Publishing


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    大門美奈 写真集 『浜
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  アートディレクション:北尾崇(HON DESIGN)

  発行赤々舎

  サイズ:299 mm × 225 mm 
  ページ数:72 pages
  上製本 

  Published in November 2018.
  ISBN: 978-4-86541-086-0
       ¥ 3.800 +tax
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相模湾に面した湘南・茅ヶ崎の浜の風景とそこにつどう人々を、重厚なモノクロで撮る写真集。



長く受け継がれてきた漁場は、サーフィンをする人々でも賑わい、そこに暮らす人々も朝に夕に海を見にくる。
漁師の貌に刻まれた皺。サーファーたちが波を見つめる眼差し。子どもたちの遊び。
入り交じり、再び点在していく生の時間を、豊かな階調のなかに留める。
自身もこの地に暮らす大門は、人が社会的な名前から解き放たれる「浜」での日々の出会いを、ひとつひとつ真向かいながら写真に収めた。




浜で名前を持つ者は少ない。
度々顔を合わせて話をしていても名前を知らない。
私が「サミー」と呼ぶ漁師がいる。
年の離れた友人から「サミー・デイビス Jr. みたいでしょ」
と紹介されたので、それ以来彼はサミーである。
浜で過ごしていると、名前など無くても、
自分が何者であるのかも話す必要など無いように思えてくる。
4年前、茅ヶ崎の海辺近くに移り住んだ。
茅ヶ崎の海というと湘南の華やかなイメージが浮かぶかもしれないが、
私が住むのは黒い砂浜、荒っぽい相州弁の飛び交う漁村のようなところである。
海から受ける恩恵は大きい。
魚が新鮮だ、景色が良い、といったことだけでなく
海がそこにあるというだけで生活自体が変わるのだ。
朝、浜へ行く。 浜へ行くと必ず知っている誰かに会う。
会って二言三言、言葉を交わす。
「明日は波が良さそうだ」とか「週末に大会があるから見においで」とか。
浜に行けば、誰かがいる。
誰かと会う約束をしているわけではないが、
皆、浜に導かれるようにしてやってくる。
ここで暮らす人は、皆それぞれの「浜」を持つ。
幼い頃「またあとで」と手を振るだけで、またいつもの公園で会えたように
身体的に誰かと繋がっていることのできる場が浜なのだ。
この浜の日常を、残しておきたい。
記憶をただ積み上げるように、でもかけがえのない日常を撮ることが、
この浜や、浜で出会った人々へのほんの少しの恩返しだと思っている。(大門美奈)


Exhibiton Information 


キヤノンギャラリー銀座:2018年10月18日~2018年10月24日
キヤノンギャラリー名古屋:2018年11月8日〜2018年11月14日 
キヤノンギャラリー大阪 : 2018年11月22日〜2018年11月28日



Artist Information 


大門美奈
1977年横浜市出身。
公募展をきっかけに2011年より写真家として活動をはじめる。 主な写真展に「Portugal」、「本日の箱庭展 -the Miniature Garden-」、写真集に「Al-Andalus」 などがある。International Photography Awards 2017にて Honorable Mention に選出。 作家活動のほか、カメラメーカーとのタイアップイベントや、写真を使用した企業と のコラボレーションなども積極的に行っている。
https://www.minadaimon.com





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 『MASAHISA FUKASE』
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  監修/本文:トモ・コスガ
  序文:サイモン・ベーカー

  発行:赤々舎

  Size: H260mm × W195mm ×T45 mm
  Page:416 pages
  Binding:Cloth Hardcover

  Published in September 2018.
  ISBN:978-4-86541-084-6

¥ 8.000 +tax  

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About Book


深瀬昌久、待望の集大成。
私性と遊戯を追い求めた40年。


1960年代から日本写真の第一線で活躍した写真家・深瀬昌久。だが、1992年の不慮の事故により、その活動は閉ざされた。「鴉」が不朽の名作として語り継がれる一方、そのほか大半の作品については紹介される機会が失われた。
本書は、謎多き写真家 深瀬の40年間に及ぶキャリアを俯瞰し、その写真表現の全貌を初めて浮き彫りにする。

北海道の写真館の家系に生まれ、「私性」と「遊戯」の視座に根差した写真表現を多岐にわたる手法で探求した。その人生の中心には常に写真が腰を据え、内なるリビドーは周囲を巻き込み、己の人生をも破滅へ向かわせた。
初の決定版となる本書は、作品ひとつひとつを時系列順に整理し、深瀬が雑誌に残した撮影後記や手記から、その制作意図や背景を全26章にわたり丹念に描き出す。
これまで断片的にしか見えてこなかった深瀬の作品が、軌跡となって立ち現れ、生涯をかけてカメラの先で何を見つめようとしていたのかを本質的に探ろうとする。

