「小野啓写真集『NEW TEXT』作って届けるためのプロジェクト」期間延長のご報告

プロジェクトについて、写真集について

 プロジェクトの開始から早くも3ヶ月半が経ちましたが、今の段階ではご予約数が思うように集まっておらず、4月8日までに設定していた期間を延長することになりました。500人のご予約を達成するまで、このプロジェクトを続行することになります。
 早い段階でご予約をいただき、応援いただいている方々をお待たせする形になってしまうのは、心苦しい気持ちでいっぱいですが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 といっても、ずっとやり続ければいいというものでもないと思っています。何年もお待たせするわけにはいかないですし、僕としては何としても、年内に刊行したい。『NEW TEXT』は時期的にもそうするべき作品だと思うのです。

 写真集の制作発表から長い時間が経ちましたが、試行錯誤の末、「小野啓写真集『NEW TEXT』作って届けるためのプロジェクト」がようやく本格的に始動するに至りました。 力が及ばず、プロジェクトをやっていること自体も、まだまだ伝えられていないのが現状だと思います。
 この作品のこと、写真集のことをもっと伝えていきたい。これから写真展やトークイベントなど、できるだけ直接お話できる場を増やしていきたいと思っています。 関連イベントで何度かお話する機会を持つたびに、やはり『NEW TEXT』は出すべき写真集なんだという確信が自分の中で強くなっています。

 そしてもう1つ、このプロジェクトで僕が思っているのは、出版社からしっかりとした写真集を今後刊行していくのが難しいのでは、という危惧です。写真集を作るなにか1つの道として、達成したいという思いも大きい。その思いを込めて、写真集の制作過程を記録した特典冊子を作ろうと考えているのですが、それは、これからの世代にも繋げていきたいという小さな使命感のようなものです。

 写真の並びなど写真集の構成はできており、制作はすぐにでもスタートできるところまで来ています。年内刊行に向けて、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

小野啓

当時まだできたばかりの写真集構成の束(2012年5月6日、赤々舎にて)
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©Kei Ono



「小野啓写真集『NEW TEXT』作って届けるためのプロジェクト」期間延長のお願い

 この度は、標記のプロジェクトにお力添えいただき、心より御礼申し上げます。 
 当初、お申し込みの受付をこの4月8日までとしておりましたが、小野啓さんと相談の上、目標を達成するまで期限を設けずに続行することと致しました。
 既にお申し込みしていただきました方々には、写真集をお手元にお届けする時期が遅れ、大変申し訳ございません。お気もちに甘えるようで恐縮ですが、何卒お待ちいただけますようお願い申し上げます。

 今回の写真集を制作するには、相応の予算を必要とします。それは金額の多寡こそあれ、私が決断すればよいことですが、この写真集をある程度抑えた価格で、まだ見ぬ読者に届けたいという思いが、このプロジェクトを立ち上げさせました。
 『NEW TEXT』を必要としているのは、実は『NEW TEXT』の存在を知らない誰かかもしれないのです。皆さんに寄贈先のご希望を伺っているのはそのためで、この写真集が私たちの予想も超えて旅をしてくれることを思うとわくわくします。

 こうした経緯を思うとき、私たちはある期限つきでプロジェクトを終わらせるのではなく、あくまで目的に則って、せめて500冊の寄贈という目標をこそ大切にしたいと考えました。初めての試みで、うまく機能していない面も多々ありますが、皆さんのご意見をお聞きしながら、プロジェクトそのものもさらに育てていきたいと思います。
 私も心中、年内の刊行を強く期しています。口幅ったい言い方ですが、重要な写真集になると思いますし、編集してきた時間は貴重なものでした。それが生まれてくるために、このような戦い方をしたことはなかったと痛感します。どこまで広げていけるのか、その可能性をあきらめたくないと思います。

 期限を取り払うという大きな転換になってしまいましたこと、重ねてお詫び申し上げます。この先も見守っていただければ大変ありがたいです。また、ご意見やご要望等、何なりとお寄せくださいませ。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 2013年4月8日
株式会社赤々舎
代表取締役 姫野希美




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