Media
Posted at : 2011.12.02 13:58
弊社刊行の写真集『いのちの乳房』を企画したSTPプロジェクトの方々を追ってきた番組が放映されることになりました。まずは静岡県内のみの放映になりますが、来年5月にはフジTV系列での全国ネット放映の予定です。ぜひご覧下さい。
「いのちの乳房~乳房再建に挑んだ女神たち~」
【番組HP】 http://www.sut-tv.com/show/next/
美しく、愛らしく、そして凛々しく。乳がんを経験し、
乳房を再建した女性たちが、一冊の写真集をつくりました。
撮影したのは、写真家・荒木経惟。そうアラーキーです。
前立腺がんを経験した彼は、彼女たちの思いを受け止めました。
写真集を企画し、自らモデルになった真水美佳さんは、
「乳がんに罹り困っている人の支えになりたい」
「再建までが乳がんの標準治療になってほしい」と語ります。
写真集の表紙を飾る、熱海市在住の植田美津恵さんは、
「病気になり、写真集に挑むのは私の役目」と語ります。
乳房再建とは。乳がんと向き合った女神たち。
ありのままの姿を、ありのままの思いを贈ります。
(番組HPより)
「いのちの乳房~乳房再建に挑んだ女神たち~」
日時
12月6日(火) 24時35分~ ※ 30分番組です。番組
テレビ静岡「ねくすと」【番組HP】 http://www.sut-tv.com/show/next/
美しく、愛らしく、そして凛々しく。乳がんを経験し、
乳房を再建した女性たちが、一冊の写真集をつくりました。
撮影したのは、写真家・荒木経惟。そうアラーキーです。
前立腺がんを経験した彼は、彼女たちの思いを受け止めました。
写真集を企画し、自らモデルになった真水美佳さんは、
「乳がんに罹り困っている人の支えになりたい」
「再建までが乳がんの標準治療になってほしい」と語ります。
写真集の表紙を飾る、熱海市在住の植田美津恵さんは、
「病気になり、写真集に挑むのは私の役目」と語ります。
乳房再建とは。乳がんと向き合った女神たち。
ありのままの姿を、ありのままの思いを贈ります。
(番組HPより)
Posted at : 2011.12.01 10:54
Posted at : 2011.11.30 13:06
Posted at : 2011.11.02 22:01
写真集『夜明け』の山内悠さんが10月26日産經新聞朝刊の「After 3・11」のコーナーに寄稿しました。
----------------
宇宙の構成要素として...
夜。船は太平洋沖を北上している。僕は北海道へ向かっていた。
360度、見渡す限り水平線が続く。
やがて、船を照らしていた満月が沈むと、僕は無数の星たちに包まれた。
甲板に立って見上げると、まるで宇宙に浮いているようだった。それはただの比喩ではなく、
地球というのが宇宙空間をめぐる惑星であるということが、とてもよく理解できるひとときだった。
しばらくすると星は位置を変え、風の向きも波の高さも変わっていた。
水平線のかなたから闇が溶け出し、夜明けが訪れようとしている。すべてが廻(まわ)り続け、動き続けている。
月が沈み、太陽が昇る。この光景はおそらく何万年も変わることなく続いている。
僕らはそのすべての一部として誕生し、存在しているということを、
いつの間にか忘れてしまっていたのではないだろうか。
山の上や飛行機から景色を見下ろしたとき、街が瘡蓋(かさぶた)のように見えてしまうことがある。
そしてこの地球が大きな生きものとして思えてくるのだ。
現在、人間が築いたものは、どんな大都市であれ、
ほんのわずかな期間だけ、その表層に存在しているにすぎないだろう。
もともとのスケールの違いからそれは仕方がなく思えてくる。
地球規模の変動のなかでは、千年に一度の出来事も、それほど特別なことではないだろう。
僕らにとってはもちろん、日々の小さな営みこそ大切だが、
この地球の一部として、この宇宙の構成要素として、いま、人間はどのように在るべきなのか。
そんなことも問われているような気がする。
東日本大震災の震源地は、この先の、それほど遠くない場所にあるはずだ。
船はさらに北上を続ける。そして大海原は、ひたすらにおだやかだった。
山内悠
----------------
宇宙の構成要素として...
夜。船は太平洋沖を北上している。僕は北海道へ向かっていた。
360度、見渡す限り水平線が続く。
やがて、船を照らしていた満月が沈むと、僕は無数の星たちに包まれた。
甲板に立って見上げると、まるで宇宙に浮いているようだった。それはただの比喩ではなく、
地球というのが宇宙空間をめぐる惑星であるということが、とてもよく理解できるひとときだった。
しばらくすると星は位置を変え、風の向きも波の高さも変わっていた。
水平線のかなたから闇が溶け出し、夜明けが訪れようとしている。すべてが廻(まわ)り続け、動き続けている。
月が沈み、太陽が昇る。この光景はおそらく何万年も変わることなく続いている。
僕らはそのすべての一部として誕生し、存在しているということを、
いつの間にか忘れてしまっていたのではないだろうか。
山の上や飛行機から景色を見下ろしたとき、街が瘡蓋(かさぶた)のように見えてしまうことがある。
そしてこの地球が大きな生きものとして思えてくるのだ。
現在、人間が築いたものは、どんな大都市であれ、
ほんのわずかな期間だけ、その表層に存在しているにすぎないだろう。
もともとのスケールの違いからそれは仕方がなく思えてくる。
地球規模の変動のなかでは、千年に一度の出来事も、それほど特別なことではないだろう。
僕らにとってはもちろん、日々の小さな営みこそ大切だが、
この地球の一部として、この宇宙の構成要素として、いま、人間はどのように在るべきなのか。
そんなことも問われているような気がする。
東日本大震災の震源地は、この先の、それほど遠くない場所にあるはずだ。
船はさらに北上を続ける。そして大海原は、ひたすらにおだやかだった。
山内悠
Posted at : 2011.10.28 22:56