巻末に年譜及び、主な雑誌寄稿を付す。
写真表現の豊かさと凄みを湛え、未来に手渡す大冊。



このどろどろと黒い視線の持主が、
日常意外にあたたかい笑顔の持主であることも
つけ加えたい

山岸章二 1971年


<目次より>


北海道

東京 1952-1954

豚を殺せ

カラー・アプローチ

松原団地と新宿

遊戯-A PLAY

家族・I

組立暗箱を担いで

烏1976

サスケ

鴉1979

烏・夢遊飛行

烏・東京篇

歩く眼・I

歩く眼・II

遊戯-A GAME-

総天然色的街景

烏景

家族・II

父の記憶

私景

ヒビ

ベロベロ

ブクブク

烏1992

オートマティズム



Artist Information


深瀬昌久


1934年、北海道中川郡美深町に生まれる。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新 1934年、北海道中川郡美深町に生まれる。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などの勤務を経て、1968年に独立。代表作「鴉」は世界的に高い評価を得ている。1974年、アメリカ・MoMAで開催された歴史的な日本写真の展覧会「New Japanese Photography」への出展を皮切りに、これまで世界各国の展覧会に出展多数。1992年、不慮の事故で脳障害を負い、20年間の闘病の末、2012年に亡くなる。享年78。2017年、フランスはアルル国際写真祭にて没後初の回顧展「l'incurable égoïste」を開催。2018年4月、京都のKYOTOGRAPHIE にて国内初の回顧展「遊戯」を開催。2018年9月からは、オランダはアムステルダムのFoam Museumにて、美術館では没後初となる回顧展「Private Scenes」を開催予定。深瀬が40年間の作家人生において制作した作品群の全貌を網羅した写真集「Masahisa Fukase」(Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版、赤々舎より日本語版)が刊行される。

 
トモ・コスガ
1983年、東京都生まれ。深瀬昌久アーカイブス 創設者兼ディレクター。2000年頃より深瀬の作品研究を開始。深瀬の没後、遺族からの依頼を受け、2014年に深瀬昌久アーカイブスを創設。作品のアーカイブ活動に限らず、展覧会のキュレーションや出版物の編集や執筆も担う。またアート・プロデューサーとしても各種展覧会の企画やプロデュースを手がけ、そのほか写真表現を中心としたライターとして日本写真の現在を各種媒体に多数寄稿。これまでにキュレーションに携わった展覧会として、深瀬昌久「Private Scenes」(2018年秋開催予定 Foam Museum)、深瀬昌久「l'incurable égoïste」(2017年 アルル国際写真祭)、深瀬昌久「救いようのないエゴイスト」(2015年 Diesel Art Gallery)のほか多数。著書として「Masahisa Fukase」(Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版、赤々舎より日本語版)がある。





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深瀬昌久『SASUKE』           


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   田村玲子 『The ZONE』
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  アートディレクション:須山 悠里

  発行赤々舎

  サイズ:188 mm × 345 mm 
  ページ数:104 pages
  上製本 

  Published in July 2018.
  ISBN: 978-4-86541-081-5

¥ 3,800+tax 

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About Book



「身近な土地の限られた範囲で、繰り返し撮り続けるという方法を採った。
どこか遠くへ出掛けて行くことをせず、よく馴染んだ場所で、時間をかけて
眼をこらしているうちに見えてくるものに関心があった」


ある郊外のある一帯を、十数年かけて撮り続けたシリーズ。建造物が現れ、
施設が拡充され、敷地の植え込みの姿も変化する。大きな時間の経過の中で、
カメラを通して見る風景も、身体に沿って瞬間ごとに様相を変える。
極端にニュートラルな風景であるがゆえに、より不穏な質感を孕む「The Zone」。
風景を見るとはどういうことか、どの瞬間にシャッターを押すのかー
撮るという行為を通じて、不意に隆起してくる時空を探る。



Artist Information 


田村玲子 (Reiko Tamura) 

東京生まれ。1999-2003年版画を制作する。2003年写真を始める。
主な個展に2004年「場所の風景」(新宿ニコンサロン)、2008年「空白の形」、2009年「未分」(ギャラリー山口、東京)、2010年「場所にて」(UP FIELD GALLERY、東京) 2012年「生と空間」(表参道画廊、東京)、2013年「道のり」(MUSÉE F、東京)がある。
   
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 竹内万里子『沈黙とイメージ -写真をめぐるエッセイ-
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  造本設計・デザイン:大西正一

  Size:A5変型
  Page:370 pages
  Binding:Hardcover

  Language:Japanese and English(bilingual)

  Published in June 2018
  ISBN:978-4-86541-082-2
¥ 3,300+tax 

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About Book


写真を見ること 他者の痛みを想像することを
問いつづけ紡がれた 魂のエッセイ


「沈黙の地平を そこに潜んでいる無数の生のありようを どうにかしてただそれがあるように 言葉でたぐり寄せることは できないものだろうか ── 



竹内万里子は、15年余にわたって写真・美術評論活動を行ってきました。本書は、初の単著となります。
過去のテキストを厳選し、日本の写真家ら11名について書かれたテキストと、巻頭の書き下ろしテキストを日英2カ国語で収載しました。
また、プロジェクト「ルワンダ ジェノサイドから生まれて」についての制作ノートも併せて掲載しています。
「写真を見ることとは何か」「他者の痛みを想像するとはどういうことか」という根本的な問いをめぐって紡がれてきたその思考と独自のアプローチを、初めてまとまった形で示すものです。

