赤々舎から 本から 写真から
期間:06.24〜7.6
会場:スパイラルガーデン

「赤々舎から 本から 写真から」と名付けられた本展では、赤々舎がこれまでに手がけた110冊余の写真集やアートブックをご自由にご覧いただけるとともに、5名の作品を展示で楽しんでいただけます。
洋菓子店・西光亭のパッケージでも人気の、りすの絵を描く藤岡ちさ。
4年間のNY生活で撮られた、街を人を自分を見つめるスナップが切実な藤岡亜弥。カスピ海沿岸の5つの国を巡り、寄せては返す波のように人の営みを問いかける百々新。女性のポートレートからほとばしるエネルギーが魅力のインベカヲリ★。そして、これから写真集をつくる仲田絵美の原点「美しい速度で」。
「赤々舎」というささやかな媒体を通して、「本から」「写真から」始まろうとする気配を感じていただければ幸いです。個々に根差したテーマやスタイルはさまざまに見えて、そこに立ち上がってくる渦は、人という混沌なのかもしれません。

© Aya Fujioka

© Chisa Fujioka

© Kawori Inbe

【関連イベント】
仲田絵美・菅沼比呂志 トークショー
6月29日(日)15:00〜
会場:アトリウム(スパイラル1F スパイラルガーデン内)
予約不要・参加無料
【開催概要】
会期:2014年6月24日(火)~ 7月6日(日) 11:00- 20:00
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
主催:株式会社赤々舎
会場協力:株式会社ワコールアートセンター
お問い合わせ:株式会社赤々舎 Tel: 03-6380-0908
【 赤々舎(あかあかしゃ)】
赤々舎は「あかあかしゃ」と読みます。敬愛するデザイナーの葛西薫さんが「ぴったりだから」と名付けてくださいましたが、何がどうぴったりなのかは謎です。2006年に姫野希美が後先を顧みずに立ち上げてから8年目に入るところです。これまでに作った本は、なぜか圧倒的に写真集と現代アートが多いです。いま生きている人と本を作りたい、という思いを抱いていますが、中でも写真とアートは混沌とした生々しいエネルギーが魅力で、いつも振り回されています。存在感のありすぎる本たちかもしれませんが、折々に、人のよすがになるかもしれません。どうぞゆっくりご覧ください。
【 会場アクセス】
Posted at : 2014.06.20 22:44
7月19日~9月28日に開催される札幌国際芸術祭2014に、松江泰治さんが札幌を撮り下ろした新作を出品されます。
この芸術祭にあわせて、7月19日に小社より松江さんの作品集『JP-01 SPK』を出版することになりました。
池澤夏樹さんからの寄稿と共に、空中と地上からとらえた札幌の都市と自然が大変美しい印刷で楽しめる作品集に仕上がっています。
デザインは中島英樹さん。

