Publishing


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『りんご通信 定期購読』
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  Editor in chief:髙橋健太郎
  Editor  :姫野希美
  Design:大多和琴

 
発行:赤々舎


¥ 5,000(tax include)

国内送料無料!

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About Apple Letter Subscription


りんご通信 定期購読!

「りんご通信」を小社HPや書店、イベントなどで単体ご購入され、お読みいただいている皆さま、
小社HPから書籍をご購入された際の特典としてお読みいただいている皆さま、
そして、まだお読みになったことはないけれど、様々なかたちでご興味をお持ちいただいている皆さま─
言葉と写真による"りんご"のことを、いつも傍に想っていただき、心より感謝申し上げます。

このたび、「りんご通信」の定期購読でのお届けを始めます。
定期購読の内容としましては、ご購入いただいたその月に刊行されている最新号から、刊行ごとのタイミングで、そのあと合計10号分をお届けさせていただくというものです。
ご希望の既刊号から10号分も可能です。ご購入時に備考欄にご記入ください

刊行の間隔は、果実の実りやその収穫時期のように、まちまちではありますが、思い立っていただいたどのタイミングからもお申込みいただくことができます。
また、通常価格(それぞれの号ごとにご購入いただいた場合)「10号分、5500円(税込)」のところ、特別価格「10号分、5000円(税込)」にてお手に取っていただくことができます。送料は無料です。

手書きの学級新聞のような、写真のレイアウトが大きい海外の新聞のような、「手紙」のような、言葉と写真によるお便り「りんご通信」、定期購読をぜひお申込みいただければ幸いです。


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これまでの「りんご通信」連載・執筆陣

青山勝 / 上原沙也加 / 川崎祐 / 木村和平 / 川瀬慈 / 楠本亜紀 児玉浩宜 / 齋藤陽道 / 清水裕貴 / 大道優輝 / 髙橋健太郎 / 椿昌道 / 田凱 戸田昌子 / 堀井ヒロツグ/姫野希美 / 本吉映理  ...and more !! 

主な仕様

サイズ:H406mm × W277mm(タブロイド版)
ページ数:8頁〜16頁 程度


※号ごとに、仕様、ページ数が変わることがございます。
※お申込み月から10号分に満たず、諸般の事情につき、刊行が止むを得ず途中で停止となった場合は、すみやかに返金対応をさせていただきます。
※上述の理由を除く、お客様理由による定期購読期間中の途中での停止、返金対応等は承っておりませんので、あらかじめ必ずご了承いただきますようお願い申し上げます。


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私の初めての写真の仕事は、国外の新聞からの撮影依頼でした。掲載された写真は、紙面の半分を占めてレイアウトされており、写真と読者に対する信頼だと勝手に感じた私は、そのことにとても驚きました。りんご通信の原点はそこにあります。それまで写真がそのような扱いを受けている国内の新聞を、少なくとも広告以外では見たことがありませんでした。その差異に私は、情報を複層的に伝えようとするメディアの一つの理想的な形態を見た気がしました。

一枚の写真、あるいは連なりの写真群は、それを見て理解しようとする側の意識をも拒もうとしているかのようでとてもわかりにくいです。その複雑さはまるで、この世界と私たちとの間に存在する理解困難な厚みのある隔たりそのもののように思えなくもありません。

がしかし、反面、今の日本では写真にまつわる印刷物が姿を消しつつあるように思えます。それは同時に、この社会が複雑さを受け止めるのではなく、わかりやすいものを消費するように仕向けられている現実と重なる気がしています。

であるならば今、あえて複雑さを詰め込みながら写真を軸に据えた読み物を定期で刊行してもいいのではないだろうか。そう思い立って作られたのがこのりんご通信です。写真だけでなく、言葉すらも破壊される国にあって、写真と言葉を同時に大切に紡いで行こうとするささやかな抗い、試みだと思っています。


りんごが木から落ちて初めて何かを知った。りんごを口にしてこの世界が一変した。りんご通信が届ける写真と言葉が、皆さんの小さな契機になれば嬉しいです。それぞれのりんごと、香港紙アップルデイリーに敬意を表して。
  

髙橋健太郎(りんご通信 編集長)



以前、松本市に住んでいたとき、駅前に魅力的な酒屋を見つけた。オーナー自ら、長野県内を中心に酒蔵やワイナリーを巡り、醸造の苦労や喜びをつぶさに知り、時間を共にしながら仕入れていた。松本を離れてからも、年に数回、手書きの学級新聞のような案内が届く。酒のこと、酒をつくる人のこと、酒を愉しむ人のこと。私もいつか、こんな「手紙」を出せたらと思うようになった。

ふとした夜の会話から「りんご通信」は生まれた。どんな本も忽然と出来るわけではなく、さまざまな水路が周りにある。その光景をお伝えすることから、会話が始まるのも素晴らしい。
そして、今回設けた「連載」という場が、行方を定めない戦きとともに、一冊を生む土壌となるだろうことも初めてのときめきとなっている。

姫野希美(りんご通信 編集員)

 




Back Numbers 








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『りんご通信 3』
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  Editor in chief:髙橋健太郎
  Editor  :姫野希美
  Design:大多和琴

  Cover photo:齋藤陽道

  発行:赤々舎

  Size: H406mm × W277mm
  Page:16 pages

  Published in March 2022

¥ 500+tax 

国内送料無料!

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About Ringo Letter


りんご通信 3号!


