world's end girlfriendの新譜「Girls/Boys Song」が届きました。
12インチアナログ盤は写真集『NEW TEXT』から起用していただきました。素晴らしいです。(小野)

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クリープハイプの尾崎世界観さんが責任編集の雑誌『SHABEL』で6人の高校生を撮り下ろした「NEW TEXT - SCHOOL OF LOCK!」が掲載されています。ぜひご覧ください!


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尾崎さんとは写真と雑誌に対する思いで意気投合し、今回の撮り下ろしということなりました。「SCHOOL OF LOCK!」というラジオ番組で被写体の募集をし、全国から集ってくれた高校生を撮影。それぞれの撮られたい思いに感銘を受けたことをまだ体で覚えています。

今回の写真が、写真にそれほど近くない若者にも興味を持ってもらえるきっかけになればと思っています。(小野)



尾崎世界観 責任編集「SHABEL(シャベル)vol.1」

http://www.m-on-books.jp/magazine/id201428


「クリープLOCKS!」募集ページ

http://www.tfm.co.jp/lock/creep/shabel/


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デザイナーの鈴木成一さんの著書『デザイン室』にて、写真集『NEW TEXT』制作についてのエピソードが紹介されています。

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特に表紙についての解説が面白い。鈴木さん「NEW TEXTの表紙、地獄でした(笑)」!

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『NEW TEXT』の装幀を鈴木成一さんに手がけていただいたのは『桐島、部活やめるってよ』でご一緒したことがきっかけでしたが、その撮影の経緯についても詳しく語られています。ぜひご覧ください!(小野)



鈴木成一『デザイン室』(イースト・プレス)

中国の雑誌「知日」に『NEW TEXT』が特集されました!

グラビアとインタビューを含めた、12ページにわたる作品掲載です。

NEW TEXTシリーズから23点が掲載。


下記にロングインタビュー和訳を掲載します。(小野)


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INTERVIEW  小野啓(日本語訳)

Q.
  いつから写真を撮り始めたのでしょうか。撮影の魅力は何だと思いますか。
A.  撮り始めたのは僕が23歳の頃から。撮影をし、1枚の写真に定着させることで、そこに現実を超えたものが立ち上がってくる。そのことが魅力だと感じている。

Q. なぜこのようなプロジェクトを始まったのでしょうか。なぜこのプロジェクトを完成するために、10年間までをかけたのでしょうか。
A. 高校生という対象への関心からこの作品はスタートしたが、撮影を続けるうちに、長い年月をかけて高校生を撮ることで、日本の社会を捉えることができるのではと思うようになった。そして、そのためには10年撮り続ける蓄積が必要だった。

Q. 自ら被写体を選ぶことはせず、被写体募集という形式にした理由は何でしょうか。
A. 自分で選定することによって、被写体が恣意的になることを避けるため。結果的に、募集をすることで被写体は撮影に対して積極的であり、それが写真の強さにつながっているのだと思う。そして、僕は被写体の気持ちを素直に受け入れることを心がけた。

Q. なぜ被写体を高校生に特定したのでしょうか。
A. まず最初に、人間に関心があります。その中でも、大人でも子供でもない高校生の年代は、未成熟ながらも人としての根本の姿があるように思ったから。

Q. 写真集は、主に高校生たちに関するどのような内容を記録したのでしょうか。
A. 日本のアニメや漫画などの想像力では、何か青春の光のイメージとして捉えられがちな高校生たち一人ひとりが、光だけでなく闇をも内包し、それぞれの地で悩み考えながら、確かに存在していること。そして、彼らを取り巻く事象をそのまま記録した。

Q. 『NEW TEXT』を完成した前に、もう高校生を主題にした写真集『青い光』を刊行したそうですね。その作品について、少し紹介して頂けませんか。『青い光』は『NEW TEXT』が表現したものと、どんな違いがありますか。
A. 2006年に刊行した『青い光』では高校生が持つ青春性への関心が強かったが、『NEW TEXT』はそれだけではなく、日本の風景の変遷や、彼らが身につけている制服の変化などの歴史性、時間の蓄積が重要だと感じるようになった。『青い光』の頃から、より射程が広がったものが『NEW TEXT』である。

Q. 撮影のために、全国各地に行かなければならないですね。それを通じて、写真に何か新しい価値を加えたのでしょうか。
A. ある地域だけではなく、日本全国に赴き撮影することで、都市と地方との差異や均質性を捉えることがまず作品の根底として重要だった。

