古賀絵里子トークイベント
日時 : 2017年1月29日(日)
時間 : 開始 14:00~
場所 : 梅田蔦屋書店
参加費 : 無料
※ 要予約 (当日のご参加は予約状況により異なります。)
トークイベントの参加をご希望の方は、下記よりお申込みください。
古賀絵里子トークイベント
日時 : 2017年1月29日(日)
時間 : 開始 14:00~
場所 : 梅田蔦屋書店
参加費 : 無料
※ 要予約 (当日のご参加は予約状況により異なります。)
トークイベントの参加をご希望の方は、下記よりお申込みください。
女性写真家と学ぶ「女性のための写真表現講座」、第5回は馬場磨貴さんを講師としてお迎えします。
今回の講座では、作品を1冊の写真集にまとめることを目指します。写真集をつくるには、作品を深めていくことはもちろん、組み方やセレクトなど構成も重要な要素となります。この講座の授業は、写真の講評を中心に進めていきます。人に見せることから新たな気づきを得て、世界が広がっていく。そうやって変化し続けることが、作品を深めることに繋がっていくはずです。写真集は作って終わりではありません。その写真集を人に見せることで、また次の変化が生まれていくと信じています。写真表現を目指す方、作品制作に行き詰まりを感じている方、今取り組んでいる作品をもっと深めていきたい方のご受講をお待ちしています。
■講師・馬場磨貴さんよりメッセージ
スタイルや写真史とは関係なく'わたし'にしか見えない世界を発見していきま しょう。写真は全ての人に可能性のある分野。生きている場所、日々見ている もの、考えていることが写真に滲みでます。'わたし'を一番大きく揺さぶるもの は何か?どのような感情でも良いので、それを見つけていきましょう。試行錯誤 を重ねるほど'わたし'にしか撮れない世界が現れてきます。 毎回作品の講評を行います。コンスタントに撮ることで作品制作を深めていき ます。そして写真についてみなさんと語り合います。言葉にすることで発見があり、また時には失うこともあります。その作業の中で「伝える」ことの意味を考えていきたいと思います。組み写真について、写真の奥に潜む作家の心理的な意図についても考察します。 最終的に写真集の制作を目指します。(形式は自由。また、希望者は展示で もOK) 本で見せるにあたって、構成していく作業も行います。'わたし'を深め、 そして同時に他者と出会うきっかけになればと考えています。一緒に驚き、笑い、語り合い、楽しみましょう!
※本講座は、作品制作のための講座となります。絞りやシャッタースピード等写真の基礎や技術を知りたい方は「女性による女性のための写真教室」をお勧めいたします。
■日程
2017年 3月18日、4月15日、5月20日、6月17日、7月15日
(毎月第3土曜、全5回)
※台風、地震、火災、豪雨、停電、その他自然災害等の不可抗力で授業が出来ない場 合、一切の責任を負うことなく中断、停止することができるものとさせて頂きます。その場合には、他の日の時間延長で内容的には補足させて頂きます。
■時間
19:00 - 21:00
■定員
8名(先着順)、最小催行人員4名。※女性限定とさせて頂きます。
■受講料
32,400円(税込)
■講師 馬場 磨貴(うまば まき) 東京出身
『夜の河・riviere de la nuit』 (2005/ギャラリーパストレイズ)) |
■お申込み、お問合わせ
ナダール/東京 さまのサイトよりお申込み、お問い合わせください。
http://nadar.jp/tokyo/join-us/umabaws.html
※→1/24追記 定員に達しました。ご応募頂いた皆さま、誠にありがとうございました。While Leaves Are Falling...
上製本・130頁
定価4000円+税
ISBN : 978-4-86541-057-0
日本語 / English
表紙はAとB、2種類ございます。(中身は同じです)
特にご指定の無い場合は小社でお選びいたします。
B
ご予約専用
美しくも複雑で、琴線に触れる写真集
ひとたび見れば、心に深く刻み込まれる。
────────── シャーロット・コットン(インディペンデント・キュレーター / ライター)
その日は突然やって来た。その日以降、私が知るそれまでの母は私の記憶の中に永遠に閉じ込められることになる。
両親の離婚後、私は母、祖母、2人のおばの4人の女性に育てられた。
そして1991年、私が20歳になってまもなく母は統合失調症(精神分裂病)と診断された。発症後の母は言動も行動も昔の母とはまったく違う別人のよう
で、家族と交わす会話も意味不明で支離滅裂だった。学生時代から仲良くしてきた母の友人らは、彼女の言動や行動が以前とは違うと感じると猛スピードで去っ
ていった。まるで彼女がそれまで歩んできた人生が一度に抹消されたかのように...。母が過去に存在した痕跡は、家族の記憶の中に漂う母と発症以前に撮られた
写真のみとなり、母の主な居場所は実家ではなく精神病院へと変わった。
1999年春、4人の女性の長である祖母が死んだ。
祖母の死後、私はそれまで撮影することがなかった家族の写真を撮り始めた。それらの写真のほとんどは、私がアメリカから日本に里帰りするたびに母と2人の
おば、犬のケリーと共に旅行した際に撮ったものである。遠出を好まなかった祖母の存在は一家そろって旅行することを困難にさせたため、2001年から始
まった家族旅行は欠如していた思い出を補うかけがえのない経験となっている。旅行先はほぼ毎年同じで、祖母を含む家族全員で唯一来たことがある箱根や日
光、福島、京都など、母とおばが若い頃から行きたかった場所が多い。
自分の家族は幼い時の記憶の中にあるまま永遠に不変だ、と道理なく思っていた私にとって、祖母の死は過ぎ去っていった時間を鋭く意識させる出来事となっ
た。これらの写真は、過去と現在の時間の往還を実現させてくれる大切な乗り物であると同時に、過去と変わりゆく現実に向き合うための試みでもある。(金山
貴宏)
統合失調症について:
「統 合失調症」は幻覚や幻聴、妄想が常に患者につきまとう精神疾患で、以前は「精神分裂病」と呼ばれていた。症状が慢性化するにつれ、それらの症状が一層強く なっていく。患者が体験する幻覚や幻聴、妄想は、患者にとっては実体験のごとく感じられ、耐えられないほどの不安や悶絶するほどの痛みを身体に引き起こす こともある。また、物事に対し何の感情もわかないなど、自分や他人の感情についての理解に障害があるため、社会や家庭で人と接しながら日常生活を営むこと に支障をきたすケースが多い。
金山貴宏 | Takahiro Kaneyama
1971年東京生まれ。2001年New YorkのSchool of Visual Arts 大学院写真科卒業。第2回富士フォトサロン新人賞、 第23回写真新世紀入選する。 ニューヨーク市立大学卒、清里フォトミュージアムにパーマネントコレクションとして写真を購入される。 第18回写真『ひとつぼ展』入選、同リクルート・スカラーシップ獲得を機にNYの国際写真センター(ICP)に在籍。在学中より雑誌中心に活動中。
写真展に、07年 Japan Society「Making a Home: Japanese Contemporary Artists in New York」(ニューヨーク)、09年「SHUMAFURA」(Miyako Yoshinagaギャラリー/ ニューヨーク)、2012年『Shades of The Departed』(同ギャラリー)がある。
受賞歴に、2013年東京インターナショナル・フォトグラフィ・コンペティション審 査員賞がある。16年NYFA (New York Foundation For The Arts)の写真部門のフェローシップを獲得、同年Light Work Artist-In-Residence(ニューヨーク州シラキュース)に参加。