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炎暑の福島から、最終日7日(日)、AKAAKAでのスライドショーのプログラムをお送り致します。
参加作家は16名。3部構成で進行致します。
長時間のイベントになります。どうぞ出たり入ったりご自由に、飲み物を傍らに、楽しんでいただけたらと思います。
皆さまをお迎えする準備のため、お手数ですがご予約いただければ幸いです。(yoyaku@akaaka.com)

東北を7日間かけて南下してきたスライドショーツアーの集大成、どんな写真に出会えるでしょうか。
ご来場を心よりお待ち申し上げております。



スライドショーツアー ON THE MOVEー写真の種をまくー   最終日8月7日 於AKAAKA

開場 14:00 open

*現在多数の方からご予約を頂戴しております。
 混雑が予想されますので、ご来場はお早めにお願いいたします。


第一部 14:30 start
    
鷲尾和彦 「Seas」
  
ERIC 「LOOK AT THIS PEOPLE」

鈴木心

大畑祐子 「Swimming in time」

佐伯慎亮 「コノキシ」「お仏壇」


第二部 16:25 start

齋藤陽道 「絶感」

元田敬三   「SUNDAY 原宿」

頭山ゆう紀

百々新 「Caspian Landーひとつの海を囲む土地ー」

山内悠 「雲の上に住む人」


第三部 18:20 start

高橋宗正 「アップル」
   
浅田政志 「浅田家スライドショー」

藤岡亜弥 「さよならを教えて」
 
黒田光一 「峠」

岡田敦 「HEAVEN」

澁谷征司 「FLOWER」

    
(20:20 終了予定)



    
sankei_washio.jpg

学び直そうとする潮目

海の日に、金華山へ向かった。牡鹿半島最南端沖に浮かぶ周囲26キロメートルの島である金華山は、島全体が黄金山神社の御神域であり、三陸の漁師にとって海上での安全と大漁をもたらしてくれる「ヤマ」として長く崇(あが)められてきた。 


鮎川港からモーターボートで渡ることができたものの、事前に「上陸は2時間以内、朝9時から11時の間」と指定された。桟橋が震災の影響で地盤沈下していて、干潮時のわずかな時間にしか船を着けることができないためだ。


海鳥たちの群れに埋め尽くされた船着き場。黄金山神社の境内では、崩れ落ちた常夜燈の脇を親子の鹿がゆっくりと歩いていく。夏の眩(まぶ)しい陽の下、人の営みと自然との境界線が曖昧のままさらしだされていた。


 「ヤマをたてる(あてる)」という言葉がある。それは沖に出た漁師が目印となるヤマを見ることで、海上の船の位置を知り、航路を見定め、漁場を探し当てることを指す。


大海原で小さな船や人はたえず波に揺さぶられ続ける。揺られながらも視界の中に不動の一点としてのヤマを見続けることで、いのちを守り、糧を得、故郷にた どり着くことができた。見つめ続けると、ヤマも見返した。それはヤマの向こうに暮らす幼子や嫁が海のかなたを見守るまなざしでもあった。見ること、見返さ れること。そのつながりが繰り返されることで、ヤマは「聖地」になった。


漁師たちはヤマの頂が見える領域を出て漁をすることはなかったという。見る=見返される関係が維持される領域だけが、ヤマの御加護が及ぶ範囲なのだ。


それが知恵であり、技術であり、生き方だった。今、僕たちは技術や知恵を学び直そうとする潮目にいる。揺さぶられながら、それでも故郷へとたどり着くために。


鷲尾和彦

初日、八戸会場。約60名のお客さま。
スライドショーの詳細ページに、旗手浩が日誌をアップしています。
緊張感。機材をまだ使いこなせない。色が転ぶ。荒削り。
ただ、いま、これを撮っているのか、どこに向かうのか、その混沌とした渦の力を強く感じた。
すでにこのスライドショーも、明日から毎日変化する。東京、AKAAKAでの最終形は見えない。


八戸では、さまざまな世代の方が来てくださり、それがとても嬉しかった。
最後の感想の手を挙げてくださったお母さんの言葉に、みな息を呑んだ。


「今までは、どちらかというと、言葉による表現と向き合ってきたし、そういう社会だったんですけれども、、、今日のように写真から受けるものはそれぞれ違う。たしかに、表面と、表面ではない隠れたものを受けとり、自分で考えなくてはいけない写真の奥深さというものが感じられたのです」
7月30日夕刻、八戸に入った。
東京から車2台を連ねて8時間のドライブ。東北道は緑が濃く、重たく、それを分け入ってゆく。
隣で旗手浩が、岩手山の美しさを語ってくれる。盛岡に縁のある彼は、その山に登ったことがあるのだという。あいにく雲が垂れ込めて煙る裾野しか見えなかったが、山の姿をそこに仰ぎ見た。
東北の緑は重く、美しい。この緑に支えられてあるもの。


八戸の中心部にある、ポータルミュージアム「はっち」。
浅田政志が「八戸レビュー」で滞在制作・展示を行ったこの場所が、スライドショーの会場となる。設立されてまだ間もない施設なのに、館内は地元のひとで賑わっている。明日は、八戸三社大祭という大きな祭も開かれるのだ。旅にして、その土地の祭に会う、というのはなにか沁み入るような嬉しさがある。
スライドショーが終わったら、皆で祭に出よう。


たしか1月17日の新年会の席だったか、今年はスライドショーツアーをやりたいと誰からともなく声が上がり、それなら今回は夏の東北、とたちまち決まった。前回が北海道だったから、そこから繋げてというような単純な気持ちだっただろう。
そこから半年。思いもしなかった時間が東北に、私たちに流れている。

私たちは、どこから招かれたわけでもなく呼ばれたわけでもなく、こうして東北にお邪魔している。
この土地に来て、見て、会って、そして何に触るのか。写真は、間にしか生まれないだろうから。


もうすぐ、一回目のスライドショーが始まる。
前夜、4時まで調整していた者。朝6時から起き出して構成していた者。
なにか滑稽な気さえする。私たちはこうして勝手にお邪魔して、何に必死になっているのか。
どうかそれを見にきてください。
身体を張って。心を張って。

姫野希美

山内悠「夜明け」の作品が
7月20日発売のCD「佐村河内守 作曲 交響曲第1番 HIROSHIMA」(日本コロムビア)のジャケットになりました。

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全ての聴力を失う絶望を経た作曲家、佐村河内守が完成させた《交響曲第1番》。

中世以来の西洋音楽の歴史を包含し、 ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチ等、
ロマン派シンフォニストの系譜を受け継ぐこの交響曲は、
佐村河内の出自(被爆二世)が反映された自伝的作品でありながら、
「闇が深ければ深いほど、祈りの灯火は強く輝く」という作曲者の言葉に象徴されるように、
東日本大震災の惨禍を経験した私たち日本人の心にも深く通じる、魂を救う真実の音楽といえましょう。

危険を感じる大きな余震が続く中での録音セッション。
大オーケストラが、大友のタクトのもと、
まさに一魂の火の玉となり燃え上がるさまは圧巻。最終楽章、苦しみと闇の彼方に、希望の曙光が降り注ぐ----。

「現代に生まれた奇跡のシンフォニー」を、是非お聴きください。

詳細⇨http://columbia.jp/samuragochi/



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