2014年4月アーカイブ

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『NEW TEXT』の表紙は、これまでに撮らせてもらった高校生・元高校生にNEW TEXTの文字を書いてもらい、それを写メで撮ってもらった画像を集めて、あたかも寄せ書きのようにデザインしたものになっています。

その1つ1つの文字は、それぞれの人生の今を表していると思います。


例えば、パン職人を目指して現在パリで修行をしている女の子のNEW TEXTは、厨房でまぶした小麦粉の上から指でなぞって文字を書いてくれたもの。

あるいは、ロンドンの芸術大学でデザインを学んでいる男の子は、ちょうどタイポグラフィの授業中だったようで、その授業の中でNEW TEXTを書いてくれた。こうしたワールドワイドな例もあったり、それぞれの物語があります。

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この表紙案に決めてから形にするまでには本当に時間がなかったのですが、数百件ほどの文字が無事に集まったことにとても感激した。

ただ「NEW TEXTという文字を書いてくれればいい」とお願いしただけなのに、教室の黒板にチョークで書いてくれたり、顔にペインティングして書いてくれた子もいたり、みんなそれぞれ凝った文字を仕上げてきてくれた。そして、その文字を通してみんなが今どうしているのか、を感じ取ることができた。表紙にはそれらが定着されています。


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一例を挙げてみましたが、その数百の文字の数々もいずれ紹介したいと思っています。(今、久しぶりにNEW TEXT文字の一覧を見たら感極まってきた...泣)


デザイナーの鈴木成一さんには、写メで送信されてきた数百枚の画像からこれら1つ1つの文字を抽出していただき、その作業は本当に大変なものだったと思います。

1人1人の写真を撮り続けてきて、10年をかけてこの写真集になったように、まさに多くの方の協力のもと、形になったのがこの表紙です。(小野)


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ちょっと前になりましたが、フランスの『RÉVÉLATIONS』という本に作品が掲載されました 。


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『RÉVÉLATIONS』は日本の写真家についての研究書的な本で、そうそうたる写真家さんたちと共に載せてもらっています。僕と同世代とか、比較的若い写真家が多く掲載されているのが特徴。別ページに新作も載ってたりします。


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個人的に面白かったのが、付録(?)の小冊子『MA CAM'』。

掲載写真家のカメラを持ったポートレートと、使用カメラとフイルムのデータが載っていて面白いです。



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週刊金曜日 2014 4/4発売号に『NEW TEXT』の書評が掲載されました。

歌人の山田航さんによる文章が素敵です。ぜひご一読ください。

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写真集『NEW TEXT』はこちらからお買い求めいただけます。


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先週末の4/12(土)と13日(日)に表参道ヒルズにて行なわれたアートブックフェア「PHOTO/BOOKS HUB, TOKYO 2014」にSilverbooksより出展させてもらいました。


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今回、Silverbooksブースから一緒に出展させてもらったメンバーは、

左から菱田雄介さん、坂口トモユキさん、小野、野村浩さん(この日は不在だったので後ろのポスターにて。)、沖本尚志さん、柿島貴志さん。柿島さんは2日目に野村さんのピンチヒッターとして売り場に立っていただきました。素敵なメンバーで参加できて楽しかったです。


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昨年はこうしたイベントの時には『NEW TEXT』がまだまだ制作に入れない状況で、ただプロジェクトのチラシを置くことしかできなかった。なので今回、こうして『NEW TEXT』を出展できたことを心から嬉しく思っています。

本を手にしていただいた皆さん、ありがとうございました!(小野) 

4月12日(土)、13日(日)に表参道ヒルズで開催されるPHOTO/BOOKS HUB, TOKYO 2014Silverbooksのブースから出展します。僕はもちろん、『NEW TEXT』を販売します。


13日(日)には会場でのイベント「HOW TO MAKE A PHOTO BOOK」に参加し、12:00〜トークイベントを行なう予定です。


(4/12 19:03 追記)13日に予定していたトークイベント&USTREAM放送ですが、会場のネット環境や音声等の都合により、やむなく中止することと致しました。申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。


Silverbooks 出展メンバー:

沖本尚志、坂口トモユキ、野村浩、菱田雄介、小野啓



PHOTO/BOOKS HUB, TOKYO 2014


開催場所

参道ヒルズ 本館B3F スペース オー

150-0001 東京都渋谷区神宮前4-12-10


日時

2014412日(土)11:00 - 20:00

2014413日(日)11:00 - 20:00


Official Website

http://thephotobookshubtokyo.com/


Facebook

https://www.facebook.com/thephotobookshubtokyo



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『NEW TEXT』をインドの国立デザイン大学院(National Institute of Design)の図書館に寄贈いただいた鬼頭志帆さんより、現地からの報告が届きました。

鬼頭さんは現在、こちらのPhotography Design科にて、文化庁芸術家在外研修員として滞在制作と教育活動を行なっておられます。

(写真・キャプション:鬼頭志帆)



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*「NEW TEXT」はここまで遠く旅をしてきました。

インド、グジャラート州ガンディナガールのセクター7 郵便局

photo: Shiho Kito



やや大型の小包みのために直接現地まで配達されなかったそうで、最寄りの郵便局へ受け取りに行っていただいたとのこと。。お手数おかけしました...!



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*大学院の校舎内の風景と図書室(画像の画面左下のあたりの窓が図書室です。)

photo: Photography Design, National Institute of Design, India



そうして、ようやく届けられたこちらの国立デザイン大学院は、インドで初めて写真に特化した大学院過程を始めた教育施設だそうです。

先日、こちらののブックデザインの授業にて『NEW TEXT』をご紹介いただいたそうで、その際の学生さんからのコメントが届きました。以下にご紹介します。


Mamiyaの中判カメラで撮っていると聞いて、写っている高校生たちの瞬間の表情をより見るようになった。」

「トポグラフィックな視点にとどまらない撮り方をしているのが興味深い。」

「はじめはものすごくきちんと一枚一枚を見ていたけれど、これだけ量があるので途中からはちょっと飛ばして見るようになった。」

「写真集の一番最後に写っているガイ(男の子)がいい。(自転車置き場のような)彼らの立っている場所も垣間見えるのは、写真として面白い。」




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*写真集を見るPhotography Design科の大学院生たち

photo: Shiho Kito



また、インドでの彼らの制服談義にも花が咲いていたとのこと。

ルーズソックスをはいている女の子たちの写真を見て、インド南部のチェンナイという街のボーディングスクール(寄宿学校)に通っていた子がひと言、

「インドの東北部(中国に近いあたり)から通ってきていた女の子たちが、こういうのはいてたのを思い出した。たしか2004年とかそのくらい。彼女たちはインドの一般的なファッションセンスとはちがって、おしゃれだった。」



どの意見も大変興味深いですね。日本から遠く離れたインドという地で、『NEW TEXT』を見た方から色んな話題が出ている。自分が思わぬ所への写真集の広がりを感じることができて、それはとても嬉しいです。鬼頭さん、ありがとうございました!(小野)