GOTO AKI『terra | Landscape Topologies』

GOTO AKI『terra | Landscape Topologies』


Book Design:伊野 耕一
Editing:池谷修一

発行:赤々舎

Size:H270mm × W210mm
Page:112 pages
Binding:Softcover, Singer-sewn

Published in March 2026
ISBN:978-4-86541-223-9

¥ 4,500+tax

国内送料無料!

【国内/Domestic Shipping】

お支払い方法は、PayPal、PayPay、Paidy
銀行振込、郵便振替、クレジットカード支払いよりお選び頂けます。

【海外/International Shipping】

Please choose your area from the two below

About Book


自然風景を「記録」としてではなく、地球の運動が絶えず生成しつづける位相として捉え直してきた写真家 GOTO AKI。前作『terra」から7年。作家は火山地形、海中の山、水中洞窟、湖底に沈む森など、陸上と水中を横断し、撮影領域を拡張しながら撮影を続けてきた。

「風景のトポロジー」とは、距離や形態、位置関係が変化してもなお失われない、身体と風景との関係性のありようを指す。歩き、立ち止まり、潜るという身体的行為を通して風景と関わるなかで、上下や遠近といった空間認識は揺らぎ、意識せずに写していた事象、偶発的に記録された像までもが、世界に開かれた身体を通過した風景の痕跡として立ち現れていった。そうして残った感覚と、自然に内在する「不規則な連続性」との応答に、本書は貫かれている。

イメージが情報として消費される現代において、呼吸するようにしなやかに波打つ造本とともに、『terra | Landscape Topologies 』の風景は、身体を通して触れ続ける、生成と変容の絶えざる過程として、静かに脈動している。



“見ることは、外界を対象化することではなく、身体そのものが世界に触れ、取り込まれながら生成していく過程にほかならない。GOTO AKI の写真が提示するのもまた、そのような〈見ること〉の在り方である。ここに写し出された世界は生物、無生物の境界を超えて等価に存在する。主体としての視線や意味づけを前景化することなく、自然界の生成の現場に身体を介在させることによってはじめて立ち現れる、未だ見ぬ自然の気配に対峙す
る。メルロ=ポンティの言葉になぞらえれば、そのとき写真家は「世界の測定者」であり、その眼差しは自然と同化しながら変容しつづける「絶えざる誕生」である。そして、それを見る私たちの身体もまた、〈見る〉という経験を通してこの世界の一片となりながら新たに生まれつづけているのだ。

小髙 美穂(キュレーター、写真研究者)

「生成しつづける世界の測定者」より抜粋

GOTO AKI の写真において執拗に追究されているのは、この地球の原理的な単位である粒とその運動であるように思われる。GOTO の写真は、個別具体的な対象ではなく、雪、水、砂、土といった地球を構成する原理的な物質とその運動への関心を示す。これらの写真が示すように、あらゆる地表の表面が微細な粒子の流動的な運動からなる。またそのことによってその映像は、ポスト・ヒューマンにおける写真とはなにか、という問題を提示するだろう。

沢山 遼(美術批評家)

「写真、粒子の運動」より抜粋


Related Exhibiton

GOTO AKI 写真展「terra | Landscape Topologies」

会期:2026年5月15日(金) 〜6月27日(土)

時間:10:00〜18:00

会場: KOSHA KOSHA AKIHABARA(東京都千代田区東神田3-2-3 写真弘社 5F)

日月休み、入場無料



トークイベント

1)GOTO AKI ✕ 姫野希美(赤々舎 代表)|池谷修一(編集者・司会進行)
2026年5月15日(金) 18:00〜19:30

2)GOTO AKI ✕ 小林のりお(写真家・武蔵野美術大学名誉教授)|池谷修一(編集者・司会進行)
2026年5月30日(土)14:00〜15:30

3)GOTO AKI ✕小高美穂(インディペンデントキュレーター)
2026年6月13日(土)14:00〜15:30


Artist Information

GOTO AKI

1972 年神奈川県川崎市生まれ。上智大学経済学部経営学科在学中、世界一周の旅(1993~94年)を機に写真と出会う。卒業後、丸紅株式会社にて天然ガスのパイプライン輸送業務に従事。退職後、東京綜合写真専門学校写真芸術第二学科に入学し、鈴木清、小林のりおに学ぶ。1999 年より写真家として活動を開始。
写真集に『LAND ESCAPES』(2010 年)、『LAND ESCAPES FACE』(2015年)(ともにtraviaggio publishing)、『terra』(赤々舎・2019 年)がある。
主な個展に「terra」(キヤノンギャラリーS・2019 年)、「event horizon ―事象の地平線―」(ふげん社・2021年)、「TERRA 2024 ―身体と空間―」(キヤノンギャラリー・2024年)、「旅垢離(タビ・ゴリ)―非線形の風景―」(ふげん社・2025 年)など。主なグループ展に「東京好奇心」(Bunkamura ザ・ミュージアム・2020 年)、「写真家はどこから来てどこへ向かうのか ―世界を歩き、地球を変換する写真」(西野壮平との二人展、Gallery Forest・2021 年)などがある。
2020年、日本写真協会賞新人賞受賞。武蔵野美術大学造形構想学部映像学科(2017~25 年)、日本大学芸術学部写真学科(2021~2023 年)にて非常勤講師を務め、2024 年より日本大学芸術学部准教授。


Related items