今号では、歴史の中のある時間に眼差しを重ねながら、いまを問いかける言葉を多く受け取りました。齋藤陽道さんの写真を表紙に、新たに戸田昌子さん、青山勝さん、田凱さん、そして、ウクライナから児玉浩宜さんに写真と日記をご寄稿いただいています。「あれから」と「これから」の接続は、いつの場合も当たり前でありません。合計14頁+2頁の写真と言葉による様々な問いかけをはらむ「りんご通信」3 号、皆様ひとりひとりに感謝しつつ、お届けを致します。


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「りんご通信 3」

齋藤陽道   ホットブルー日記
戸田昌子   島村逢紅とストーブ
清水裕貴   Bar Landscape Vol.3 ─ 葡萄は虹の夢を見る
児玉浩宜   ウクライナ・チェルニフィツィ
髙橋健太郎    北海道から。沖縄から。3 ─ 「時の化石」について
川瀬慈    線の戯れ
木村和平   わたしは道すがら 3
青山勝    スケッチ帳と「カメラ」
田凱     南多摩料理人の一品 ラム肉と刀削麺のごちゃ混ぜ焼き
川崎祐    本と明け方 3  「遠い連帯」に向かって


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りんご通信 編集部では、皆さまのご感想、お便りをいつでもお待ちしております。
SNSを始め、メールは、info(a)akaaka.com ※ (a)を@にご変換ください
お手紙は、赤々舎事務所まで、皆さまからの"返書りんご"を楽しみにお待ち申し上げております。

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 『ぎこちない会話への対応策 第三波フェミニズムの視点で
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  Editor :長島有里枝
                池田あゆみ(金沢21世紀美術館)
                姫野希美

  Book Design:木村稔将
 
  発行:赤々舎

  Size: H257mm × W185mm
  Page:212 pages
  Binding:Softcover

  Published in Feb 2022
  ISBN
978-4-86541-141-6



¥ 3,300+tax 

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About Book


わたしはフェミニストじゃないと思っている人へ─
目の前の状況に対応するために生み出された様々な対話や実践に満ちた一冊


本書は、金沢21世紀美術館での「ぎこちない会話への対応策ー第三波フェミニズムの視点で」展に関連して出版されました。


"本展覧会は、ゲストキュレーターのアーティスト・長島有里枝が、1990年代以降に活動を始めた10作家の作品について、フェミニズムの視点から新たな解釈可能性を見いだす試みです。
93年のデビュー以来、長島は、自身を含む同世代の女性写真家をくくった「女の子写真」というカテゴリーに疑問を持ちながら、作品制作と執筆活動を続けてきました。80年代のメディアが喧伝した揶揄的なフェミニスト像に違和感を持っていた若い長島は、「フェミニスト」と自称することを避けつつも、常に男性中心主義的な価値観への問題提起を作品にしてきました。当時の若者のフェミニズム的実践を見えにくくしたそのような態度は、日本における第三波フェミニズムの一つのあり方であったと考える長島は、「運動」や「連帯」の形を取ってこなかった作家たちの作品にもその要素が見いだせるのではないかといいます。このような考察に基づき、長島が9名の作家との対話を経て選んだ作品をご紹介いたします。
目の前の状況に対応するために生み出される様々な実践を、バリエーションに富む作品の中に見いだす機会となれば幸いです。"

(金沢21世紀美術館 展覧会概要より)



長島有里枝による序文「わたしはフェミニストじゃないと思っている人へ」から始まる本書には、展覧会に出展した10名の作家(長島有里枝/さとうりさ/木村友紀/潘逸舟/藤岡亜弥/ミヤギフトシ/ミヨ・スティーブンス - ガンダーラ/小林耕平/岩根愛/渡辺豪)に加え、ゲストとして参加した3名の作家のページが収載されています。
「フェミニズムの展覧会はどうやって生まれるのか、フェミニストとはどんな人たちか、『連帯』や『仲間』とはどういう関係性のことなのか。」(序文より)
すなわち、フェミニズムとは何だろうという問いかけと、それをめぐる対話や実践に満ちた一冊となっています。


作家がそれぞれのページを編者と話し合いながら構想し、展示作品について再構成したり追考したりテキストを執筆したりする。
キュレーターである長島との、SNSでのやりとりや対談が展開する。
一冊の中にzineが現れたり(カナイフユキ)、星占いが綴られたり(ふぇみにゃん)、大切な存在をイメージした花が活けられたりする(河村敏栄)。
そして、多く収載された展示風景やイベントの光景も、主に出展作家によって撮影されており、空間における相互の関係性が浮かび上がります。

長島による論考「<フェミニストで>あるかどうかは問題じゃない」、また池田あゆみによる論考「『ぎこちない会話への対応策』への一考察ーアシスタントキュレーターの視点から」は、第三波フェミニズムの視座を導入して作品を捉え直し、社会との関わりやせめぎ合いの中から生まれている各作品について詳述しています。フェミニズムの思想とこれからの私たちを考える上で、大きな意義をもつ言葉となるでしょう。






Countermeasures Against Awkward Discourses : From the Perspective of Third Wave Feminism 



In my youth, I never thought of myself as a feminist. The feminists I knew from TV were all academics (smart), or activists (strong), and women much older than me. To my mind there was no way someone of my sort--a dropout from an ostensibly academic high school

who had avoided competition by going to art school, and not only lacked the relationship- building confidence required for any kind of fellowship or social movement, but was barely comfortable with the very idea of being female and simply struggling through life--could qualify as a feminist. Nor did I actively desire to become one.

Yet when I finally started making works, invariably those works would reference some sociological issue, and especially, the kind of problems addressed by feminism. Still I failed to declare myself a feminist, or refer to my works as feminist art. In the 1990 s there were many artists (across many different genres from the visual arts to music and literature) like

me, struggling with life and gambling on self- expression for their survival. Among them were those who proudly called themselves feminists, those who didn't see themselves that way, and those who declared themselves to be definitely not that way. In short, one could say third-wave feminism demonstrated that feminist praxis is not solely the province of"feminists."

