3月13日より、大阪ニコンサロンにてインベカヲリ★写真展「やっぱ月帰るわ、私。」が開催されます。
会期中の3月16日(日)14:00~15:00には、 インベカヲリ★(写真家)×佐伯慎亮(写真家)のトークショーもございます。
皆さまお誘い合わせのうえ、ぜひ足をお運びください。
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©INBE KAWORI
「近々、終わらせる予定なのでその前に写真を撮ってもらえませんか?」
と言われて、作者はカメラを持って会いに行った。すでに身辺整理された部屋には、処分予定の服や家具が積んである。
写真を撮るより先に、まず相手の話を聞く。最近起こったこと、今考えていること、昔の話。「へー、すごいね! 面白いね!」素直に相槌を打っていると、相手もどんどんノってくる。用意されたロープや練炭や製造中止になった入浴剤。「これ、どうやって使うの?」などと聞きながら、世間的とは違う、その子の持っている「普通」に視点を合わす。
顔を撮る。衣装を着せて、動きの指示を出し、もっと怒りにみちた目を!と要求したりする。表情を作ったからといって、それが演技であるとは思わない。彼女たちの心象風景は、作者にいったん取り込まれ再構築された世界だ。
「幸せになったら、カヲリちゃんは撮ってくれなくなるんでしょ?」
と、ある日、誰かに言われた。そんなことはない。
社会へ適用するために擬態した姿を撮りたいわけではないから、自分の言葉で語ってくれる人に興味を持つだけだ。ふり幅のある情緒や、表現したいという自己愛は、女性の色気であると思う。人間とは、その人の持つエネルギーのことだから、顔や体を超えた先にある魂を写したいと作者は考えている。カラー約45点。
会期
3/13 (木) ~3/19 (水) 10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
トークショー
3/16 (日)14:00~15:00 インベカヲリ★(写真家)×佐伯慎亮(写真家)
会場
大阪ニコンサロン大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
写真集『やっぱ月帰るわ、私。』は
こちらからお買い求めいただけます。
Posted at : 2014.03.08 20:07
SANKEI EXPRESS 2014.0302 幅允孝(はば•よしたか)さん「本の話をしよう」のコーナで、『津波、写真、それから』について取り上げて頂いております。
人が生きていくのに写真は必要か?という見出しにはじまり、「3年という時間の前に対峙する」、「誰かが生きていた痕跡」、「震災と自分の自然な距離感」という3つの章立てで、とても細かく丁寧に、高橋宗正の活動と『津波、写真、それから』についてのことを書いてくださっています。
人と本がうまく出会えるような提案、活動をされているブックディレクター 幅さんならではの記事とおもいますので、ぜひお手にとりお読み頂ければと思います。
『津波、写真、それから』はこちらからお買い求めいただけます。
Posted at : 2014.03.07 22:20
写真集『そこにすわろうとおもう』の大橋仁さんが、「IMA CONCEPT STORE」のオープンを記念した特別企画として、『美術手帖』編集長の岩渕貞哉さんと対談されます。定員80名とのことなので、皆さまお早めにご予約の上、ぜひ足をお運びください。
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「大橋仁は現代アートか?(仮)」
出演
日時
2014年3月26日 19:00~
会場
IMA CONCEPT STORE
イマ コンセプト ストア
東京都 港区 六本木5-17-1 AXISビル3F
料金
【オープニング特別価格】¥1,500(税込)*コーヒー1杯つき【定期購読会員価格】¥1,300(税込)*コーヒー1杯つき
支払い方法 イベント当日、現金にてお支払いください。
予約方法
イベントへのご参加の前に必ず
こちらをご確認ください。*IMA ONLINE HP内のページへ遷移します*
3 お電話でのお申込み 03-3740-4560
(受付時間 11:00〜18:00 月〜金)
4 email
event@imaonline.jp
件名にイベント日時とタイトル、メール本文にお名前・参加人数・メールアドレス・電話番号を明記の上、お申し込みください。
*出演者の都合またはやむを得ぬ事由により、イベントを中止・延期する場合がございますので、ご了承くださいませ。
定員
申込期間
2014年02月21日(金) - 2014年03月25日(火)
出演者プロフィール
【大橋仁】
1972年神奈川県生まれ
99年「目のまえのつづき」青幻舎刊
06年「いま」青幻舎刊
13年「そこにすわろうとおもう」赤々舎刊
いつか東京で個展がしたい
写真、動画、の撮影仕事等
【岩渕貞哉】
『美術手帖』編集長。1975年横浜市生まれ。1999年慶応義塾大学経済学部卒業。2002年より『美術手帖』編集部、2008年に編集長就任。書籍・別冊の『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ ガイドブック』(2006)、『瀬戸内国際芸術祭ガイドブック』(2010)、『村上隆完全読本1992-2012 美術手帖全記録』(2012)なども担当。