Posted at : 2014.06.16 23:58
6月15日(日)の朝日新聞朝刊の書評欄「視線」コーナーにて、
現在、東京・渋谷のアツコバルーにて写真展「抗体」を開催中の
アントワーヌ・ダガタ写真集『Anticorps 抗体』の書評を掲載していただきました。
評者は東京国立近代美術館主任学芸員の保坂健二朗さんです。
ぜひご一読ください。
画像はクリックすると拡大して表示されます。
アツコバルーでのアントワーヌ・ダガタ写真展「抗体」は7月6日(日)までの開催です。
Posted at : 2014.06.16 10:33
写真集『Anticorps 抗体』完全日本語版が話題のアントワーヌ・ダガタさんの写真展が
東京・渋谷のアツコバルー arts drinks talkにて開催されます。
5月24日(土)にはダガタ氏本人のトークイベントも予定されています。
壁を埋め尽くす写真の圧倒的な存在感を体感していただければと思います。
皆さまぜひ足をお運びください。
アントワーヌ・ダガタ写真展「抗体」
会期
2014年5月23日(金)〜6月30日(月) 7月6日(日) 会期延長となりました!
水〜土 14:00−21:00
日・月 11:00−18:00
火曜定休
入場料
〜19:00 500円(1ドリンク付)
19:00〜 1,500円(1ドリンク付)
ざわざわした気持ちになってほしい
彼の写真を最初に見たとき、この尋常でない力はただの「うまくできた」、でも「かっこいい」、でもない。はらわたから出てきたものだ、と直感した。なぜこ
んなにきつい画像ばかりが、と疑問に思う。リストカットされた手首、ドラッグで痩せ衰えた娼婦、リビア内戦、死体、独房、見るに耐えないものばかり。しか
しそれが彼の生きている現実だ。と知って驚いた。ゆえに惹きつけられるのか? 究極の疎外に生きる人々は独りで生き延びる策を日々学ばないといけない。そ
れが暴力でも、薬でも、売春でも、とにかく生きるということはそういうことだ。誰の助けも絶対こない、闇に追いつめられた彼らの命が光る。ファインダーの
こちら側には、彼らと共に生き、絶望するダガタがいる。時にはカメラを相手に渡し、彼が被写体になる。
おまえは私で私はおまえ。あの時私とおまえが確かにそこにいた。
彼にとって写真というのはそういうことだ。
彼自身、フレンチコネクションの時代のマルセイユで少年時代にドラッグにはまり、極左政治組織に入りテロリストとして活動した過去がある。彼もド
ラッグで何度も死にそうになった。その度にカメラが彼を世界に戻してくれた。写真は彼にとって作品でも商品でもない。地獄に垂らされた唯一の命綱である。
それでも生きている自分の命の証明であり、繁栄の陰には阻害された人々がいる、という自明の理の報告である。彼の世界は確かに特異。世界でも日本の写真家
にもないものだ。マグナムに所属しながら彼はマグナム的な写真の世界に疑問をぶつけている。その礫は私たちにも投げられている。ぜひ見に来てショックを受
けてほしい。ざわざわした気持ちになってほしい。彼の写真を見た後、人は何もなかったかのように生きていくことはできない。
彼はカメラがなければ死ぬだろう。そんな、緊急の表現は、言わばカメラのアールブリュット。
私たちの平和に伸びきった横面を張り倒す。
夜19時半から、ダガタが撮影した日本人女性7人のポートレート「AKA ANA」を上映する。彼女たちの言葉は時に哲学的で深い。ここでしか見られないのでお見逃しなく。会期中、ダガタは日本に滞在してトークショーなどを行うので、ぜひ彼の言葉も聞いてほしい。
アツコバルーは3.11後の社会を生き抜くためにはアートが必要だ。と信じて2013年に開かれた。アントワーヌ・ダガタほどこの場所にあったアー
チストはいない。と思う。彼は飾りもなく、前触れもなく、ただ濃密な生と死を掴みとって、ほれよ!と我々の顔に投げつける。これは冷たく君臨する社会秩序
に対するテロ行為だ。
(2014年3月 アツコ・バルー)
イベント
◆ 特別試写「AKA ANA」(海外版/約60分)
ダガタが撮影した日本人女性7人のポートレート。日本では未発表。
水木金土 19:30-
※19:00以降の入場は¥1,500(1ドリンク付)
◆ トークイベント(会期中2回)
5/24 土 18:00 アントワーヌ・ダガタ
5/31 土 18:00 大塚咲
*トークの時間の前後に映像作品「AKA ANA」を上映します。
17:00 「AKA ANA」1回目
18:00 トーク〈5/24 アントワーヌ・ダガタ〉〈5/31 大塚咲〉
19:30 「AKA ANA」2回目
21:00 close
*入場料は17:00以降、¥1,500(1drink付)です。
「AKA ANA」を観るだけでも、トーク参加だけでも、「AKA ANA」を2回観てトークに参加しても、一律 ¥1,500 です。
*予約 電話 03-6427-8048 / メール ab@l-amusee.com
主催:アツコバルー arts drinks talk
協力:(株)赤々舍、 マグナム・フォト東京支社、(株)堀内カラー、(株)フレームマン
後援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
Posted at : 2014.06.13 20:04
6月4日付の沖縄タイムス紙にアントワーヌ・ダガタ写真集『Anticorps 抗体』の書評が掲載されました。
執筆は写真評論家の竹内万里子さんです。
ぜひご一読ください。
Posted at : 2014.06.09 17:53