I contacted nine artists that I, the lackluster feminist, arbitrarily viewed as"on the same side"and brought them together with the aim of reinterpreting their respective art practices from a feminist viewpoint. How does a feminist exhibition come about, what kind of people

are feminists, what is the relational nature of solidarity, of bonds between associates? I hope you too will enjoy the tentative response to these questions with no right answers clumsily hammered out in our everyday chats, social media exchanges, late-night phone calls and trifling debates.


NAGASHIMA Yurie




Special gifts for the first customers 


先着ご購入者さまに、特典ポストカード(撮影:長島有里枝 花:河村敏栄|サイズ:H208mm × W148mmをお付けしてお届け致します。
先着700枚限定、無くなり次第終了とさせて頂きます。



ぎこちない会話展ポストカード.jpg





Contents




目次


009 わたしはフェミニストじゃないと思っている人へ
       長島有里枝

012 長島有里枝

027 [対談] 木村友紀 × 長島有里枝 

038 さとうりさ

048 木村友紀

058 潘逸舟

066 藤岡亜弥

080 ミヤギフトシ

090 ミヨ・スティーブンス - ガンダーラ 

100 小林耕平

114 岩根愛

128 渡辺豪

141 ひとつひとつの星が、その光を認めあってつながる、
       わたしたちの時代へ
       ふぇみにゃん

149 (フェミニストで)あるかどうかは問題じゃない
        長島有里枝

173 気持ち悪いウサギ、異星人、変な人
       カナイフユキ

181「ぎこちない会話への対応策」への一考察
        アシスタントキュレーターの視点から
        池田あゆみ

187 作家略歴 

206 作品リスト

210 謝辞

211 フォトクレジット




 


009 To those of you who do not see yourselves as feminists

       NAGASHIMA Yurie

012 NAGASHIMA Yurie

032 [Dialogue] KIMURA Yuki × NAGASHIMA Yurie

038 SATO Risa

048 KIMURA Yuki

058 HAN Ishu

066 FUJIOKA Aya

080 MIYAGI Futosh

090 Miyo STEVENS-GANDARA

100 KOBAYASHI Kohei

114 IWANE Ai

128 WATANABE Go

145 Towards a new age of us, where the stars connect

        and acknowledge one another' s light

        Feminyan

163 To be (a feminist) or not to be, that is not the question

        NAGASHIMA Yurie

180 Gross Rabbits, Aliens, Strange People

        KANAI Fuyuk

184 Considering Countermeasures Against

        Awkward Discourses: From the Perspective

        of an Assistant Curator

        IKEDA Ayumi

187 Biographies

206 List of Works

210 Acknowledgements

211 Photo credits





Related Exhibiton




『ぎこちない会話への対応策 ─ 第三波フェミニズムの視点で


会期:2021年10月16日(土)〜2022年3月13日(日)

時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)

会場:金沢21世紀美術館  

休館日:月曜日


関連プログラム トークセッション


2022年3月5日(土)13:30〜17:00 

カナイフユキ × ミヤギフトシ × 木村稔将

モデレーター:長島有里枝

料金:無料

定員:40名(要事前申し込み


2022年3月5日(土)15:30〜17:00 

ふぇみにゃん × 藤岡亜弥 × さとうりさ

モデレーター:長島有里枝

料金:無料

定員:40名(要事前申し込み


当日ご来場いただけない方向けにYouTubeでライブ配信が行われます。



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Artist Information 




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Self-Portrait  (Brother #32A) 

From the series Self-Portrait│1993

©Yurie NAGASHIMA  


長島有里枝   NAGASHIMA Yurie


1973年東京都生まれ。武蔵野美術大学在学中に公募展を経てデビュー、カリフォルニア芸術大学MFA修了。2011年、武蔵大学大学院に社会人枠で入学し、フェミニズムを学ぶ。写真集『PASTIME PARADISE』で第26回木村伊兵衛写真賞受賞。短編集『背中の記憶』で第23回三島由紀夫賞ノミネート、第26回講談社エッセイ賞受賞。第36回写真の町東川賞国内作家賞受賞。アーティストとして活動する一方、文芸誌や新聞への寄稿、大学で講師を務めるなど、活躍は多岐にわたる。主な著作に『「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ』(2020)、主な作品集に『Self-Portraits』(2020)などがある。

Born 1973 in Tokyo. Nagashima made her art-scene debut at an open exhibition while still a student at Musashino Art University, earned her MFA at California Institute of the Arts, then in 2011, embarked on postgraduate studies in humanities at Musashino University, where she delved into the subject of feminism. Her photobook Pastime Paradise won her the 26th Kimura Ihei Photography Award in 2001, her short story collection Senaka no Kioku the 26th Kodansha Essay Award and nomination for the 23rd Mishima Yukio Prize in 2010, and multiple contributions to the field of photography the 36th Higashikawa Awards, Domestic Photographer Award in 2020. In parallel with her artistic practice, she contributes as a writer to literary magazines and newspapers, and teachers at university. Published in 2020 are "Bokura" no "onnanoko shashin" kara watashi-tachi no gārīfoto e" (From "our" (male) onnanoko shashin to our (female) girly photos), and the photobook Self-Portraits.




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Mmes. K|2011
©Risa Sato


さとうりさ  
SATO Risa

1972年東京都生まれ。1999年東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。神奈川県を拠点に活動。公共のスペースを中心に、柔らかなフォルムと素材の立体作品を設置し、時に自らその一部となって、身体的なコミュニケーションを発生させる。主な展覧会に、ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW 光の破片をつかまえる」(神奈川、2020)、「スリシュティ・インテリム 2019」(インド、2019)、「ポート・ジャーニー・プロジェクト メルボルン⇄横浜」象の鼻テラス(神奈川、2013)等。2000年フィリップモリスアートアワード2000グランプリ、1998年パルコアーバナート#7大賞受賞

Born 1972 in Tokyo. Sato earned her MFA in design at Tokyo University of the Arts in 1999, and is currently based in Kanagawa Prefecture. She installs, mainly in public spaces, sculptural works made from soft forms and materials, occasionally becoming part of the work herself and generating bodily communication. Major group shows include Yokohama Triennale 2020 "Afterglow," Srishti Interim 2019, Festival of Ideas (Bangalore), and "Port Journey: Yokohama-Melbourne," Zou-No-Hana Terrace (Yokohama, 2013). She was the grand prize recipient of the Philip Morris Art Award 2000 and URBANART #7 in 1998.




