まだ訪れたことのない町、新潟から、初めてお会いするひとが訪ねてきて、こんな言葉と写真を残してくださった。
http://niigataeya.exblog.jp/13409189/
最近の華雪さんは不意に来てくれるのも愉快。
新潟のひとの眼が、おふたりとも体に残る。あまり喋れなかった。
でも、私たちの2階はこんな顔をしているのかとうれしかった。
Posted at : 2010.10.14 01:01
ベランダのバジルに花が咲いて、季節も変わっていくなと眺める。眺め、長雨、ながめ、と流れて、内と外が照らし合う古語が身体にある。
季節は変わり、、、本当にお待たせしました。
山内悠写真集がついに完成し、無事に搬入の日を迎えます。
今回、写真集本体はすばらしい完成度だったのですが、特徴あるカバーに少しの不満があり、用紙を変えて刷り直したりしました。
当初の紙がユポ。最終的には新製品のMTAプラスです。
カバーを広げると、ウラ面は一枚の大きなポスターになりますが、それを折り込んでいる際にしわが生じたりするのが悩みで、そこはもう、紙のコシなどの微妙なバランスによるものです。
刷り直した結果、オモテ面の等高線はより際立ち(そう、これで山内悠が居た場所、富士山七合目の太陽館の位置がわかるのです)、張りのあるアキから夜明けの色がのぞきます。これが雲平線。
ご予約いただいた方には本当にお待たせして恐縮ですが、ご満足いただけるものと思います。どうぞ感想など、山内さんや私たちまでお気軽に。
山ちゃんは明日明後日と富士山に登るそう。山小屋にもこの「夜明け」を置いてもらいたいのだそうです。
Posted at : 2010.10.13 10:59
オンラインマガジン「g-lad xx(グラァド)」に、展覧会と写真集のことが紹介されています。会場風景も満載! とても丁寧な視線で書いていただきました。
Posted at : 2010.10.09 13:32
資生堂ギャラリーに石上純也展「建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きく広がっていくのだろうか?」を見にいった。頭ごと洗われるような驚きと、目前にする模型の美しさに夢中になった。建築ってこういうことなのか、、、と
、初めて見る世界が自分の身体からつながっていった。
その後、3人でちょっと杯を傾けたのだけれど、建築と写真の関わりをはじめ、たくさんの指針と課題を預かったような気がする。
17日までです。ぜひ!
始まるものもあれば終わるものもある。
状況のようでいて、常にそれを決めているのは自分だろう。
Posted at : 2010.10.08 00:27
部屋の窓を開けると金木犀の香りが流れ込んできて、何処にその木があるんだろうと見上げるけれどわからなかった。金木犀がまるく散り敷くのも好きだ。
『いのちの乳房』の紹介が早々と読売新聞に載って、連日ご予約のお電話を受ける。乳癌の手術をされたと話す方、娘がそうなのと言われる方、美容院を経営しているからお客さんに必要とする方がいるかもしれない、、、そんな声を聞いていると、情報という断片ではなくて、この写真集を求めてくださる気持ちが、怖いほど伝わってくる。
本であること、写真であることに、人は思いを深く寄せる。
荒木さんが撮り下ろした写真は素晴らしくて、突き詰めて言えば「顔」なのだ。
写真集という存在を、電話の声から語りかけられている。
Posted at : 2010.10.04 23:15