About Book
解体され、組み換え連結されて、巣が生まれる。
精妙で肉感的な関連が、日常の断面に現れる。
絶えず移動し、変化しつづける私たちの旅。
小林史子(1977-2016)は、2006年東京藝術大学大学院修士課程を修了した後、日本、イタリア、インド、オランダ、スイスなどのレジデンス・プログラムや展覧会に参加して質の高いインスタレーション作品を発表し、国際的に活躍するアーティストとして評価され、精力的に活動してきたものの、2016年1月に急逝されました。
本書は、著者自らセレクトした2005 年から2013 年までの作品36 点を本人の撮影による写真で収載し、作品のコンセプトや制作のなかで書き留められた言葉、プライベートフォトから構成された組み写真やドローイングなど、豊富な図版と資料からなる小林史子の創作の集大成です。
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Artist Information
小林史子|Fumiko Kobayashi1977年-2016年 東京生まれ
美術家。2006年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。
国内外のレジデンス・プログラムや企画展に参加し、滞在先で調達したものや私物を新たな形体に組み上げるインスタレーション作品を発表してきた。自己と他 者、内と外、個と共同体などの境界線を解体し、関係性を再構築することをテーマとする。2016年に作品集『Nest』(赤々舎)を刊行。
近年の個展に「A New Constellation-Seoul」韓国国立現代美術館Edu-Studio(2012)、「Over the Horizon」東京都現代美術館ブルームバーグパヴィリオン(2012)。グループ展に「六本木クロッシング2013」森美術館(2013)、「NOW JAPAN」KAdE(オランダ/2013)、「ここも そこも どこかのここで」松本市美術館(2013)。