パリのin)(between art galleryにて、111日より15日まで開催される日本人写真家9人によるグループ展「Japanese Eyes」に参加します。「NEW TEXT」のシリーズからの展示です。

パリフォトの時期と重なることもあり、僕も現地に行きます。パリにお越しの方は是非、お立ち寄り下さい!

そしてなんと、1114日にはギャラリーからUstreamNEW CONTEXT 2nd Stage」もライブ放送予定です!(小野)



Japanese Eyes

(参加作家)

安掛正仁 / 小野啓 / 木村肇/ 鈴木郁子 / 染谷學

飛塚倫久 / にのみやさをり / 中藤毅彦  / 藤原敦



会場

in)(between art gallery
3 rue sainte-anastase, 75003 Paris
 

会期

11月1日(土) 〜 11月15日(土) 
OPEN : 11〜19時

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台湾の雑誌「SNAPPP」の表紙巻頭特集で『NEW TEXT』が掲載されました!

グラビアやインタビューも含んだ、なんと31ページにわたる充実の特集です。

作品はNEW TEXTシリーズから35点が掲載されています。


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INTERVIEW with Kei Ono(日本語)

Q. あなたの写真はとても芯のあるような力強い雰囲気を持っていると思います。特別なテクニックがあるのでしょうか。
A. 被写体と向き合うことを大事にする。そのことだけを心がけています。

Q. いまあなたが一番写真にとりたいトピックはなんでしょうか。それはなぜですか。
A. 撮りたいテーマは人間です。人間はもっとも分からないものであり、だからこそ、その考えや行動が興味深く思います。いまは、人間が作り出した消費空間であるショッピングモールに関心があります。

Q. 写真集「NEW TEXT」でもって、読者に伝えたいことはなんでしょうか。
A. 日本の高校生は空気を読み、周囲と同調することを求められるが、ひとりひとりの高校生が確かに存在していること。そして、それと共に、それぞれが生きている場所があることを伝えたい。

Q. 「NEW TEXT」シリーズはかなりの時間が掛けられたものでした。また、高校生が被写体ですが、そうした特別な理由はなんですか。
A. まず最初に人間に関心があります。その中でも、大人でもなく子供でもない高校生の年代は、未成熟ながらも人としての根本の姿があるように思ったから。そして、長い時間をかけて高校生を撮ることで、日本の社会を捉えることができるのではと思いました。

Q. 作品では、全てのシーン、全ての動きが感情的なものに思います。写真を撮る過程で、被写体との関係はどうでしたか。どのようにそのようにさせたのでしたか。
A. 被写体はおもに募集をしているので、被写体は撮影に対して積極的であり、それが写真の強さにつながっているのだと思う。そして、僕は被写体の気持ちを素直に受け入れることを心がけた。

Q. 撮影後も被写体の方々と連絡は取っていますか。このプロジェクトのあと、どんな影響が被写体にあったと思いますか。
A. 中には連絡を取っている人もいる。今の高校生は、写メで撮り合うことは日常的でも、しっかりとした肖像写真を撮られる機会が少ないと感じるので、写真に定着されたことの実感を持ったと思う。そして、これから年月を経て写真を見るたびに、より心に刻まれていくだろうと思う。

Q. 作品をつくっていた過程で、面白い(興味深い)お話はありますか。
A. 撮影を行なってきたこの10年間で、高校生からのメールの分量が減ってきたことが興味深いです。ツイッターなどSNSの普及によって、コミュニケーションの形が変化してきているのだと思う。

Q. 被写体それぞれが、それぞれ違った個性がありましたか。
A. カメラを通して向き合った感覚では、やはり、それぞれが違う個性を持った人間だというのを感じる。そして、制服という画一的な服装のほうが、逆に個の違いが引き立つように感じるのが不思議です。

Q. もし他の国で高校生を撮る機会があるとしたら、どの国にいきたいですか。また、それはどうしてですか。
A. イギリスに行きたいと思っています。伝統的な制服の文化があるから、イギリスの高校生を撮りたい。

Q. あなたの好きな写真家/アーティストはだれですか。
A. 特定の写真家を挙げることは難しいが、若者や10代を被写体にした作品にはいつも反応してしまう。

Q. もし機会があるなら、どのアーティストと仕事をする/プロジェクトを手掛けてみたいですか。また、それはなぜですか。
A. 橋口譲二さんの「17歳」と共に展示をしたい。日本の80年代と2000年代の高校生を並べる試みができると素晴らしいと思う。

