イケムラレイコ詩画集
アートディレクション : 山本 誠
Uminoko
Drawings and Poetries by Leiko Ikemura
2,300JPY | 182 × 257 mm | 56 page | hardcover
Art Director : Makoto Yamamoto
ISBN : 978-4-903545-04-2
Published in September 2006
About Book
現代作家イケムラレイコは、自他をこえた記憶の深みからわきあがる、存在の根源的なかたちを、少女のような、有機体のような姿であらわします。73年にスペインに渡った作家は、以後スイス、ドイツにおいて制作活動を重ねるなか、自己の核をとぎすまし、創造の動力としてきました。80年代後半に、初期の物語的な作風から、いのちの原形をたぐる探求へと転換し、それは近年たたずみ地に臥す少女の像になり、さらに分身のような二重像、増殖する群像へと展開をみせています。水平線を眺めて育った少女は生まれながら自身の芯の声を内から外に、外から内に響かせる方法を本能的に身に付けていった。誰にも教わることなく。手にとる筆が時に言葉にかわろうとも、常に揺らぐことなく、彼女の詩的世界は成熟し続け、海を渡り山を超え、その独自の表現は絵画と彫刻を通じ多くの人々の心に響き渡っている
Artist Information
イケムラレイコ | Reiko Ikemurashugoarts (所属ギャラリー)1951年 三重県津市生まれ
1973年 渡欧し現在ベルリンとケルンを拠点に活動
1991年から ベルリン芸術大学教授
[主な展覧会]
1999年 栃木県立美術館「メディテーションー真昼の瞑想」
2000年 豊田市美術館 個展「地平線を超えて
2001年 ローザンヌ美術館 個展
2002年 リヒテンシュタイン美術館 個展
2004年 東京都現代美術館「愛と孤独、そして笑い」
2004年 森美術館「ストーリーテラーズ」
2004-2005年 ドイツのレックリングハウゼン・クントハーレ 個展「彫刻・絵画・ドローイング」
2006年 ベルリン・ノイエナショナルギャラリー「ベルリンー東京展」
2006年 ヴァンジ彫刻庭園美術館 個展「うみのこ」
[主な国内コレクション]
国立国際美術館、東京国立近代美術館、千葉市美術館、栃木県立美術館、豊田市美術館、いわき市立美術館
Born in Tsu, Mie Prefecture, Ikemura moved to Spain in 1973. There, she studied at the Royal Academy of Fine Arts of Saint Isabel of Hungary of Sevilla. She then moved to Switzerland before eventually settling in Germany. Currently based in Berlin and Cologne, she also works as a professor at the Berlin University of the Arts. Major solo exhibitions of her work have been held at the Bonner Kunstverein (Germany) in 1983, the Museum of Contemporary Art, Basel in 1987-88, the Haggerty Museum of Art (Milwaukee, USA) in 1999, the Toyota Municipal Museum of Art in 2000, the Cantonal Museum of Fine Art, Lausanne (Switzerland) in 2001, the Kunstmuseum Liechtenstein in 2002, the Kunsthalle Recklinghausen (Germany) in 2004, the Kolumba Art Museum of the Archdiocese of Cologne in 2005, the Vangi Sculpture Garden Museum (Mishima, Japan) in 2006, the Museum zu Allerheiligen Schaffhausen (Switzerland) in 2008, and the Sauerland-Museum (Arnsberg, Germany) in 2010.