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Hides for Existence,│1993 / 2021
©Yuk KIMURA, 
Courtesy of Taka Ishi Gallery



木村友紀
 KIMURA Yuki

1971年京都府生まれ。1996年京都市立芸術大学修士課程修了。現在京都とベルリンを拠点に活動。イメージとモノをめぐる哲学思考、時空間や次元をテーマにインスタレーション形式の作品を発表している。 主な展覧会に、アーティスツ・スペース(ニューヨーク、2019)、「NEW PHOTOGRAPHY 2015」ニューヨーク近代美術館(2015)、第30回サンパウロ・ビエンナーレ(2012)、第6回イスタンブール・ビエンナーレ(1999)、主な個展に、「Inhuman Transformation of New Year's Decoration, Obsolete Conception or 2」 CCA Wattis Institute(サンフランシスコ、2016)「無題」IZU PHOTO MUSEUM(静岡、2010)等。

Born 1971 in Kyoto. Kimura earned her MFA at Kyoto City University of Arts in 1996, and is currently based in Kyoto and Berlin. She presents works in installation format on themes including philosophical ideas surrounding images and objects, spacetime, and dimensions. Major group shows including: Artists Space (New York (2019), "New Photography 2015," Museum of Modern Art (New York, 2015), the 30th São Paulo Biennial (2012), and 6th Istanbul Biennial (1999). Among her solo shows are "Inhuman Transformation of New Year's Decoration, Obsolete Conception or 2," CCA Wattis Institute (San Francisco, 2016) and "Untitled," IZU PHOTO MUSEUM (Shizuoka, 2010).




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Untitled,|2006
©Ishu Han, Courtesy of ANOMALY


潘逸舟
   HAN Ishu 

1987年上海生まれ。2012年東京芸術大学美術研究科先端芸術表現専攻修了。共同体や個が介在する同一性と他者性について、多様なメディアを用いて考察。主な展覧会に「Sights and Sounds: Highlights」ユダヤ博物館(ニューヨーク、2016)、「りんご宇宙―Apple Cycle/Cosmic Seed」弘前れんが倉庫美術館(青森、2021)、「MOTアニュアル2021―海、リビングルーム、頭蓋骨」東京都現代美術館(2021)等。日産アートアワード2020グランプリ受賞。

Born 1987 in Shanghai. Han earned his MFA in Intermedia Art in 2012 at Tokyo University of the Arts. His practice utilizes various media to explore aspects of sameness and otherness mediated by communities and individuals. Major group shows include "Sights and Sounds: Highlights," The Jewish Museum (New York, 2016), "Apple Cycle/Cosmic Seed," Hirosaki Museum of Contemporary Art (Aomori, 2021) and MOT Annual 2021: "A sea, a living room, and a skull," Museum of Contemporary Art Tokyo. He was the grand prix winner of the Nissan Art Award 2020 competition. 




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I don't sleep│2009
©Aya Fujioka


藤岡亜弥   FUJIOKA Ay
a 

1972年広島県生まれ。1994年日本大学芸術学部写真学科卒業。2007年文化庁新進芸術家海外派遣制度奨学生としてニューヨークに滞在。2012年に帰国し現在広島を拠点に活動。終戦後70年が経過した広島のいまをとらえた『川はゆく』で2017年第41回伊奈信男賞受賞、2018年林忠彦賞、木村伊兵衛写真賞受賞。主な展覧会に、「私は眠らない」AKAAKA(東京、2009)、「川はゆく」ニコンサロン(東京、2016)、「花のゆくえ」ふげん社(東京、2021)等。

Born 1972 in Hiroshima Prefecture. Fujioka graduated in photography from Nihon University College of Art in 1994. In 2008, she traveled to New York for studies supported by the Japanese Agency for Cultural Affairs. Returning to Japan in 2012, she is now based in Hiroshima. Her Here Goes River series, capturing present-day Hiroshima more than 70 years after the war, won her the Ina Nobuo Award in 2017, and the Kimura Ihei Photography Award and Tadahiko Hayashi Award in 2018. Major solo exhibitions include "I don't sleep," Akaaka (Tokyo, 2009); "Here Goes River," Nikon Salon (Tokyo, 2016), and "flowers of destiny," Fugensha (Tokyo, 2021).




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GAMAN |2018
©︎Miyo Stevens-Gandara


ミヨ・スティーブンス-ガンダーラ
   Miyo STEVENS-GANDARA

1973年生まれ。カリフォルニア美術大学にてBFA、カリフォルニア芸術大学にてMFAを取得。ロサンゼルスを拠点に写真、ドローイング、刺繍、版画など様々なメディアを用いて、先祖、移住、フェミニズム、文化的アイデンティティ、また環境汚染などをテーマにした作品を発表している。

Born 1973. Received her BFA from California College of the Arts, and MFA from California Institute of the Arts. Based in Los Angeles, Stevens-Gandara works in a variety of media including photography, drawing, embroidery, and printmaking in art practice that explores issues of ancestry, migration, feminism, cultural identity, and environmental degradation.