Q. 撮影の過程中に、ピンチに遭遇したことはありませんか。
A. トラブルに遭ったことは一度もない。一般の未成年を撮影していることで何度か警官に職務質問されたことはあるが、高校生自身が私を庇ってくれた。

Q. 心に残した被写体、またはエピソードはありませんか。
A. 撮影した高校生から、「自分の存在を見つけてくれてありがとう」と言われたことが印象に残っている。写真をやっている意味を心から感じることができた。
また、撮影を行なってきたこの10年間で、高校生からのメールの分量が減ってきたことが興味深い。ツイッターなどSNSの普及によって、コミュニケーションの形が変化してきているのだと思う。

Q. このようなプロジェクトをまた始まりますか。最近はどのような作品を制作しているのでしょうか。
A. 撮りたいテーマは一環して人間です。人間はもっとも分からないものであり、だからこそ、その考えや行動が興味深く思います。
現在は、人間が作り出した消費空間であるショッピングモールに関心があり、テーマとして制作している。

ーありがとうございました。




写真集『NEW TEXT』はこちらからお買い求めいただけます。
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『NEW TEXT』刊行の際に行なった、「小野啓写真集『NEW TEXT』作って届けるためのプロジェクト」ご参加者のみに配布した特典冊子が存在することをご存知でしょうか?
その名も「making of NEW TEXT」。かなり本気で作ったメイキング本なのです。

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「making of NEW TEXT」は両開きの形式になっていて、片方はトークイベントの書き下ろしを掲載した「トーク編」

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そして、もう片方は写真集の制作をドキュメントとして記録した「制作編」になっています。

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僕と高校生との撮影に至るまでのメールのやり取りを掲載した、【『NEW TEXT』メール交換記録】。
これを読むことで作品への理解が深まった、という感想が多数ありました。

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【『NEW TEXT』制作日記】。僕と赤々舎代表の姫野さんとが交わした言葉の記録です。こちらは写真集の制作自体の記録になっていて、何と作品の持ち込みの部分からスタートしています。

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そして、プロジェクト活動において、数多く行なったイベントのまとめです。

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トーク編では、以下の3つの【トークイベント書き起こし】を掲載しています。


1.「高校生を撮る」出演:白岩玄(小説家)、速水健朗(ライター・編集者)、タカザワケンジ(写真評論家・ライター)、小野啓

2.「スクールカースト的風景から構想する〈拡張現実〉写真論〜『桐島』から『あまちゃん』へ〜」出演:中川大地(文筆家、編集者)、沖本尚志(編集者)、小野啓

3.「その「人」を撮るとは」出演:有元伸也(写真家)、野村恵子(写真家)、姫野希美(赤々舎代表)、小野啓


文字がびっしりで、これだけでもかなりの読み応えがあります!僕自身が一年間にわたったプロジェクト活動において、新たに作品への理解を深めっていった流れが伺えるものになっていると思います。

この「making of NEW TEXT」は非売品ですが、現在行なわれている、池袋リブロさんでの『NEW TEXT』フェアでのみ、閲覧することができます。ご興味ありましたら、ぜひご覧いただきたいです。(小野)


小野啓写真集『NEW TEXT』のフェアが118日~リブロ池袋本店2階にて開催中です!


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小野啓写真集『NEW TEXT』作って届けるためのプロジェクト」ご参加者のみに特典で配布した、制作秘話・トークイベント書き下ろしが掲載された非売品の冊子もフェア期間中は特別にご覧頂けます。被写体となった高校生との撮影までのメールのやりとりは必見です!


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『桐島、部活やめるってよ』やベルハーの『アサヒカメラ』など、関連書籍も色々あります。


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特別編集した『NEW TEXT』のPVや齋藤陽道さんとのトークイベントの映像も公開しています。


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今日は手書きのポップを新たに設置してきました!

お近くにお越しの際はぜひ寄ってみてください。(小野)



11月24日(月・祝)に開催される「文学フリマ」に小野啓が参加します。

写真集『NEW TEXT』を引っさげ、文フリには初参加。サークル名は「NEW TEXT」です!

文フリに写真集を出したらどうなるんだろう?という興味は以前からあって、実は数年前から視察をしたりしてました。おそらく写真家初参加の文フリ、いよいよです。(小野)



第十九回文学フリマ

日時

11月24日(月/祝) 11:00~17:00

ブース

配置番号:オ-28「NEW TEXT」(Fホール(2F))

入場料

入場無料

場所

東京流通センター 第二展示場
(東京モノレール「流通センター駅」下車 徒歩1分)

http://bunfree.net/

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