勝又公仁彦『Remains』

勝又公仁彦『Remains』


Book Design:遠藤一成

発行:赤々舎

Size:H230mm×W304mm
Page:136 pages
Binding:Hardcover

Published in December 2025
ISBN:978-4-86541-217-8

表紙2種類(中身は同一)
2 types of covers(Same Contents)

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About Book


写真集『Remains』は、写真家・勝又公仁彦が、2005年8月、広島と長崎で被爆樹木と呼ばれる木々を夜の闇の中で撮影したシリーズである。

爆心地から約2キロ圏内で生き延びた木々は、今もなお原爆の痕跡をその身体に刻み込んでいる。
幹の一方には焼け焦げ、緊張した樹皮が残り、反対側ではそれを補うかのように膨張や傾きが生じている。
そこには、破壊を受けた後も生きる、時間を内包した形態がある。
木々のかすかな「呼吸」を捉えるため、撮影は夜に行われ、単なる記念碑でも象徴でもなく、いまなお戦争を内在させた存在として被爆樹木が写されている。

「Remains」とは、残骸ではなく、原爆がこの世界に残し続けているものの総体を指す。
本書は、終わったはずの戦争が、いまだ生の内部で続いていることを静かに示し、生きているもののための鎮魂として、わたしたちの現在を問い返す。


寄稿:: 伊藤俊治、鈴木雅和



“被爆樹木の中でも戦争は終わっていない。
それは痕跡や記憶にもなれず、今も生身に起こっている現実である。
「REMAINS」はその生きている見えない戦争の様を写し出す。
それらの写真を見ていると、実は樹木ではなく、世界の方が朽ち、 ゆっくり消えてゆくように思えてくる。”

── 伊藤俊治

“被爆建物と被爆木、どちらも被爆遺産であるが決定的な違いは、被爆木は生き物であるということ。
被爆の傷跡を残しながら、これまで生き続けてきて同じ時間を過ごしている。
その自己修復力に気づけられた被爆者も多い。
被爆建造物は被爆時点で時間が凍結しており、破壊と軍事を象徴するものであるのに対し、
被爆樹木は生命と再生・復活という未来への願いを人々に感じさせる。

──── 鈴木雅和


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勝又 公仁彦 展「WAR REQUIEM II」


会期: 2025年12月2日(火)~12月20日(土)

時間:11:00~18:30

会場: IG Photo Gallery(東京都中央区銀座3-13-17 辰中ビル3F)


日・月・祝、休み

勝又 公仁彦 展「Remains」

会期:2026年2月21日(土)〜3月22日(日)

時間:13:00〜19:00

休廊:月・火

会場:PURPLE(京都市中京区式阿弥町122-1 3F)


Artist Information

勝又 公仁彦

早稲田大学法学部卒業、インターメディウム研究所修了。多様な被写体のもとで「時間」「光」「場所」「空間」「認知」などをサブテーマに、常に写真の構造に触れる作品を展開。 日常の中に現象しながらも知覚されることの無かった世界を掬い取ることで、観る者を新たな認識へと誘うとともに、歴史・社会・文明への批評的な暗喩を込めた作品制作を続けている。

主な展覧会に「サイト―場所と光景:写真の現在 2」(東京国立近代美術館、2002年)「Natura Morta 」(Leica gallery Solms、2006年)「Dwelling」(世田谷美術館主催、2008年)「都市の無意識」(東京国立近代美術館、2013年)「あいちトリエンナーレ2016」(岡崎康生会場、「トランスディメンション ─イメージの未来形」、愛知、2016年)「写真都市展 ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち」(21_21 DESIGN SIGHT、2018年)など。

主な受賞に、「さがみはら写真新人奨励賞」(2001年)、「日本写真協会新人賞」(2005年)。 東京国立近代美術館、世田谷美術館、沖縄県立博物館・美術館など国内外の主要なコレクションに作品が収蔵されている。

京都芸術大学教授。多摩美術大学非常勤講師。 


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