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1970 and Other Works|2007-2016
Futoshi MIYAGI
photo: TAKAHASHI Kenji


ミヤギフトシ   MIYAGI Futoshi
 

1981年沖縄県生まれ。2006年ニューヨーク市立大学卒業。東京都在住。国籍や人種、アイデンティティといった主題について、映像、オブジェ、写真、テキストなど多様な形態で作品を発表。主な展覧会に「現在地:未来の地図を描くために」金沢21世紀美術館(石川、2020)、「アッセンブリッジ・ナゴヤ2020」名古屋港~築地口エリア一帯(愛知、2020)等。2019年小説『ディスタント』(河出書房新社)刊行

Born 1981 in Okinawa. Miyagi earned his BA in art from the City College of New York in 2006, and is currently based in Tokyo, where he presents works in a variety of formats including video, objects, photographs and text, on themes such as nationality, race, and identity. Recent exhibitions include: "Where We Now Stand--In Order to Map the Future" 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa (Ishikawa, 2020) and "Assembridge Nagoya" Nagoya Port Area (Aichi, 2020). He published his first novel, Distant (Kawade- Shobo Shinsha) in 2019.




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M-U-R-D-E-R-W-E-A-P-O-N │2012
©Kohei Kobayashii, Courtesy of ANOMALY


小林耕平
  KOBAYASHI Kohei

1974年東京都生まれ。1999年愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。埼玉県を拠点に活動。第三者に依頼し任意で創作されたテキストを「解釈」し、既製品に手を入れ構成した「オブジェクト」をこしらえ、その「鑑賞方法」を解説する映像作品を制作。映像では、作家が鑑賞者に「オブジェクト」の見方を指南するが、「教える・教えられる」という関係は逆転し、新たなモノの「存在」が生成される

Born 1974 in Tokyo. Kobayashi earned his BFA in oil painting at Aichi Prefectural University of Fine Arts and Music in 1999, and is currently based in Saitama Prefecture. He "interprets" texts he commissions from third parties written as-they-like, crafts "objects" put together by modifying commercial items, and makes videos explaining "how to view" them. In these videos the artist lectures the viewer on how to look at the "object," except that the "teach/be taught" relationship is reversed, resulting in the generation of the "existence" of a new thing.




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My Cherry| 2000
©Ai Iwane


岩根愛   IWANE 
Ai 

1975年東京都生まれ。1991年単身渡米、ペトロリアハイスクールに留学し、オフグリッド、自給自足の暮らしの中で学ぶ。帰国後、1996年より写真家として活動を始める。ハワイ移民を通じた福島とハワイの関わりをテーマに、2018年『KIPUKA』(青幻舎)を上梓、第44回木村伊兵衛写真賞、第44回伊奈信男賞受賞。離れた土地の見えないつがなりを発見するフィールドワーク的活動を続ける。最新作品集に『A NEW RIVER』(bookshop M)。

Born 1975 in Tokyo. Iwane set off solo in 1991 for the US where she led an off-the-grid, self-sustaining life while studying at Petrolia High School. After returning to Japan, she launched her career as a photographer in 1996. Exploring immigrant ties between Hawaii and Fukushima, her debut photocollection, KIPUKA (2018, Seigensha), won her both the 44th Kimura Ihei Photography Award and the 44th Ina Nobuo Award in 2019. Most recent photocollection: A NEW RIVER (2020, bookshop M).




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jumbled mountain|2016
©Go Watanabe, Courtesy of ANOMALY


10   渡辺豪   WATANABE Go

1975年兵庫県生まれ。2002年愛知県立芸術大学美術研究科油画専攻修了。3DCGを用い物質・光学的な法則から離れた動きや変化を見せるアニメーションを制作。作品がもたらす整合性を欠いた物のあり様や光の振る舞いは、自明のものとして見ている世界を撹乱し、私たちが何を見ているのかを静かに問いかける。主な展覧会に「あいちトリエンナーレ2013」愛知県美術館(2013)、「ロジカル・エモーション―日本現代美術」スイス、ポーランド、ドイツ巡回(2014-2015)等。


Watanabe earned his MFA in oil painting at Aichi University of the Arts in 2002. He uses 3DCG to make animations that exhibit movements and changes that defy the laws of light and matter. The inconsistent state of things and behavior of light brought by his works disturb the world we take for granted, and quietly ask exactly what it is we are seeing. Major group exhibitions include Aichi Triennale 2013 (Aichi Prefectural Museum of Art) and "Logical Emotion: Contemporary Art from Japan" touring Switzerland, Poland and Germany (2014-15). 





本書には、「
ぎこちない会話への対応策 ─ 第三波フェミニズムの視点で」展には参加しなかったアーティストも掲載されています。
新型コロナウイルスが猛威を振るっていなければ開けたかもしれないオープニングイベントなどに出演してもらおう、と長島有里枝さんが考えていたアーティストたちです。

This catalogue also features contributions from artists who weren't part of the exhibition. These are the people who Yurie Ngashima was thinking she would like to perform at an opening event for the exhibition, which we might have been able to put on had the situation with the coronavirus not been so bad at the time.



ふぇみにゃん   Feminyan

1972年1月熊本生まれ。2010年、夢でみたメッセージをたよりに、さまざまな占術を学びはじめる。星や自然、人や生きもののエネルギーを探究するため、西洋と東洋の占星学、風水の研究をおこない、星をよむことで、天球から降りそそぐ見えないエネルギーをお伝えしたり、日々の対面セッションを通して、ひとりひとりが宇宙とつながった大切な存在であることを思い出すお 手伝い、よりその人らしい生きかたを創造するお手伝いをしている


Born January 1972 in Kumamoto. In 2010, after receiving a message in a dream, she began to study various arts of divination. In pursuit of the energy of the stars, nature, and people and other living creatures, she studies Eastern and Western astrology and feng shui, reading the stars to pass on news of the invisible energy streaming down from the heavenly bodies, conducting sessions with people to help them remember that we are each and every one of us important beings connected to the cosmos, and aiding them to create a way of life better suited to them. 



