©GABOMI
写真集『ことでん 仏生山工場』発刊以降も同じ被写体を撮り続けてきたGABOMIが、
「現在のことでん 仏生山工場 写真集」をテーマに新作を含む組み写真を展示します。
この工場は、多くの人に様々な思いを呼び起こす力を持っていると思います。
私の場合はここで「写真」の本質に向き合うことができました。
穏やかに、真面目に、彼らは日々働いています。その姿をそのまま伝えたくて、8ヶ月にわたり撮影しました。
自分の存在をできるだけ消し、彼らに近づかないよう気をつけながらも、
惹かれるまま条件反射のようにシャッターを押していました。
そうして撮った「あるがまま」の写真は、私の写真観を変えるものでした。
その後、写真広告が賞を頂き、写真展もいくつか開催し、写真集(赤々舎)にもなりました。
工場のみなさんとの交流も深まりました。今はお互いの感情が写真に現れます。
以前のように「記録写真家と記録される被写体」ではなくなってしまったのかもしれません。
写真家として良いのかどうかわかりませんが、それもまた「あるがまま」なのだと思います。
これからもこの工場を撮りたいし、ずっと彼らを見守り続けたいです。
ことでん仏生山工場をはじめて訪れてから1年と8ヶ月後、新たな写真集をつくってみました。
是非、出版された写真集と比べながらご覧下さい。
GABOMI
©GABOMI
会期
2012年12月5日(水)~12月23日(日)OPEN | 12 : 00 ~ 19 : 00
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