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写真集『そこにすわろうとおもう』はこちらからお買い求めいただけます。
Posted at : 2014.03.07 10:26
『IMA』vol.7 2014/Spring』(2月28日金発売)に写真集『感動』の齋藤陽道さんと、写真集『風を食べる』の赤鹿麻耶さんの写真が掲載されております。
童話や神話から自由に題材を選んで撮り下ろしたFABLES BY 3 PHOTOGRAPHERS「動物寓話写真劇場」というページです。
齋藤さんは「桃太郎」を題材に4点の写真を発表しています。
赤鹿麻耶さんは「三匹の子ぶたのお話」を題材に4点の写真を発表しています。
こちらが表紙の号です。ぜひお手にとってご覧くださいませ。
Posted at : 2014.03.05 10:23
『津波、写真、それから--LOST&FOUND PROJECT』を読んでくださった読者の方が、ご自身のブログに記事をたいへんご丁寧に書いてくださいました。
山元町のプロジェクト「思い出サルベージ」のことにはじまり、「LOST&FOUND PROJECT」までの流れを、ご自身の体験も通して、丁寧に追ってくださっています。
このたびご本人に掲載許可を頂き(誠に感謝致します)、下記に転載をさせて頂きます。ぜひ皆様もご一読ください。
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2014年03月02日
津波、写真、それから --LOST & FOUND PROJECT
実は刷りだしを見ていたんだけど、本物を手にするとまた格別の感慨が。
万人が読むべき本と確信してお勧めしたい。
もう三年近く前になるけど、縁あって宮城県山元町の写真修復ボランティア『思い出サルベージ』にちょっとだけ参加し、ちょっとだけお手伝いをさせていただいた。
津波に巻き込まれた写真を洗浄していると、時々こんな悲惨に遭遇した。
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写真の表面まで海水が浸入したせいで写真の表面が溶けて、判別できなくなってしまった写真も多い。溶け出した乳剤が、まるで被災者がその感情を表現したアクションペインティングのようにも見えてしまう。
もちろんそんなことはない、ただ激しい波の中で、思い出が失われてしまっただけなのだ。
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こういった写真がどうなるのか、ずっと気になっていた。
丁寧に洗浄されて保管されているのちは知っていたが。
それが、2年前、このような展示イベントに繋がった。この本の著者である高橋宗正さんと、多くの支援者の手によって。
[イベント]LOST&FOUND PROJECT(宮城県・山元町 写真修復ボランティア「思い出サルベージ・オンライン」で救えなかった写真たち:裏[4k](ura_shike)
この「傷ついた写真の展示」は世界を回り、多くの人に生きることの意味・その中で写真が持つ意味を問いかけた。多くの人々の魂が揺さぶられた。
本書はこのプロジェクトの記録である。
と同時に、高橋宗正という一人の写真家が、多くの仲間を巻き込みながらこのプロジェクトを推進していくなかで、大震災を前にして見失ってしまった「写真の持つ意味」を通じて改めて発見するに至る「魂の記録」でもある。
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現在、写真というものは常にぼくらの身近にあって、好きな時にいくらでも撮ることができます。
あまりに膨大にありすぎるために、普段その価値をちゃんと考えることはあまりありません。
ぼくは震災以降、津波に流された写真と関わることで、写真の持っている役割を改めて知りました。
いつでも複製可能であるはずの写真が世界にその一枚しかなくなった時、写真が本来持っている価値が見えてきました。
そして世界中の人と展示を通じて交流してきた中で、ぼくらの経験を形にして共有していくことには意味があると確信しました。
本の印税は全て山元町への寄付金になります。
ぜひこの本を手に取って下さい。
LOST&FOUND PROJECT実行委員長 高橋宗正 --著者による紹介文
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その理由をうまく説明する言葉が上手く見つからないのだけど、この大きな判型から伝わってくる静かな衝撃が、今を生きるありとあらゆる人たちにとって、とてつもなく大きな意味を持つことだけは、僕にはわかる。
是非、手にしてみていただきたいと、心からお勧め申し上げます。
池袋の東京芸術劇場でイベントが開催されています。今週土曜日3/8には高橋さんも登場します。こちらも是非。
<写真の「現在」> 東京芸術劇場「Moving Distance:2579枚の写真と11通の手紙 」 東京芸術劇場===============================================================================
Posted at : 2014.03.04 11:09