カナイフユキ   Kanai Fuyuki

1988年長野生まれ。イラストレーター・コミック作家として雑誌や書籍に作品を提供する傍ら、自身の経験を基にしたテキスト作品やコミックなどをまとめたZINEの創作を行う。2015~2 017年に発表したZINEをまとめた作品集『LONG WAY HOME』がSUNNY BOY BOOKSから発売中


Born in 1988 in Nagano. Alongside producing illustrations and comics for books and magazines, he also creates zines made up of comics and texts based on his own experiences. Long Way Home,a collection of his zines from between 2015 and 2017, is available from Sunny Boy Books




河村敏栄   Kawamura Toshie

東京・代々木上原にある「MAG BY LOUISE」のオーナー。花のワークショップやオンラインレッスンをメインに読書会などユ ニークなコンセプトの活動を行う。2018年、インディペンデント雑誌『FLOWER magazine』を創刊。現在リニューアルオープンに向けて準備中。www.louise -flower.com


Owner of MAG BY LOUISE in Yoyogi-Uehara, Tokyo. The space is home to flower workshops and online lessons, as well as readings and other unique events. In 2018, she started her own independent magazine, FLOWER magazine. MAG BY LOUISE is currently being renovated and is preparing to reopen. www.louise-flower.com






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 LILY NIGHT『ABSCURA』
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  Book Design:秋山伸 
  
  発行:赤々舎

  Size: H297mm × W210mm
  Page:122 pages
  Binding:Softcover

  Published in Feb 2022
  ISBN
978-4-86541-140-9


¥ 4,500+tax 

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About Book


空間に乗り込む身体、身体を切り開く行為、行為から生起するイメージ。 
切り結び、折り畳まれていく時間。物語なき叙事詩。


Lily Night が写し出す「ABSCURA」は、「abstract」と「obscura」を組み合わせた抽象的な暗箱。作家の思考と制作の原点でもある。
東京で一人暮らしをしていたアパートに、中国から両親(親密な他者)が訪れた三日間に撮影された写真を契機とする。
ある空間に乗り込む身体、その身体を切り開く行為、その行為から生起するイメージは、「家族」という物語を離れた記憶の結節点や、折り畳まれていく時間を感知させる。そして、フレームの外へと見えないものを受け取ろうとする入れ子のパラドックス、空間的視点。個人の生と社会を眼差す、写真の新たな暗箱の提示がここにある。
待望の第1冊目の写真集。





"作家は自身の撮影行為について、次のように語っている。


呼吸することが精神に与える影響や、例えば肺の伸縮という生理的な感触が連動しているように、写真を通して自分が生きてきた空間と時間を、生まれ育った環境と、いま身が置かれている世界との関係性を捉えようとして、身体の表面、世界の表象を切り取るとともに、その内外を反転させるような写真を切り取っていった。


作家は撮影行為を通して自身の存在を支える無意識の領域を探り、自分をかたちづくった価値観や世界との接点を可視化しようとしているのだろう。そうやって、社会のなかで家族や親密な人との関係や自分の存在の輪郭を徐々にほどきながら写真を撮り、選び、並べ、第三者のように少し退いたまなざしで眺めている。そして自身の実存と切り離せないこれらの断片をもっと遠くの他所へ、他者へ送り出すことで、世界と関連付けて普遍的なものにしようとしている。リリー・ナイトの暗い箱は、誰もが逃れられないこと─自分の世界観は唯一無二のものでありながら、それは世界の断片でしかないことや、自分だけが「普通/特殊」ではないこととのなかで、ファミリーマターや社会との関わり、世界との接点と対峙する際に生じる、正解のない永劫の問いへと通じている。"  



『ABSCURA』収録「抽象性と必然」
丹羽晴美(写真論/学芸員 東京都現代美術館)より抜粋






ABSCURA 

LILY NIGHT


The work "ABSCURA" by Lily Night, the title of which is a combination of "abstract" and "obscura". It is also the origin of the artist's thinking and creation.
The work is inspired by photographs taken during a three-day visit by her parents (≒intimate others) from China to the apartment where she was living alone in Tokyo.


A body that enters a space. Or an act that seems to unlash the body as a space. The images that emerge from these actions make us perceive the nodes of memory that have left the story of "family" and the time that is being multilayered.

And there are also expressed the paradox of nesting, the spatial perspective that tries to receive what is unseen outside the frame.
"ABSCURA" is a representation of a new dark box of photography that looks at interconnected individual life and society. 




  "Lily talks about the act of photography as below:


Just as the act of breathing has an effect on our minds, just as the contraction and expansion of our lungs are biologically linked to how we sense things, I attempt to express through photographs the relationship between the times and spaces I've lived through, and the past and present environments in which I find myself. By capturing parts of our bodies or of natural phenomena, I've tried to invert that relationship.


You could say she's trying to visualize her formative values or her link to the world through photography, as she explores the realm of her unconsciousness. Disentangling her relationships with family, blurring the outline of her existence, she observes, selects and rearranges the images as with the gaze of an outsider. Then she entrusts these fragments of her existence to others, and sends them out to somewhere far off and unfamiliar to be a part of the larger world, to be a part of our common ground. Lily's camera obscura leads us to the eternal tension between subjectivity and universality: each one of us has a unique perspective, yet we are only infinitesimal fractions of reality. We are replaceable and unreplaceable, and yet we have to confront our domestic and social links to the world."


