Publishing

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作品達の家で -けもののすみか-
小泉悟作品集
本体2,800円+税|220mm×300mm|並製|108ページ
アートディレクション:作元大輔
デザイン:漣めぐみ
In The House of Animal Human. Where The Beasts Live.
Works by by Satoru Koizumi
2,800 JPY|220mm×300mm|108page|Softcover
Art Direction : Daisuke Sakumoto
Design:Sazanami Megumi


ISBN:978-4-86541-066-2
Published in July 2017.

 (国内のお客様/Domestic Shipping/送料無料
             *お支払い方法は、代金引換、銀行振込、郵便振替、クレジットカード支払い、PayPal よりお選び頂けます。


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About Book 


君の居場所の一つはここだけど、他の場所に行くんだろう─。

近年、活動の場を世界に広げており、今後ますます活躍が期待される若手彫刻家、小泉悟の初作品集。

小泉悟(1983年生)は、動物と人間をモチーフにその両者を組み合わせ、まるで着ぐるみのように動物の表皮を被った人物像を発表してきました。
純粋無垢な少年のようなかわいらしさを含んでいるその表情は、孤独や不安を感じさせる愁いに沈んだ表情も併せ持っています。
それは高度に文明化した社会において、人間が失いつつある動物としての野生的本能との狭間で揺れ動き、迷いながらも今を生きようとする私たちの姿と重なり ます。また未熟さ、非力さの裏返しでもある「かわいい」が評価される現状の文化を飲み込み、あえて「かわいらしさ」を逆手に取って武器として身に纏おうと する現代人の姿を垣間みることもできるでしょう。
作品集「作品達の家で けもののすみか」は、偶然の出会いから、気に入られ連れて帰ってもらった、作品達のその後の「生きる」姿を、東京、軽井沢、台湾、韓国など、所有者の家やオフィス等を訪ねて、撮影したユニークな一冊です。
かわいらしさや、不安そうな表情、したたかさなど、コレクションされた先々のその場所でこそ現れている、作品達の様々なおもむきを、一冊の中にどうぞお楽しみください。



Book Previews

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Artist Information

小泉悟|Satoru Koizumi

1983年宮城県生まれ。
2009年に沖縄県立芸術大学大学院 造形芸術研究科 彫刻専修 修了。沖縄を拠点に制作。 主な個展に「人間は宇宙でひとりぼっちだった」MEGUMI OGITA GALLERY Showcase (2015 東京)、 「人?間」 KaNAM 軽井沢ニューアートミュージアム(2014 長野)、 「Opposite」、「relation」 MEGUMI OGITA GALLERY Showcase (2012、2010 東京)などがある。 グループ展多数。台湾、韓国、シンガポール、アメリカなど、世界中のアートフェアにも参加し、人気を博している。 受賞歴に2007 ART MEETS ARCHITECTURE COMPETITION、A Judge Special Prize / Excellent Prize


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まっぷたつの風景
畠山直哉写真集
3,800円+税|235mm × 180mm|上製本|248ページ(写真124ページ、言葉124ページ)
造本設計・デザイン:大西正一
Cloven Landscape
Photographs by Naoya Hatakeyama
3,800 JPY|248pages|Hardcover
Art Direction : Masakazu Onishi
ISBN:978-4-86541-065-5 
Published in July 2017.

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About Book 


2016年末~2017年頭にかけて、せんだいメディアテークで開催され大きな話題を呼んだ
「畠山直哉 写真展 まっぷたつの風景」



展示終了後も待望され続ける声に応え刊行される本書は、その記録と可能性を、写真(124頁)と言葉(124頁)の真ん中から新たに開くものです。

写真パートは、収録が長年待ち望まれていた初期作「等高線」や、せんだいメディアテークという場所でなければこのような形で展示することはなかったかもしれないと作家が語る稀覯(きこう)作、貴重なコンタクトシートなど、30年の間に撮影された様々なシリーズからの作品群を収録。さらにそこに「それらの展示風景を作家自身が撮影した写真」も入ってくる画期的な構成により、写真それぞれの空間を回遊する私たちの身体を、再び風景の起源の問いへと誘起します。

また会期中に開催された、佐々木幹郎(詩人)、いがらしみきお(漫画家)、志賀理江子(写真家)との対談の載録、西村高宏(臨床哲学)のテキストなどによる言葉パートは、「風景は、ただそこにあったものではなく、人間が歌を詠んだり絵にしたり写真を撮ったりするたびに、新しく生まれている」と作家が話すような、風景の二面性や両義性を、三思(さんし)させることでしょう。