Q. 写真をやっていて、一番思い出深いことはなんですか。
A. 撮影した高校生から、「自分の存在を見つけてくれてありがとう」と言われたこと。写真をやっている意味を心から感じることができた。

Q. 10年後の自分はどうなっていると思いますか。
A. 変わらずに、高校生を撮ることは続けていると思う。

Q. 台湾で撮影したいようなトピックはありますか。それはなぜですか。
A. 台湾の高校生を撮影したい。日本と異なる文化を被写体にすることで、より日本のことを知りたいので。

Q. もし写真家でなかったら、どんなことをやっていると思いますか。
A. きっと引きこもりになっていると思う。写真家になって、写真を撮るために色々な所に出て行くことができて良かった。


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雑誌詳細はこちらをご参照ください。(SNAPPPのサイトにリンクします)

http://www.snappp.com/2014/06/snapppno36-kei-ono.html




写真集『NEW TEXT』はこちらからお買い求めいただけます。
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先月、赤々舎ツイッターで少しつぶやいていた、グアテマラのお客さまからの『NEW TEXT』ご注文の後日談です。



実は、その注文をくださったグアテマラのアマンダさんに、どういうきっかけで『NEW TEXT』を知ってくださったのかを思い切ってKが質問してみたところ、このようなとても素敵なメッセージを送ってくださいました!
ブログへの掲載のご許可もいただけたので、ご紹介させていただきます。

ぜひご一読ください。

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It´s funny you ask about how I know the book, my boyfriend Juan, another friend and I were just in Brazil for work with Estudio Madalena in Sao Paulo in this photography festival (http://ecosantos.art.br), they have a photo book bookstore "Livraria Madalena" (http://estudiomadalena.com.br/livraria), and my friend Byron and my boyfriend Juan, who are both photographers - http://colectivomacu.com -, saw the book there and loved it, Byron bought the only copy they had at the time and when we got back to Guatemala Juan asked me if I could help find a copy online for us to have because he liked it so much!
どうやってこの本のことを知ったのかをあなたから質問されるなんておもしろいね、私と彼氏のフアンともう一人の友達はブラジル・サンパウロのこの写真フェスティバル(参照1)に出ていたEstudio Madalena(参照2)で働いてきたばかりで、そこにはLivraria Madalenaという書店(参照3)が出ていて、私の友達のバイロンと彼氏のフアン(二人とも写真家。参照4)がこの本を見てすごく気に入って、そのとき一冊だけあった本はバイロンが買ったんだけど、私たちがグアテマラに帰ってきてからフアンが、あの本すごく好きだったからネットで探すのを手伝ってくれないかって私に頼んできたのです。
Estudio Madalena 参照1:http://ecosantos.art.br/
this photography festival 参照2:http://estudiomadalena.com.br/
Livraria Madalena 参照3:http://livrariamadalena.com.br/
Byron and Juan 参照4:
http://colectivomacu.com/

We are also in the process of putting together a small public library because we've been collecting fashion, art and photography magazines and books for a couple of years and have maybe 1000 titles, it's very difficult if not impossible to get quality printed books and magazines here so we want other people interested in these subjects to be able to browse and learn from all the things we have, hopefully the collection will be able to grow and include other books from asian photographers, that's why we want to have Kei's book also.
私たちはこれまでファッションやアートや写真の雑誌や本を2年かけて1000タイトルくらい集めてきたので、今小さな図書館をつくろうと計画中です。ここでは上質な印刷の本や雑誌を入手することが、不可能ではないにしてもとても難しいので、他の人々がこれらのテーマに興味をもったら私たちの蔵書すべてから拾い読みして学べるようにしたいと思っています。コレクションがうまく増えてアジアの他の写真家も含められるようになれたらいいな。これも私たちが啓の本を欲しいと思った理由のひとつです。