"Abstract Necessity"
Harumi Niwa Curator (Photography), Museum of Contemporary Art Tokyo




关于其创作,Lily 曾这样说,"比如呼吸,我们能同时感觉到肺部伸缩,也能够感受到呼吸对我们的精神产生的影响,这两个过程同时发生。摄影和视觉艺术对我而言,就是去捕捉我与世界的关系,与生我养我的土地之间的关系,与正在进行中的世界的关系。我觉得摄影是去切取事物表面的一部分,去揭开世界的表层。而我的大部分作品都是在捕捉一种,能让人感觉到内外关系,既定关系逆转的图像。"

Lily Night 通过摄影去寻找支撑其存在的无意识的领域,并试图把对她的价值观形成起到影响作用的事物与外在世界的交点可视化。她通过拍摄,筛选,排列,去分析和发现自身和家人的关系,自身在社会中的位置。她以旁观者般略带距离的视线观望,像是要把这些与其自身的存在无法分割的图像片段抛向更远的地方,投向更多人那里一样。而正是通过与世界相连,这些作品才终于获得普遍性。在 Lily Night 的暗箱里藏有一个所有人都无法逃避的现实-我们既是世界上独一无二的存在,同时又只是这世界的一个片段,我们既不普通,又不特别。这部作品也蕴含着在反思个人与家庭,个人与社会,个人与世界的交集与对立时,会必然邂逅的那个没有正确解答的永恒的疑问。


《抽象与必然》
丹羽晴美(摄影理论研究/东京都现代美术馆 策展人)






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LILY NIGHT「ABSCURA」


会期:2022年2月10日(木)〜2月28日(月)

時間:10:30〜18:00(最終日16:00)

会場:リコーイメージングスクエア東京 ギャラリーA 
(東京都 新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル MB 中地下1階)

定休日:火曜・水曜、入場無料




関連イベント「LILY NIGHT 出版記念展トークイベント

日時:2022年2月25日(金)20:00〜21:30

出演:LILY NIGHT × 山本浩貴 × 姫野希美

参加:要事前申し込み(zoomにて配信予定)



スクリーンショット 2022-02-02 12.15.35.jpg




Artist Information 



LILY NIGHT 


1988年 中国黒龍江省哈爾濱市生まれ

埼玉大学教養学部美学専攻卒業
ケント大学美術史専攻修士号取得
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修士号取得



主な展示


2021 「Enter the Void」(NOHGA HOTEL UENO TOKYO)
2021 「局部麻酔」(銀座蔦屋書店 アートウォールギャラリー)
2020 「LAST NIGHT」(コミュニケーションギャラリーふげん社)
2020 「i was real」(Kanzan gallery)
2019 「Dyed My Hair Blond, Burnt Dark at sea」(EMON Photo Gallery)
2018 「ligament」(ソニーイメージングギャラリー 銀座)


受賞


2019 第8回 エモンフォトアワードグランプリ
2018 第18回 写真1_WALLファイナルリスト
2017 第33回 東川町国際写真祭赤レンガ公開ポートフォリオ・オーディション・グランプリ
2017 第7回 TOKYO FRONTLINE Photo Award 審査員賞


コレクション


モデナ写真財団(イタリア)
東川町国際写真財団(日本)



LILY NIGHT


born in 1988, Harbin, Heilongjiang, China

BA Department of Aesthetics, Faculty of Arts and Sciences, Saitama University

MA Department of History and Philosophy of Art, Kent University


MA Department of Arts Studies and Curatorial Practices, Tokyo University of the Arts


Selected Exhibitions

2021 Enter the Void, NOHGA HOTEL UENO TOKYO

2021 Partially Anesthesia, Art Wall Gallery, Ginza Tsutaya

2020 LAST NIGHT, FUGENSHA

2020 i was real, Kanzan gallery

2019 Dyed My Hair Blond, Burnt Dark at sea, Emon Photo Gallery

2018 ligament, SONY Imaging Gallery


Award


2019 the 8th EMON Photo Award, Grand Prix

2018 the 18th Photo "1_WALL", Final List

2017 the 7th TOKYO FRONTLINE Photo Award, Jury Prize


2017 the 33rd Higashikawa International Photo Festival Public Portfolio Audition, Grand Prix


Public collection


Modena Photography Foundation, Italy


Higashikawa International Photography Foundation, Japan 



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 中井菜央『雪の刻』
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  Book Design:須山悠里 
  

  発行:赤々舎

  Size: H255mm ×  W210mm
  Page:176 pages
  Binding:Hardcover

  Published in Feb 2022
  ISBN
978-4-86541-142-3


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About Book


雪が律する時間、雪が生み出す存在。


中井菜央は、2015年より毎冬100日を新潟県津南町で過ごして撮影を続けてきました。2020年6月からは、約1年間津南町に滞在しながら撮影。
主な撮影地とした津南町と、津南町に隣接する十日町市、長野県栄村は奥信越と呼ばれ、積雪が多く、世界有数の豪雪地帯です。
この地域に降り積もる多湿で重たい雪の「個性」に惹かれ、中井は雪がつくりだす風景・光景、雪国に生きる人々を撮り続けてきました。 

「雪がない時に雪の存在を感じる」
その気づきから見出された、天地の感覚を失うような雪の落下や、どこからともなく浸み出す水の気配。ねじれて進む季節。
緑のうねりとかつての雪は通じ、さまざまな穴に覗く時間の淵や、類を超えて響きあう生命が写し出されていきます。
この地の8000年前からの歴史を抱く地層や土器、森の色の違い、集落の人々の瞳の色。
中井が捉えた、過去も現在も雪によって律せられているその大きさは、私たちの存在を問いかけ、見えない渦へといざないます。

重力や連続性から解き放たれ、凍結したような写真とそれらの構成の中に、雪の重層的な時間の厚みは生まれます。
写真が記録したものがドキュメンタリーを超えて提示する、「雪」と「時間」をめぐる集大成です。




"7 年前に北の豪雪地を巡り始め、そしてたどり着いたのが新潟は津南町、豪雪地としてはかなり南に位置する場所でした。そこで目にしたのは、雪が3メートルの高さで居座って、昼間には融けて緩み、夜には凍って締まり、大波のような造形になり街にのしかかって全てを呑み尽くしているさまでした。
私はここで撮影をしようと決めました。




