日本海
百々俊二 写真集
百々俊二 写真集
7,000円+税|260 × 260 mm|324ページ|上製本
アートディレクション:鈴木一誌
アートディレクション:鈴木一誌
Japan Sea
Photographs by Shunji Dodo
Photographs by Shunji Dodo
7,000JPY|260 × 260 mm|324 page | hardcover
Art Director : Hitoshi Suzuki
Art Director : Hitoshi Suzuki
ISBN: 978-4-86541-019-8
Published in July 2014.
*お支払い方法は、代金引換、銀行振込、郵便振替、クレジットカード支払い、PayPal よりお選び頂けます。Published in July 2014.
About Book
遠近法に抗う本能的なまなざし。
百々俊二、日本海から日本を見る。
「日本地図をひっくり返して大陸側から見ると、日本海は大きな湖のようだ。」
「日本海沿岸はかつて大陸からの文化が入ってくる表玄関だった。」
1947年生まれの百々俊二が好奇心の塊となり、8×10の大型カメラをかついで、生命の気の向くままに、人間と一体関係にある「風土」を旅をした。
三脚を据えて、カメラを真ん中に被写体と相対する。
萩市のしだれ桜の下、佐渡の海が見える棚田、吹雪の利尻島。それぞれの土地で根を張り悠々閑々と生きているひとがいる。いつの時代もそうであるように、そこにいる、と感じられる少年少女、子供たちとの嬉しい出会いもそこに加わった。そうして日本海沿岸を撮られた写真は、その土地を故郷とする人々の堂々とした姿、風土の記憶をモノクロームにうつした、日本文化の源の記録の一冊である。
「この映像作家の眼には、あの西欧ルネッサンスの画家たちが発見した遠近法に抗う本能的なまなざしが宿っているのではないか、とさえ思う。かつて、その同じ遠近法に反逆したのが北斎だった。(中略)カメラは水平に向けられていても、そこに写しとられる光景はいつのまにか垂直軸に沿った俯瞰構成にすり変っている。百々俊二さんは、北斎と蕪村を両睨みにして立つ、現代では珍しくなった写真家であるといっていいであろう。」――――本書寄稿 山折哲雄< 両睨みの眼>より
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