本書は、造本デザインにも注力し、思想を手渡せるような佇まい、文字の組み方を目指しました。
テキスト内で取り上げられる作品を2点ずつ、カラーで紹介しています。
図版としてではなく、これらの写真がなければ存在しなかったテキストの扉として、一枚ずつページに貼り込まれました。
見ることと書くことを往還しながら、わからなさを身をもって引き受け、静かに生み出された切実な言葉たち。
日英2カ国語で刊行することにより、いまだ少ない日本発の写真評論集として、また日本写真へのイントロダクションとして、海外でも幅広く読まれることを目しています。(2022年6月 重版)



<目次より>


沈黙とイメージ


他者、距離、イメージ−−鷹野隆大

写真の白、鈴木理策の白

鈴木龍一郎のオデッセイ

Absence−−馬場磨貴

写真という生へ向かって−−志賀理江子

二つの極の間で−−十文字美信

見える傷、見えない傷ーー土門拳『ヒロシマ』と他者の痛苦をめぐって

建築の経験−−鈴木良

ここに、と彼女は言う−−志賀理江子

暗闇が導くもの−−オサム・ジェームス・中川

闇の先へ−−新井卓

Tryadhvan−−古賀絵里子


平木収さんのこと

ルワンダ・ノート




Silence and Image ─ Essays On Japanese Photographers ─

Mariko Takeuchi


The first book of essays(bilingual:Japanese and English) by the major critic Mariko Takeuchi. The text of Silence and Image discusses the works of 11 Japanese photographers including Ken Domon, Risaku Suzuki, and Lieko Shiga. All of the essays have been translated into English, and the beautiful illustrations serve as portals to the text. What does it mean to look at photographs? What does it mean to draw near to people in pain? These questions underlie all of the essays. The book also considers gender as it relates to art and photography.



<index>


Silence and Image


The Other, Distance, and Image ― Ryudai Takano

The White of Photographs, the White of Risaku Suzuki

Ryuichiro Suzuki's Odyssey

Absence ― Maki Umaba

Toward a Life of Photography ― Lieko Shiga

Between Two Extremes― Bishin Jumonji

Visible and Invisible Scars: Ken Domon's Hiroshima and

Portraying the Suffering of Others

The Experience of Architecture ― Ryo Suzuki

Here, She Says― Lieko Shiga

Things the Darkness Reveals ― Osamu James Nakagawa

To Beyond the Darkness― Takashi Arai

Tryadhvan― Eriko Koga


Thoughts on Osamu Hiraki

Notes for Rwanda (in Japanese).








Artist Information 




竹内 万里子(Mariko Takeuchi)


1972年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了( 芸術学)

東京国立近代美術館客員研究員などを経て、現在、京都造形芸術大学准教授。国内外の作品集、新聞雑誌等に写真批評を寄稿。写真展企画も多数。

訳書にジョナサン・トーゴヴニク『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』( 赤々舎、2010年) がある。現在、京都府在住。



Mariko Takeuchi 


Mariko Takeuchi was born in Tokyo, Japan in 1972, and is currently based in Kyoto. After receiving an

M.A. in Arts from Waseda University, she was a visiting researcher at the National Museum of Modern

Art, Tokyo. She is currently associate professor of Kyoto University of Art and Design. She has

contributed to many photography books, newspapers and magazines as a photography critic, and

curated many photography exhibitions. Published works include her Japanese translation of Jonathan

Torgovnik's Intended Consequences: Rwandan Children Born of Rape (Akaaka Art Publishing, 2010).




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    岩城文雄 写真集 『San_kaku
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  2018年6月20日(水) 一般発売


  アートディレクション:西岡勉

  発行赤々舎

  サイズ:B5変型 
  ページ数:144pages
  上製本 

  Published in April  2018.
  ISBN: 978-4-86541-083-9
       ¥ 4.000 +tax
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About Book


岩城文雄の第一写真集。同じ部屋の中で、同じ人を撮り続ける。端正でありながらどこか奇妙なポートレートを、一枚一枚繰りながら、私たちはどのような物語も辿ることはできない。宙吊りのサンカク。

被写体の量感、存在は常に空間の中で確かな位置を占める。構図のサンカク。それでいて、サンカクとして沈殿しきってしまわない、形として収束しないものは何なのか?

ひとりの人に写真を通して向き合うことの滑稽なまでの苦闘を、サンカクは伝える。私たちが人と関わり、日常を営む不可思議さに触れながら、それはどこか、愛という不可思議さに通じている。



Artist Information 


岩城文雄(Fumio Iwaki)

1966年 兵庫県神戸市出身。ワークショップ2B 21期参加。

2018年4月 写真展「△」エプソンイメージングギャラリーエプサイト、東京、高松、高知、東京を経て2018年4月より神戸に活動の拠点を移す。




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