映画『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』 、写真展「DEPARDON / TOKYO 1964-2016」が好評上映中 & 開催中のレイモン ドゥパルドン氏の日本初の写真集 、 エッセイ、写真論である『さすらい』が小社より10月5日(木)に発売となります。
先行して、先日アンスティチュ・フランセ東京にて、レイモン ドゥパルドン氏による『さすらい』刊行トーク&サイン会、および映画の上映前公開トークが行われました。
フランスを代表する写真、映画作家であるレイモン・ドゥパルドン氏。
書籍タイトルでもある"さすらい"、その定義とは?というお話から始まりました。
見開き左右1ページずつに並び、独特の関係性を結んでいる写真とテキストも、その問いをめぐり、自己、現在を思索しながら、さすらうような内容となっています。
トークでは「砂漠に行ったからといって、さすらうことができる訳ではありません。(中略)私は東京にさすらうために来ました。」とも。書籍にも東京で撮られた写真が10枚ほど収録されています。
文中で中継=交替 [ルビ : ルレー]という呼び方で呼ばれてもいる、文章と写真は別のことを語っているという考えに基づく独特の構成の一冊。当日も多くのお客様に手にとって頂きました!
トーク後、お客様お一人ずつに丁寧に、サインを入れて下さったドゥパルドン氏。
続いて、映画『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』の上映前に舞台で開催された公開トークの様子です。
これまでロバート・キャパ賞やナダール賞を受賞、第37回アルル国際写真祭では芸術監督をつとめ、その作品がカルティエ現代美術財団にもコレクションされてきたレイモン・ドゥパルドンは、名だたる写真家であると同時に、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭などでも作品が公式上映されてきた映画作家でもあります。
左は、公私に亘るパートナーであり、元々はエリック・ロメールの録音技師でもあったクローディーヌ・ヌーガレさん。「カメラの後ろにいるのが職業であるレイモン・ドゥパルドン氏の後ろにいて、彼を撮影するのは難しかった」とも。
名通訳の方の声に耳を傾け、質問を正確に把握し、答えようとするお二人の姿も印象的でした。
映画は、レイモン・ドゥパルドン氏が40年に渡って世界中を旅し、撮りためてきたフィルムの映像と、現在フランスの田舎町を撮り続けている姿が編集された作品。映画監督のゴダールやネルソン・マンデラの貴重な映像も含まれます。
現在75歳のドゥパルドン氏が大判カメラを持ってフランスの田舎景色の写真を撮っていく姿と、"プラハの春" や"クロストル事件"など、過去に激しい報道写真を撮影してきた氏の姿の映像が交互に流れ、現在に至るレイモン・ドゥパルドン氏の特異な、写真、映画作家人生が浮かび上がる内容で、上映も満員の大盛況でした。
【先行発売】レイモン・ドゥパルドン写真集 / エッセイ『さすらい』
上述のアンスティチュ・フランセ東京(及び京都)のイベントにて特別先行発売された、レイモン・ドゥパルドン日本初の写真集 / エッセイ『さすらい』を、本日9/19(火)より当HPにて先行発売致します!(一般発売は10月5日を予定)
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またこちらの書籍は、映画関連の店頭展開が行われている、青山ブックセンター本店、六本木店、
上映映画館などでも先行発売しております。是非お手にお取り下さいませ。
レイモン・ドゥパルドン写真集『さすらい』
2,000円+税|B6判(128mm ×182mm)|並製本|200ページ
デザイン:大西正一
ISBN:978-4-86541-071-6
Published in September 2017.