Basically that´s how I found your website, I'm so happy because Juan thinks I didn't find it so I'll be a great surprise for him.
だいたいこんなところが私があなたがたのサイトを見つけた経緯です。フアンは私が見つけたなんて思っていないからすごいサプライズができるので、とても嬉しいです。

Both guys are very interested in Japan so it was a great find, please tell Kei there is more than one fan in this part of the world :)
 (フアンとバイロンは)二人ともとても日本に興味をもっているから、これはすごい発見でした。啓には、この世界の片隅にいるファンは(私)一人だけじゃないよって伝えてください。

Sorry for the long email, got a little excited, anything else you need let me know!
長いメールになってしまってごめんなさい、ちょっと興奮しちゃった、他にも知りたいことあったらなんでも聞いてね!

Cheers,

Amanda
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アマンダさん、本当にありがとうございました!

(K)




5月からずっと作り続けていた『NEW TEXT』のPVがようやく、完成しました!


「高校生323人のNEW TEXT」をキーワードとし、被写体の高校生たちが書いてくれた"NEW TEXT"のタイトル文字が集まることで、写真集の表紙が成り立っているというモーショングラフィックを軸にして、色んな方向性を試み、行き着いた形です。


音楽を担当してくれたのは、Madegg名義で世界的にも活躍している元高校生。実は、彼のポートレートは写真集にも入っています。かつて撮影した高校生と、年月を経て、こうして一緒に作品を作れることは本当に嬉しいです。


本気で写真集のPVを作ることに挑戦した『NEW TEXT』最強最後のPV、ぜひご覧ください!!(小野)


https://www.youtube.com/watch?v=iTovi8882kw




音楽 : Kazumichi Komatsu (Madegg)


16歳の頃よりサンプリングコラージュ、フィールドレコーディング、プロセッシングされた音響作品を制作、ネット上での公開を開始する。京都に活動を移した2011年Bunkai-Kei recordsよりPlayers epをリリース、2012年 flauより Tempera をリリースし、英MixmagのBest Album of Monthに選出されるなど特に海外にて高い評価を得る。2013年 Seiho主宰のDayTripperRecordsより Kiko をリリース。SonarSound2013 Tokyo/Osaka両公演に20歳の最年少記録で出演、また同年の秋、WWWで行われたRyoji Ikeda "supercodex live set" World PremiereにOpening Actとして出演し、アンファンテリブルとささやかれる。その後Mark Fell(SND)、Charles Cohen、Tim Hecker、Arca、Baths、The Field等のアーティストと共演し、音楽のみならず様々な分野で反響を呼んでいる。

HP: http://kazumichi-komastu.tumblr.com/

NEW TEXT」のプリントを展示している百年に写真集が入荷しました。

窓辺に『NEW TEXT』を積んでいただき、これでこの空間での展示が完成ですね。(小野)


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只今開催中の「TOKYO ART BOOK FAIR 2014」に参加しています。

今年はなんと、「赤々舎」「Silverbooks」・「ビジュアルアーツ」の3ブースからのトリプル出展となっております。


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「赤々舎」(I04)ではもちろん、写真集『NEW TEXT』を。



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「Silverbooks」(G02)ではショッピングモールのZINEを。おかげさまで、ほぼ完売です。

(坂口さんとの写真はコミケと変わりません...笑)



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そして「ビジュアルアーツ」(B27)ではファースト写真集『青い光』を出しています。



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赤々舎ブースにて、『NEW TEXT』のサイン本があと2冊ほど残ってるはずなので、ぜひこの機会によろしくお願いします!

(小野)

OLD/NEW SELECT BOOKSHOP 百年での展示作業が無事に終了しました。今日からお店で「NEW TEXT」のプリントが見れますので、吉祥寺にお越しの際はふらっと立ち寄ってください。


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展示作業を終えてみて、こういった書店での展示が思ってた以上に合ってることに気付いた。


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関東では初展示の巨大ラムダプリントもあるよ。


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途中から編集者の沖本さんも合流し、一緒にイベントさせていただくUstreamの機材・通信環境の確認

をしつつ、黒板へのキャプション記入作業も手伝ってもらってる図。


会期中の10月6日には、Ustream公開収録の無料イベントもやりますので、ぜひお越しください。(小野)


(撮影:地頭所和徳)


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