秦雅則『MIRROR』

秦雅則『MIRROR』

Book Design:矢野恵司

発行:赤々舎

Size:H297mm x W189mm
Page:162 pages
Binding:紐綴じ合本

Published in April 2025
ISBN:978-4-86541-199-7  

¥ 5,000+tax

国内送料無料!

【国内/Domestic Shipping】

お支払い方法は、PayPal、PayPay、Paidy
銀行振込、郵便振替、クレジットカード支払いよりお選び頂けます。

【海外/International Shipping】

Please choose your area from the two below

About Book

三百年にわたり長野県・大鹿村に伝承されてきた地芝居「大鹿歌舞伎」。この土地に幾度も滞在を重ね、秦雅則は自ら写真家という役を解きながら、”監督”としてこの作品世界を立ち上げていった。
明確な演出ではなく、微細なニュアンスとして響くディレクション──それは宇宙的な距離から投げかけられた暗号のようでもあり、被写体たちは、導かれるように「私達写真」を織り成していく。

本作『MIRROR』は、”私写真”から”私達写真”への移行を内包する試みである。公募した地域住民たちがカメラマンやモデルとなり、役者や裏方、観客、家族という多様な立場をもちながら参加することで、視線の主客は交錯し、写真は単なる記録を超えて、見る・見られるの境界を撹乱していく。
四季の風景、崩れた崖と整列する土袋、ゼロ磁場と眠る蝙蝠、詩人たちの声が夜に響く山。
そこには捉えきれない3.5次元の時間が流れ、現在・過去・未来の区別は曖昧となる。

そして、この写真集自体もまた、「始まり」と「終わり」の感覚を拒む構造を持っている。
2冊の書物が合わさったような造本はまさに”鏡”の形式であり、終わりなき映しの連なりを成す。
どの頁が起点だったのか、いつの時代を見ているのか、やがて見失うカオスの中で、そこに現れるのは、ひとつの現実ではなく、幾つもの時間が交差する「パラレルワールド」なのかもしれない。

本書『MIRROR』は記録であると同時に、交信の場であり、夢と生死と未来とを静かに照らし返す、開かれた装置である。


————————————————


著者・監督      秦雅則 


特別協力      信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)


特別協力 大鹿村


協力・出演  
     
信州大鹿歌舞伎愛好会の皆さん
石川 かおり      稲田 優元
吉 希彩      元吉希虹
近藤 桜乙
大鹿村立大鹿中学校の皆さん
大鹿村立大鹿小学校の皆さん
歌舞伎化粧体験会に参加してくれた皆さん 


協力・撮影    
秦 雅則       加藤 哲夫
丸山 翔          松本 繁藤
澤 智徳      野村 政之
中村 勝也      中村 周子
稲田 加奈子     稲田 優
清水 康平     小塩 淳仁


協力   
齋藤 絵美理   河本 明代

————————————————


Artist Information

秦雅則

写真というイメージを用い、社会的価値観に矛盾や亀裂を引き起こす作品を制作している。個人の活動とは別に独立したメディアとしてギャラリーや出版社を運営し、様々な環境の人々とのコラボレーションによる展示や出版物の企画もしている。2008年、キヤノン写真新世紀グランプリ受賞。主な写真集に『鏡と心中』『ZOI&HEO』『今日、心の中は怪獣の戦争』があり、書籍に『二十二世紀写真史』『鷹野隆大×秦雅則、写真か?』などがある。 


Related items