未曾有の出来事の先に拡げられた、わたしたちの社会、文明、生に対する、しなやかで大きな「問い」。
私たちの内にも外にもある自然=「風景」を横断するように差し出された、畠山直哉の写真と対話の空間へ、さらなる参画を期待する珠玉の一冊です。



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Artist Information

畠山直哉|Naoya Hatakeyama

写真家。1958年岩手県陸前高田市生まれ。筑波大学芸術専門学にて戦後前衛芸術集団「実験工房」のメンバーであった大辻清司や山口勝弘に薫陶を受ける。その後、東京を拠点に活動を行い、自然・都市・写真のかかわり合いに主眼をおいた一連の作品を制作する。
石灰石鉱山の連作と、東京の建築空間や水路を被写体にした作品群で注目を集め、1997年第22回木村伊兵衛写真賞、2001年第42回毎日芸術賞、2012年芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。国内外で個展、グループ展に多数参加し、2001年にはヴェニス・ビエンナーレ日本代表の一人に選出されている。また2012年には、ヴェニス・ビエンナーレ国際建築展の日本館展示に参加し、館はその年の金獅子賞を受賞した。
作品はTATE(ロンドン)、MoMA(ニューヨーク)、東京国立近代美術館をはじめとする、主要都市の美術館に収蔵されている。





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  藤岡亜弥 『川はゆく』
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  Book Design:松本久木

  Size:H252mm × W187mm
  Page:240 pages
  Binding:Softcover with slipcase

  Published in July 2017.
  ISBN:978-4-86541-064-8
¥ 5,000+tax 

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About Book 


7本の川が流れる街、広島。そのデルタ地帯に原爆を落とされてから、70年以上の時間が経過した。
「平和」が記号化し、風俗となってゆく街。眼差されるほどに空洞化してゆく原爆ドーム。
それらを背景としながら立ち現れる光景に、写真家の、スナップを撮る無意識は接続した。

自らも広島の川べりに生活しながら、写真家は、歴史といま、社会と個人の関わりを、写真のなかに、瞬間のなかに発見していく。
ひとの貌のなかに現れる風景。風景のなかに揺らめく生気。「ヒロシマ」から解き放たれたこの街は、どのような時空なのか。
ときに逆行し、渦を巻き、決して直線的ではない、不可知の流れ。
永遠に新しい一瞬は、写真のなかに、私たちのなかに流れている。




Here Goes River

Aya Fujioka


On a delta cradled in a valley through which seven rivers flow sits the city of Hiroshima. 
A bustling port town prior to World War 2, the atomic bomb dropped by America on August 6th, 1945 in flash rendered the landscape into a mass of ash, rubble, and death. The rivers however, remained. These ribbons of water cut through the irradiated desolation as they silently flowed into the sea.  The attack and its aftermath, the modern defining moment of the Hiroshima's history, continues to inform and affect the city, one since reborn as a symbol of the possibility of peace arising from the destruction of war.  


Photographic investigations and stories regarding the effects of the attack have been instigated by a variety of photographers over the past seventy years.  Here Goes River  by Aya Fujioka is an addition to this theme. A native of Hiroshima, her work stands separate from traditional rote photojournalism by way of a sensitivity in which only the eyes and lens of one who was raised in such a place can demonstrate.  Fujioka's snapshot approach concerns itself less with morals or instruction for the future as it does suggest the elements of the city which reverberate its past in the present. Images of life, remembrance, mundane modernity, and innocence orbit the Atomic Bomb Dome- a structure and totem which acts as the nucleus of the series.  All the while, the seven rivers flow through the pictures.  Fujioka also evokes other rivers in her city- rivers of humanity in forms of tourists, of citizens, of shopping arcades, of Hiroshima's web of trolley cars in which its citizens ride. Her rivers are a flow of connections between individuals, society, of life and death. The resulting book is a moving river of moments, of photographs. 




Artist information

藤岡亜弥|Aya Fujioka

1972年広島県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。2008年新進芸術家海外研修制度(文化庁)の研修員としてNYに滞在。2012年帰国、現在広島在住。写真集に『さよならを教えて』(2004年/ビジュアルアーツ出版)、『私は眠らない』(2009年/赤々舎)など。
2004年第24回写真『ひとつぼ展』入選、2010年日本写真協会賞新人賞。2016年 第41回伊奈信男賞受賞。
2018年 第27回 林忠彦賞 受賞。第43回 木村伊兵衛写真賞 受賞




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