野村次郎 写真集 『茜と梅』 アートディレクション:北尾崇 発行:赤々舎 サイズ:205mm × 245 mm ページ数:96 pages 上製本 Published in November 2017. ISBN: 978-4-86541-075-4 |
¥ 4.000 +tax
送料、代引き手数料 無料! (海外/International Shipping) |
---|
About Book
梅林と渓流のほとり、静かに揺らぎつつ刻まれる家族の時間。
茜と梅、二つの植物の名前が寄り添う本書は、野村次郎が継続して撮影してきた家族の時間にまつわるシリーズです。
梅の原生林が残る郊外の家。幾度も現われる窓からの光景は、内側で営まれる暮らしの濃淡を鋭く意識させます。
時系列で刻まれるポートレートは、最も身近な人びとでありながら、静かに張りつめ、微かな傾きを予感させます。
死のような出来事すら、そこを流れる時間そのものを際立たせる── カメラは、抗いようのないその力を写しながら、同時に、響き合う生命体に反応します。
噴き上げるような梅の花、水の渦、雪のなかの犬、見つめ返す女性......。
存在の危うさこそが光となる、野村次郎、珠玉の写真集。
Artist Information
野村 次郎 (Jiro Nomura)
1972年 東京生まれ。2002年 夜の写真学校 受講(3期)、2009年 「遠い眼」にて、ビジュアルアーツ・フォトアワード大賞受賞。
主な個展に、「Silence」 (Place M 2003)、「ある日」 (ユーナ 新宿ニコンサロン 大阪ニコンサロン2007)、
「峠」(Place M 2011)、「峠」(新宿ニコンサロン 2013)、「薄日」(Place M 2016)。