2010年、小社は『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』という写真集の日本語版を刊行しました。
これは、ジャーナリストのジョナサン・トーゴヴニクが、1994年にルワンダで起きたジェノサイドの際、
性暴力によって出産にいたった母親にインタビューし、その母子のポートレートとともに収載したものです。
写真批評家の竹内万里子さんが原著(英語版)に出会い、深く心動かされたことがきっかけで、日本語版の企画が実現しました。幸い大きな反響をいただき、現在、二刷です。
この度、続編となる『あれから--ルワンダ ジェノサイドから生まれて』を、2020年4月に刊行する予定です。
トーゴヴニクは12年前に会った家族のもとを再び訪れ、母親、そして今回は子どもたちへのインタビューも行いました。成人した彼らは、「殺人者の子ども」と呼ばれながら生きてきた日々について語りました。
12年前と同じ場所で撮られた母子のポートレートは、それぞれが経た時間の重さを秘めています。
紛争地帯における武器としての性暴力から生まれた子どもたち。
家族みなが負う複雑な傷と葛藤。トーゴヴニクが見出した、静かな希望や許しをふくめて、今に続く問題として投げかけることができればと願っております。
勇気をもってカメラの前に立ち、沈黙の果ての言葉を紡いでくれた母親と子どもたちに、深い敬意を抱いております。
この本を和英併記で世界に向けて送り出したく、制作費の一部をクラウドファンディングにて2/10まで募っております。お忙しいところ恐縮なお願いとなりますが、下記のクラウドファンディングのページをご覧いただき、ぜひお力添え、ご参加をいただければ有り難いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
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