About Book
文化と創造性を通じ、トラウマに反応すること
マンガ・アニメ・テレビゲーム・映画などのサブカルチャーから、絵画・彫刻などの伝統的な芸術、また、それらの活動を支援する様々な団体や私企業、官公庁にいたるまで、広く芸術文化に携わる人々が、2011年の震災をどのように受け止め、行動してきたかを、イタリアから訪れた著者グイド・フェリッリがインタビューした記録集。
「災害で芸術のあり方が変わるわけではない。 しかし、私たちの生き方、社会のあり方を問い直すこととなったことには違いない。 あの時、芸術文化に携わる人々がどのように災害を受け止め、行動をしたのかを記録した、この貴重な資料が今を生きる私たちと次世代の人々に大切なものを伝えてくれることを祈念している。」
――今村有策氏の寄稿「3.11への芸術文化からの応答」より
※本書の売り上げによって得られる印税は全て、東北の文化活動の促進のために寄付されます。
(日英併記/JP・EN Bilingual)
寄稿
今村有策(トーキョーワンダーサイト館長)
インタビュイー
荒川靖彦(Artists' Action for JAPAN 代表)
荒木 猛(Design Festa 代表)
遠藤一郎(未来芸術家)
逢坂恵理子(横浜美術館 館長/ヨコハマトリエンナーレ2011総合ディレクター)
大友良英(音楽家)
甲斐賢治(せんだいメディアテーク 企画・活動支援室室長)
加藤種男(公益財団法人 アサヒグループ芸術文化財団 顧問/公益社団法人 企業メセナ協議会 代表理事専務理事)
假屋崎省吾(華道家)
黒瀬陽平(CHAOS*LOUNGE 代表/美術評論家)
後藤和子(前文化経済学会〈日本〉会長/国際文化経済学会理事(2006-2012)/埼玉大学経済学部教授)
小山薫堂(脚本家・放送作家/「kizuna 311」呼びかけ人)
近藤誠一(文化庁長官)
橘 正紀(「東京マグニチュード8 .0」監督/株式会社キネマシトラス 取締役)
タニノクロウ(劇作家・演出家・元精神科医)
Chim↑Pom(アート集団)
津田大介(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)
中村政人(3331 Arts Chiyoda 総括ディレクター)
南條史生(森美術館 館長)
福原義春(株式会社資生堂 名誉会長)
藤原秀樹(面白法人KAYAC 京都支社長/ART-Meter ディレクター)
古谷誠章(早稲田大学教授/建築家)
山口真樹子(公益財団法人 東京都歴史文化財団/東京文化発信プロジェクト室 企画担当ディレクター)
山野真悟(NPO法人 黄金町エリアマネジメントセンター 事 務局長)
山本高之(アーティスト)
(敬称略)
Commitment to 3.11
Response to Disaster through Culture and Creativity in Japan
Guido Ferilli
The history of Japan teaches us that artistic and cultural production (as well as consumption) was a very important tool for metabolizing the traumatic effects of catastrophic events into forms of renewed individual and collective expression.
So notes Italian researcher Guido Ferilli in the preface of his book investigating such metabolism in contemporary Japanese culture following the March 11th earthquake and tsunami disaster that forever changed the nation it struck. Drawing upon connections between representation of destruction and rebirth in Japanese pop culture, including animation, comics, and video games, Ferilli's research goes beyond mere observation and included in this book are twenty-four in-depth interviews with a variety of artists, directors, musicians, and other people lined to the cultural and creative sectors of Japan. The images and text of this book are, like those interviewed within, "united by the desire to reflect on the events and the changes in society with their creativity through art". This book is essential reading for those interested in the current creative climate of Japan and how it's used art and creativity to rebound from the greatest post war disaster.