊に、名越啓介写真集『SMOKEY MOUNTAIN』をご紹介して頂きました。
以下ご紹介頂いた記事になります。
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フィリピン・マニラ郊外にあるスモーキーマウンテン。
自然発火の煙が上がる巨大なゴミ山は、再利用できる物を拾う人たちとその家族の生活の場である。
混沌とした現実と同様に、生と死、喜怒哀楽を切り取ったモノクロ写真が入り交じる。
無邪気に遊ぶ裸の子どもや、赤ちゃんを抱く笑顔の大人など「喜」の写真が印象的だ。
米国やアジアで不法占拠者やギャングを撮影してきた1977年生まれの名越さんは、
劣悪な環境下に咲く笑顔の奥を知りたくて、10年間通った。
近くから、遠くから。ブレたり、ボケたり。
さまよう視線が、見る者に生きることの意味を問い直してくる。
あとがき後に、ある家族の集合写真がある。
「悲しみを乗り越えた先にある人間の強さ、ともに生きる喜びと絆を感じる瞬間だった」。
名越さんがたどり着いた答えなのかもしれない。

『SMOKEY MOUNTAIN』をご購入希望の方はこちらへ。
Posted at : 2011.06.07 13:11
現在開催中の劉敏史写真展「-270.42℃, My Cold Field」に関連するトークイベントを2回開催します。
先日、登録して頂いているメーリングにおいてもご連絡させて頂いたのですが
その中の情報に誤りがございました。(トークの1回目と2回目の日程が逆になっていました。)
大変申し訳ございませんでした。
下記の情報が正しいものとなります。
ご確認ください。
対談1
劉敏史×藤本順平(高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所・研究機関講師)
日時
2011年6月4日(土) 15:00〜
会場
AKAAKA予約不要、入場無料
藤本さんは素粒子反応の確率を計算する研究を行っています。
劉さんの撮影にも立ち会ておられ、KEKの概要や、写真と科学の接点についてお話しいただけます。
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対談2
劉敏史×佐伯剛(「風の旅人」編集長)×普後均(写真家)
日時
2011年6月11日(土) 15:00〜
会場
AKAAKA予約不要、入場無料
「縦の旅」ということを一つの入口として、写真の本質を巡るトークです。
Posted at : 2011.06.01 15:04
発売して間もない『別冊spoon.』にて齋藤陽道さんについて
10ページに渡って特集が組まれました。
齋藤さんは、今年の夏(8月末予定)に弊社で写真集を出版する予定の写真家です。
今回の特集には、出版予定のシリーズ「感動」から8カット。
また、別のシリーズの「絶対」から2カットの写真が掲載されています。
そして、齋藤さんについて語る、弊社代表の姫野のインタビュー記事も掲載されています。
赤々舎が次にどのような写真集を出すのか気になる方は
ぜひ『別冊spoon.』をご覧になって下さい。
Posted at : 2011.06.01 14:45