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写真集『極東ホテル』の鷲尾和彦さんが3月6日の産經新聞朝刊に写真と文章を寄稿しました。

(画像をクリックすると拡大されます)

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渋谷パルコ40周年記念エキシビション 「シブパル展。」に浅田政志が大宮エリーさんとの共作で出展いたします。

テーマは「コラボレーション」。
1973年6月、渋谷公園通りにオープンした渋谷パルコやパルコそのものに縁(ゆかり)のある、
広告、写真、アート、イラスト、デザイン、デジタルなど、さまざまなジャンルで活躍するクリエーター6組が、
それぞれ異色のコラボレーション作品を発表します。「コラボレーション」という高いハードルを、
クリエーターたちはどのように乗り越えたのか?今回限りのスペシャルかつ想像を超えた作品をお楽しみ下さい。


会場

2013年3月15日(金) ~ 4月1日(月)
OPEN: 10:00~21:00
最終日は18:00閉場/入場は閉場の30分前まで


会場

パルコミュージアム
渋谷パルコ・パート1・3F

【参加クリエイター】
■井上嗣也 × 箭内道彦
■山口はるみ × 植原亮輔
■蜷川実花 × チームラボ
■田名網敬一 × 伊藤桂司
■大宮エリー × 浅田政志
■みうらじゅん × リリー・フランキー


ぜひお誘い合わせの上、ご来場ください。

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2013年4月に小社より、マーティン・パーの新作『Life's a Beach』を刊行します。
そのタイミングに合わせ、マーティン・パー本人が来日します。
サイン会はもちろんのこと、その他イベントも開催されますので、
ぜひお誘い合わせのうえ、足をお運びください。

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1- Pop-up Restaurant <GOLIGA企画>
ロンドンで最も注目される2人組のポップアップ・ユニット「The Art of Dining」がマーティン・パーの写真世界を表現。
5品のコース料理で体験していただくポップアップ・レストランを開催します。
【お知らせ】予約殺到のため、4月18日(木)、19日(金)の追加開催が決定しました!
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2- Photobook Automat <GOLIGA企画>
青山のポール・スミス・スペースに、マーティン・パーの写真編集室を設けます。
2つとして同じ内容が存在しない、オリジナルのマーティン・パーの写真集を、
参加者の皆さんに編集・制作していただくイベントです。
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3- BOOKSIGNING <AKAAKA × GOLIGA企画>
マーティン・パーの新刊「Life's A Beach」の国内版(AKAAKA発行)発売に合わせて、
代官山蔦屋にてサイン会を開催します。

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  Martin Parr『Life's a Beach』より  © Martin Parr / Magnum Photos
先月23日に開催された、小野啓×齋藤陽道トークイベント「ギフト」の当日の様子の動画が
YOUTUBEにアップされましたのでご紹介いたします。

当日はイベント直前になって、急遽「壁に模造紙を貼って、落書きのように立って筆談しよう!」ということになりました。
ちょっと珍しいライブ感のある筆談イベントになったかと思います。

こちらをぜひご覧ください。(字幕付きです!)




こちらの動画の冒頭で「小野啓写真集『NEW TEXT』作って届けるためのプロジェクト」というロゴが出ていますが、
これは近日公開予定の新しいプロジェクトのWebのロゴなのです。
プロジェクト名もよりわかりやすく、「制作応援プロジェクト」から「作って届けるためのプロジェクト」になります。
いっきにプロジェクトの活動などがわかりやすくなる予定です!

トークの全体の内容については後日AKAAKAイベント全記録の方にアップいたします。
そちらもどうぞお楽しみに!


プロジェクトにつきましてはこちらをご覧ください。
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木村伊兵衛写真賞を受賞した百々新の『対岸』について、日本の写真を研究しているダン・アビーさんが書評を書いてくださいました。


原文は英語ですので、拙いですが翻訳してみました。

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人、プラン、カメラ。そこにあるのは「対岸」だった。陳腐な表現で申し訳ないのだが、このフレーズのシンプルさは日本人写真家の百々新の作品にとても合っていると思う。必要となった時のためのグーグルマップを出力したもの以外は特に持ち合わせず、百々はトルクメニスタン、カザフスタン、イラン、アゼルバイジャン、そしてロシアという西アジアのカスピ海に面した5つの国を旅した。彼のスナップショットはユーモアがあり、孤独で、そして青の深い影をもったものだった。百々の作品が水(Taiganは反対の岸という意味)を捉えており、被写体にも合っているからこそこの色になっていると考えても、おそらくはそんなにかけ離れていることではないだろう。私は百々がシンプルなアイデアの中から素晴らしいイメージを作っていることにとても感心している。最近の当てもなく歩き回り写真を撮るタイプの写真家のほとんどはありきたりなように思うが、百々はファンタジーを演じるようなことはなく、彼は彼自身の作品に身を投じている。

「対岸」の本のなかで百々はこのプロジェクトの動機について語っている。「シルクロードの先にある、まだ出会ったことのない国々、中でも世界一の湖カスピ海のまわりを目撃したいと思った。カスピの岸に立って見えない対岸を思う。寄せたり引いたりしながら宇宙人が飛来するかのようにピンポイントで沿岸の街を訪れる。この未来があるのかないのかわからない土地を見ることで、自ら進む岸を探しているように思える。」

百々は最近、日本の写真家にとってもっとも名誉ある賞のひとつ、木村伊兵衛写真賞を受賞した(今年は百々と菊地智子の2人が受賞)。今日日本の写真集を出している出版社の中で一番活動的である赤々舎から出版された彼の本によっての受賞だった。自分は来日したころからずっと赤々舎の本を見続けてきた。数年前からは彼らのいくつかの本を「Akaakaesque」と呼んでいる。それは首尾一貫とした作品群だからだ。「対岸」は絶対的にAkaakaesqueであると思う。この本の在庫が100冊を切ったと聞いているので、もし興味がある人は後悔する前にはやく買った方がよいだろう。あと、百々新の父である百々俊二についても少しだけ触れておこうと思う。彼自身注目すべき写真家で、大阪の写真界でも重鎮だ。赤々舎は1968-1977に撮られた彼の作品の写真集「遥かなる地平」を最近出した。それがまたかなりいい。

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ダンさん、『対岸』についての魅力的な評をありがとうございます。
『対岸』は単なるドキュメンタリーでも旅の写真でもなく、実に写真家の視点を強く、かつ謙虚に打ち出したものであるがゆえに、言葉で表すのは難しい部分もあるでしょうが、深く見てくださって有り難いです。
そして「Akaakaesque」! 「赤々っぽい」や「赤々的」というのではなく、より確固たる響きのこの言葉。
ダンがそう見てくれていることを光栄にも思うし、それがどのあたりの写真集を指しているのか、私はおそらく
わかっていると思います。そして、時に自分が意識して「Akaakaesque」を手放すこともある。それはその時の作家との関わり方や本の成り立ちによるものですが、コントロールできるものではないということを大事に感じてもいる。ただ、「Akaakaesque」と呼んでくれた写真集こそ、まさに赤々舎や自分にとって最もやむにやまれぬ、手に余る、しかし突き詰めようとした一群だったし、それがこれからどのようになるのか、その行方を自分も見たい。
『対岸』は、初版残り50冊を切りました。


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