『MASAHISA FUKASE』
序文:サイモン・ベーカー 発行:赤々舎 Size: H260mm × W195mm ×T45 mm Page:416 pages Binding:Cloth Hardcover Published in September 2018. ISBN:978-4-86541-084-6 |
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About Book
深瀬昌久、待望の集大成。
私性と遊戯を追い求めた40年。
本書は、謎多き写真家 深瀬の40年間に及ぶキャリアを俯瞰し、その写真表現の全貌を初めて浮き彫りにする。
北海道の写真館の家系に生まれ、「私性」と「遊戯」の視座に根差した写真表現を多岐にわたる手法で探求した。その人生の中心には常に写真が腰を据え、内なるリビドーは周囲を巻き込み、己の人生をも破滅へ向かわせた。
初の決定版となる本書は、作品ひとつひとつを時系列順に整理し、深瀬が雑誌に残した撮影後記や手記から、その制作意図や背景を全26章にわたり丹念に描き出す。
これまで断片的にしか見えてこなかった深瀬の作品が、軌跡となって立ち現れ、生涯をかけてカメラの先で何を見つめようとしていたのかを本質的に探ろうとする。
巻末に年譜及び、主な雑誌寄稿を付す。
写真表現の豊かさと凄みを湛え、未来に手渡す大冊。
写真表現の豊かさと凄みを湛え、未来に手渡す大冊。
このどろどろと黒い視線の持主が、
日常意外にあたたかい笑顔の持主であることも
つけ加えたい
山岸章二 1971年
<目次より>
北海道
東京 1952-1954
豚を殺せ
カラー・アプローチ
松原団地と新宿
遊戯-A PLAY
家族・I
組立暗箱を担いで
烏1976
サスケ
鴉1979
烏・夢遊飛行
烏・東京篇
歩く眼・I
歩く眼・II
遊戯-A GAME-
総天然色的街景
烏景
家族・II
父の記憶
私景
ヒビ
ベロベロ
ブクブク
烏1992
オートマティズム
Artist Information
深瀬昌久
トモ・コスガ
1983年、東京都生まれ。深瀬昌久アーカイブス 創設者兼ディレクター。2000年頃より深瀬の作品研究を開始。深瀬の没後、遺族からの依頼を受け、2014年に深瀬昌久アーカイブスを創設。作品のアーカイブ活動に限らず、展覧会のキュレーションや出版物の編集や執筆も担う。またアート・プロデューサーとしても各種展覧会の企画やプロデュースを手がけ、そのほか写真表現を中心としたライターとして日本写真の現在を各種媒体に多数寄稿。これまでにキュレーションに携わった展覧会として、深瀬昌久「Private Scenes」(2018年秋開催予定 Foam Museum)、深瀬昌久「l'incurable égoïste」(2017年 アルル国際写真祭)、深瀬昌久「救いようのないエゴイスト」(2015年 Diesel Art Gallery)のほか多数。著書として「Masahisa Fukase」(Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版、赤々舎より日本語版)がある。
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