空の雪雲は光を奪い、地の積雪は音を吸い尽くし、室内には変化が無くて、時間が停留していました。その果てない静寂を打ち破るのが、屋根の積雪が滑落して上げる轟音でした。止まっていた時間も急迫します。しかし、室内では身の危険を覚えるその騒動も、この地全体では極小の一点です。ピンホールは雪に塞がれて、事の前にも増して音と時間の絶えた世界へ戻ります。


4 月も半ば、積雪の内部に滴下の音が聞こえだします。雪が融けて空洞が生まれ出したのです。そんな微細な変化は、徐々に結びついてクラスターとなり、その度合いがある地点を越すと、爆発的な変化へと転じます。空洞は外部への穴となり、そこから時間が、色彩と音と匂いを引き連れて現れ、その身をよじるようにして無理にでも先に進もうとし、動植物は種も類も超えて重なり合い、融けて一つの命に合したようになるのです。自然も人も湧き上がる時間を刻みます。




この地に雪が降り出したのが 8000 年前。それを証す地層。雪を機に人の生活も文化も変異したことを示す土器。雪に捻じ曲げられた大木小木の姿が常に揺れの錯覚を生む森。野に還りながらも過去を語ってやまない跡形の村、田。多湿な雪の反射光のもと、生まれ、老いる人々が持つ淡い墨色の瞳。




万物がそれぞれに刻む時間が、かつて刻んだ時間と一つに融けて響き、その無二の響きが在るところ、それが、この地。地の名は消えゆき、ある「雪」の降る領野へ......。

私は「雪」が律する「時間」を撮ろうとしました。"


中井菜央『雪の刻』あとがきより



THE TIME RULED BY SNOW 

Nao NAKAI


Seven years ago, I traveled around the areas in the north with heavy snowfall before heading south, arriving at Tsunan Town in Niigata. What I saw was three meters of persistent snow--melting and softening in the daytime, freezing and compressing at night--like large waves sweeping over the city, engulfing everything. I decided to shoot there.

The snow clouds took away the light in the sky, while the snow that had accumulated on the ground completely absorbed sound. But inside the house, nothing changed. Time stood still. The endless silence was broken by the roar of the snow sliding off the roof. Time, which had stopped, became more urgently present. However, such commotions that feel life-threatening for those staying inside are just tiny dots spread across the whole place. The pinhole, plugged with snow, brings us back to the world where sound and time are even more inanimate than before the event took place.

In the middle of April, we started hearing a dripping sound from inside the snowpack. The snow has melted and created a hollow space inside. Such minute changes gradually link with each other and form clusters. When the degree of change exceeds a certain point, it undergoes an explosive transformation. The hollow becomes an opening to the outside, through which time emerges with colors, sounds, and smells, twisting and forcing its way forward, while plants and animals--transcending species and categories--overlap and merge as one life. Time invigorates nature and people. 

It was 8000 years ago that snow began to fall on this land. The strata have proven it. Earthenware shows how people's lives and culture mutated in response to snow. A forest of large and small trees, twisted by snow, creates the illusion of constant swaying. Even after the land returns to its original state, the traces of the villages and rice fields never cease to speak of the past. The pale black eyes belong to the people who were born, and grew older, under the reflected light of the humid snow.          

This is a place where time is carved individually by all things, melting and echoing the time once carved, creating a singular vibrancy.

As its name dissolves, the land reverts into a zone where "snow" falls.

I tried to capture the "time" ruled by the "snow."






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中井菜央「雪の刻(とき)」
あざみ野フォト・アニュアル


会期:2022年1月29日(土)〜2月27日(日)
時間:10:00〜18:00
会場:横浜市民ギャラリーあざみ野 
(横浜市青葉区あざみ野南1-17-3)

会期中無休、入場無料



関連イベント「雪の刻」対談


|219日(土)14:00-15:30

出演|中井菜央(企画展出品作家)、佐藤雅一

(津南町農と縄文の体験実習館なじょもん学芸員)

会場|3 アトリエ

定員|30

参加費|500円(要事前申し込み



関連イベント「雪の刻」アーティスト・トーク


時|226日(土)14:00-15:00

出演|中井菜央(企画展出品作家)

聞き手|佐藤直子(担当学芸員)

会場|3 アトリエ

定員|30

参加費|500円(要事前申し込み




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Artist Information 



中井菜央 

1978年 滋賀県生まれ 東京都在住 

2006年 日本写真芸術専門学校卒業


主な個展

2022「雪の刻」横浜市⺠ギャラリーあざみ野(神奈川)
2021 「破れる風景」津南町農と縄文の体験実習館なじょもん(新潟)
2019 「繡」gallery Main(京都)
2019 「繡」Classic Lab 柳の家(新潟)
2018 「繡」Roonee 247 fine arts(東京)
2014 「未明」銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロン

主なグループ展

2021 「人間より大きな世界へ」榕异美術館(上海)
2019 「KG+SELECT」元淳風小学校(京都)

受賞

2008  第4回「名取洋之助写真賞」奨励賞



Nao NAKAI


1978 Born in Shiga Prefecture Lives and works in Tokyo

2006 Graduated from Nippon Photography Institute


Solo Exhibitions

2022 "THE TIME RULED BY SNOW"Yokohama Civic Art Galley Azamino,Kanagawa
2021 "landscape fragment" the Agriculture and jomon Experience facility, Tsunanmachi, Niigata

2019 "Shu" Classic Lab "Yanagi no Ie", Niigata
2019 "Shu" Galley Main, Kyoto
2018 "Shu" Roonee 247 Fine Arts, Tokyo
2014 "Mimei" Ginza Nikon salon, Tokyo, Osaka Nikon salon


Group Exhibitions

2021 "The World Beyond the World" Rongyi Art Museum, Shanghai
2019 "KG+Select" Former Junpu Elementary School, Kyoto


Awards

2008 The 4th Yonosuke Natori Photographic Award- Encouraging Award





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